『ドラマdeエイゴ』は、海外ドラマの台本を手がかりに英語表現を読み解くサイトです。『ビッグバン★セオリー』S02E02は、ペニーへの気持ちに区切りをつけたいレナードが、新しい交際相手を探し始める回です。ルネッサンス・フェアの仮装から始まり、レナードの新しい恋とシェルドンの戸惑いが交互に描かれるため、誰が誰に向けて話しているかを意識すると、表現の温度がつかみやすくなります。
この回の英語は、難しい科学用語を知っているかどうかだけで決まるわけではありません。ペニーの新しい相手にどう振る舞うかという場面と、シェルドンがレナードの恋人候補に理屈で割り込もうとする場面が交互に現れるため、同じ短い言い回しでも置かれた立場によって働き方が変わります。誰が誰の恋愛に口を出しているのかを整理しながら聞くと、会話の流れがつかみやすくなります。
以下ではまず結末に触れないあらすじを紹介し、そのうえで台本のセリフとともに10個の表現を見ていきます。それぞれの表現がどの場面で、誰から誰に向けて発せられたのかを押さえながら読み進めると、意味の理解がしやすくなります。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン2第2話「The Codpiece Topology」では、レナードがペニーへの気持ちを整理しようと、新しい交際相手を探し始めます。シェルドンはレナードの時間と関心が自分から離れることに戸惑い、科学者らしい理屈で介入を試みます。恋愛と友情の境界が、二人の関係を揺さぶっていく回です。結末の核心には触れず、「get away with it」「get out of your way」など台本に出てくる10個の表現を、実際の会話の流れに沿って紹介します。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. get away with it
意味:悪事をごまかし通す。
Sheldon: That was not fifteenth century soap, my God those people need to learn you can’t just put “ye olde” in front of anything and expect to get away with it.
(あれは十五世紀の石鹸なんかじゃない。まったく、何にでも「ye olde」って付ければ済むと思ったら大間違いだって、あの人たちも学ぶべきだ。)
シェルドンが、ルネッサンス・フェアの店が「ye olde」と付けさえすれば時代考証をごまかせると思っている、と苦言を呈する場面で使われています。歴史的正確さにこだわるシェルドンらしい、皮肉のこもった一言です。
→ 詳しく読む
2. the more the merrier
意味:人数が多いほど楽しい。
Sheldon: Well then, no problem, I have three controllers, the more the merrier.
(それなら問題ないよ、コントローラーは3つあるし、人数が多いほど楽しいからね。)
シェルドンが、ゲームのコントローラーが3つあるからレナードの友達が誰であっても歓迎する、という文脈で使った一言です。直後にそれがデート相手だと知り、空気を読まない発言だったことが明らかになります。
→ 詳しく読む
3. make yourself scarce
意味:姿を消す。
Leonard: Well, uh, nevertheless, I have one now and I would appreciate it if you would, you know, make yourself scarce.
(でもとにかく、今は彼女がいるから、その、姿を消してもらえるとありがたいんだけど。)
デート相手が来ることになったレナードが、シェルドンに遠慮して姿を消してほしいと頼む場面で使われています。遠回しに「気を利かせてほしい」と伝える言い方です。
→ 詳しく読む
4. slow things down
意味:ペースを落とす。
Leslie: Anyway, I just figure it’s time to slow things down and who better to slow things down with than you?
(とにかく、そろそろペースを落としてもいい頃だと思うの。それに、一緒にペースを落とす相手として、あなた以上の人がいる?)
レズリーが、これまでの奔放な交際生活のペースを落としたいと切り出し、その相手としてレナードを選んだ理由を語る場面で使われています。誘いの言葉としての婉曲さが表れています。
→ 詳しく読む
5. deal breaker
意味:許容できない条件。
Leslie: This is a deal breaker.
(これは許容できない条件ね。)
レズリーが、将来の子どもにどちらの物理理論を教えるかという冗談の応酬の末、譲れない一線を越えられたと感じて席を立つ場面で使われています。軽い会話が急に本気の対立に変わる転換点です。
→ 詳しく読む
6. get out of your way
意味:邪魔にならないよう身を引く。
Leonard: I know it is, and if science ever discovers a second member of your species and you two would like some privacy I would be more than happy to get out of your way.
(わかってるよ。それに、もし科学が君と同じ種族をもう一人発見して、二人きりになりたいっていうなら、僕は喜んで邪魔にならないよう身を引くよ。)
レナードが、シェルドンにも将来同じ種族の相手が見つかったら喜んで身を引くと冗談で返しながら、自分のデートのために席を外してほしいと頼む場面で使われています。頼みごとを軽い調子で伝える言い方です。
7. work out
意味:うまくいく。
Sheldon: Are you sure things can’t work out with you and Leonard?
(君とレナードの間で、本当にもうまくいかないのかい?)
シェルドンが、レナードとペニーの関係が本当に修復できないのかとペニーに直接尋ねる場面で使われています。レナードの新しい恋人候補が現れたことへの戸惑いが、この質問の背景にあります。
8. hang on a second
意味:ちょっと待つ。
Leslie: Hang on a second.
(ちょっと待って。)
シェルドンから自分の専門分野を一方的にこき下ろされたレズリーが、話を遮って反論を始める場面で使われています。議論を引き戻すための短い割り込みの言葉です。
9. a matter of
意味:〜の問題。
Leonard: Yes I have, it’s just a matter of actually making a date with someone.
(もちろんあるよ、あとは実際に誰かとデートの約束を取り付けるだけの問題さ。)
レナードが、ペニーへの未練を指摘されたことに対して、あとは誰かとデートの約束を取り付けるだけの問題だと強がって返す場面で使われています。まだ何も進んでいない状況を軽く言い繕う言い方です。
10. talk to me
意味:私に話しかける。
Leslie: Are you going to let him talk to me like that?
(彼にあんな話し方を私にさせておくつもり?)
シェルドンから議論を鼻であしらわれたレズリーが、レナードに向かって「彼にこんな話し方をさせておくつもり?」と問いかける場面で使われています。仲裁を求めるような呼びかけです。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の10個は、ルネッサンス・フェアの後日談と、レナードの新しい恋人探しという二つの場面から拾われています。「get away with it」のようにシェルドンが時代考証にこだわる場面と、「slow things down」「deal breaker」のようにレズリーが恋愛について語る場面とでは、同じ短い言い回しでも向いている相手が違います。誰が誰の状況に口を出しているのかを意識すると、シェルドンの介入の的外れさも含めて読み取りやすくなります。
前半は、レナードがペニーの新しい交際相手に動揺を見せまいとする場面が中心です。「make yourself scarce」のように、シェルドンに気を利かせてほしいと頼む言い方に、レナードの余裕のなさがにじみます。後半は、レズリーとの急な交際が始まってからのシェルドンの反応が中心になり、「work out」「hang on a second」のように、レナードとペニーの関係やレズリーの専門分野に理屈で割り込もうとする言葉の選び方が際立ちます。
「deal breaker」や「a matter of」のように、直訳だけでは重さが伝わりにくい表現も、この回では恋愛の駆け引きの中で使われています。レズリーが子どもの教育方針という冗談から本気の対立に切り替わる場面のように、直前のやり取りとセットで読むと表現の温度がつかめます。
音読するときは、シェルドンの長い理屈を無理に再現する必要はありません。「get away with it」「deal breaker」のような短い決め言葉と、その直後の相手の反応をセットにして声に出すだけで、この回の会話のテンポはつかめます。新しい相手に向き合うレナードと、それに戸惑うシェルドンという二つの場面を思い出しながら聞き直すと、10個の表現が単語帳ではなく、人物どうしのやり取りとして頭に残ります。
キャラクター別|英語の特徴
レナード|強がって平静を装う話し方
レナードは、内心動揺していても、それを言葉の上ではあっさり片づけようとする話し方を見せます。台本には「It wasn’t awkward. It wasn’t fun. Besides, what’s the big deal, we dated, we stopped dating, and now we’re both moving on.…」という発話があります。ペニーが新しい男性と一緒にいるのを見た直後、気まずさを否定してみせる場面です。
「気まずくなかった」「楽しくもなかった」と両方を否定してから片づけようとする言い方に、実際には整理しきれていない気持ちがにじみます。このあと、レズリーとの新しい関係に飛び込んでいく展開の伏線にもなっています。
シェルドン|些末な誤りを指摘せずにいられない話し方
この回のシェルドンは、規則や事実の誤りを見つけると、場の空気よりも指摘を優先する言葉を選びます。台本には「It was rife with historical inaccuracies. For example, the tavern girl serving flagons of mead, now her costume was obviously…」という発話があります。ルネッサンス・フェアの衣装の時代考証について、延々と指摘を続ける場面です。
レナードに「もう忘れてくれ」と言われても止まらないこの発話には、正確さへのこだわりが人間関係よりも優先されてしまう、シェルドンらしい癖が表れています。
レズリー|皮肉をとっさに切り返す話し方
レズリーの発話には、相手の皮肉をそのまま切り返す機転の速さがあります。台本には「Ooh, rush me to the burn unit. Hey, Leonard, do you have a second, I need to ask you something.…」という発話があります。シェルドンから「知能が足りない人」と皮肉られた直後、大げさに「火傷病棟へ運んで」と返してから、すぐにレナードへ話を切り替える場面です。
からかいを真に受けずに笑いに変え、そのままレナードを別の話題に誘う切り替えの早さに、レズリーの強気な性格が表れています。
関連コラム記事
このエピソードに関するコラムは、公開済み一覧を本文へ追加できる状態ではないため、記事一覧用ショートコードを配置します。コラムが登録された後は、同じエピソードの会話を別の角度から確認できる導線として表示されます。
[dde_episode_columns id=”TBBT_US_S02E02″]
このエピソードが見られる配信サービス
配信状況は地域や時期によって変わるため、利用中の公式サービスで作品名とエピソード番号を確認してください。
前後のエピソード
シーズン内の位置を確認しながら、前後のエピソードと続けて読むことができます。
シーズンまとめはこちら
シーズン全体の出来事と英語学習の流れは、シーズンまとめから確認できます。
シーズン2まとめはこちら

コメント