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『ビッグバン★セオリー』シーズン7第5話「The Workplace Proximity」は、恋人が同じ職場で働くことになったのをきっかけに、シェルドンの態度が二転三転して衝突を招く回です。登場人物は、感情をそのまま言う代わりに、説明や冗談、短い応答へ気持ちを置き換えながら相手との距離を測ります。
この記事では、シェルドンの態度がぐらつく様子に注目しながら、作中で使われた英語フレーズ10個を場面ごとに整理します。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン7第5話では、エイミーがシェルドンと同じ大学で働くことになり、距離感を巡って対立します。
最初は快く受け入れたシェルドンですが、ハワードから「恋人と一緒に働くのはうんざりする」と聞かされ、態度を一変させます。いったんは撤回した反対意見を、レナードやペニーの前で蒸し返し、エイミーとバーナデットを困惑させます。
シェルドンはハワードの助言どおり距離を置くつもりが、結局はエイミーの職場に押しかけて茶化した態度を取り、彼女を本気で怒らせてしまいます。同僚を紹介された場面での軽率な冗談や、送り迎えを恩着せがましく持ちかける態度が積み重なり、エイミーは我慢の限界を迎えます。
一方、ハワードの本音を知ったバーナデットは夫を問い詰め、気まずい空気になります。ラージの部屋で本音を打ち明けたハワードは、仲直りのために態度を改めると約束しますが、その言い方にもどこか調子のよさが残ります。恋人との距離を大切にしたい気持ちと、仕事の境界を守りたい気持ちがそれぞれの言葉で表れ、台詞が関係の揺れを映す仕組みが見えます。
シェルドンの態度がどこで揺れ、誰の言葉に押されて変わったのかを追うと、この回らしい会話の起伏がつかめます。素直に見える一言の裏に、まだ揺らぎが残っていないかを確かめながら読むと理解が深まります。結末の核心には触れず、職場と私生活の境界をめぐる衝突と、そこで使われた英語表現に絞って紹介します。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. a dead giveaway
一発でバレる決め手
Sheldon: That’s a dead giveaway.
(ハワード、奥さんに嘘をつくなら「シェルドンが誤解した」で文を始めるな。一発でバレるぞ)
a dead giveaway は一発でバレる決め手という意味です。ハワードが妻に嘘をつく前置きとして「シェルドンが誤解した」と言おうとした瞬間、シェルドンが即座にそれを見抜く場面で使われています。自分がよく使われる言い訳の常連であることを逆手に取って忠告するあたりに、シェルドンらしい皮肉が効いています。
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2. break the ice
最初の硬さをほぐす
Sheldon: Breaking the ice with your colleagues using ethnic humour, the funniest kind of humour.
(正直、何が君を怒らせるか見当もつかないよ。ほら、君の彼氏だと自己紹介したり。家まで送るチャンスをあげたり。君の同僚と打ち解けるのに民族ジョークを使ったり。最高に面白い種類のユーモアをね)
break the ice は場の硬さをほぐすという意味です。エイミーを怒らせた心当たりを並べる中で、シェルドンが自分の同僚への民族ジョークを悪びれずに挙げる場面で使われています。反省しているようで実は的外れな自己分析が続くところに、シェルドンの鈍感さが表れています。
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3. close proximity
近さ・近接
Amy: Well, this project would have us working in close proximity to one another.
(このプロジェクトでは、私たち2人がすごく近い距離で働くことになるの)
close proximity は近い距離という意味です。同じ大学で働くことになったエイミーが、シェルドンとの物理的な近さを心配して切り出す、この回の対立の発端となる場面で使われています。慎重に言葉を選ぶエイミーと、話を字義どおりにしか受け取らないシェルドンとの温度差も、この一言から始まっています。
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4. play your cards right
うまくやれよ
Sheldon: Play your cards right , I’ll let you drive me past the lot where the buses park at night.
(さっきの続きだけど、僕は仕事が終わって、レナードはまだだ。だから朗報、君が僕を家まで送れるんだ。うまくやれば、夜にバスが停まる駐車場の前を通らせてあげるよ)
play your cards right は状況をうまく利用するという意味です。仕事を早く終えたシェルドンが、迎えに来てほしいエイミーへ恩着せがましく持ちかける場面で使われています。
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5. turn over a new leaf
素行・習慣を正す
Howard: Starting tomorrow, I am turning over a new leaf.
(本当にごめん。明日から心を入れ替えるよ。君との時間が最優先だ)
turn over a new leaf は心を入れ替えるという意味です。友人優先の生活を責められたハワードが、バーナデットに謝りながら決意を口にする場面で使われています。ただし「明日から」と先延ばしにする言い方には、まだ本気度の足りなさも見え隠れしています。
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6. deal with
対処する、付き合う
Howard: My point is, I’m sure there are things about me that would drive you crazy if you had to deal with them all day long.
(要するに、一日中一緒にいたら、僕にもきっと君をイライラさせる部分があるはずなんだ)
deal with は対処する、付き合うという意味です。ハワードは、恋人と一緒に働きたくない本音を取り繕おうとして、遠回しな言い方を重ねています。
7. hold on
待つ
Raj: Hold on.
(待ってよ)
hold on は待つという意味です。同僚と過ごす時間を負担に感じるハワードの発言に、ラージが異議を唱える場面で使われています。
8. go through
経験する、使い果たす
Raj: No, if I buy those, I just go through them like candy.
(いや、あれを買うと、お菓子みたいにすぐ使い切っちゃうんだよね)
go through は使い果たすという意味です。ラージが胃薬をキャンディのように食べてしまう自分の癖について話す、他愛のない場面で使われています。
9. in front of
〜の前で
Amy: You embarrassed me in front of my colleagues on my first day here.
(初日から、同僚の前で私に恥をかかせたのよ)
in front of は〜の前でという意味です。シェルドンの言動に本気で怒ったエイミーが、何が問題だったのかをはっきり言葉にする場面です。
10. put up with
我慢する
Sheldon: I don’t see anyone else banging on this door to put up with your nonsense.
(君のわがままに付き合うためにこのドアを叩く人間なんて、僕以外にいないだろう)
put up with は我慢するという意味です。仲直りの場面で、シェルドンなりの不器用な愛情表現として使われています。
このエピソードの英語学習ポイント
シェルドンとエイミーの対立を軸に見ると、この回の英語表現は「距離感をめぐる言い訳」と「本音の駆け引き」に使われています。close proximityという言葉で近すぎる距離を心配したエイミーに、シェルドンは最初deal withという言い方で余裕を見せますが、ハワードの本音を聞いて態度を変えます。
ハワードの本音を知ったシェルドンは、a dead giveawayという表現でハワードの嘘を見抜き、それをそのままエイミーの職場に持ち込んでbreak the iceのつもりの冗談で場を凍りつかせます。put up withという表現には、素直に謝れないシェルドンなりの愛情表現が込められています。同じ「距離を置く」という結論でも、最初は余裕をもって受け止め、途中で不安になり、最後には自分の言葉で仲直りするという三段階の変化を追うと、この回のシェルドンらしさがよく分かります。
一方、ラージとハワードの気楽なやり取りではhold onやgo throughといった日常的な表現が使われ、シェルドンとエイミーの深刻な言い合いとは対照的な空気を作っています。同じ「一緒にいる時間」というテーマでも、誰がどんな言葉で向き合っているかに注目すると、この回の会話の温度差が見えてきます。
視聴時には、シェルドンの発言が誰の意見をなぞっているのかを意識すると、この回らしい発見があります。ハワードの助言をそのまま真に受けて態度を変えた場面と、最後に自分の言葉で仲直りする場面を比べると、句動詞や決まり文句の選び方に本音と借り物の言葉の違いが表れていることが分かります。
キャラクター別|英語の特徴
ハワード|遠回しな言い方で本音をにじませる
ハワードの発話には、本音を隠すための言い訳を重ねる癖が表れています。バーナデットと働きたくない理由を尋ねられると、Howard: It’s nothing in particular.と、はぐらかそうとします。追及の手が緩まないと分かると、Howard: My point is, I’m sure there are things about me that would drive you crazy if you had to deal with them all day long.と、遠回しな言い方で本音をにじませます。心臓の発作をよそおって話をそらそうとする場面もあり、都合の悪い質問をかわす手管の多さがうかがえます。正面から答えず、言葉を重ねて核心をぼかすのが、この回のハワードの話し方です。ラージの部屋で本音を打ち明けたあとも、Howard: Starting tomorrow, I am turning over a new leaf.と、その場しのぎの決意表明で場を収めようとします。
シェルドン|他人の言葉に流されて態度を変える
シェルドンの発話には、ハワードの助言を鵜呑みにして態度を急変させる様子が表れています。エイミーの職場を訪れると、Sheldon: So, goofing off.と茶化し、Sheldon: What on earth are you talking about? My behaviour in the cafeteria was delightful.と、自分の非を認めません。仲直りの場面では、Sheldon: My point is, we’re a couple, and I like you for who you are, quirks and all.と、不器用ながら本音を伝えます。怒って追い返されたことにも、Sheldon: I’m starting to get the sense that you’re angry with me.と、他人事のような言い方で状況を分析しようとします。他人の言葉に流されやすい一方で、最後には自分の言葉で気持ちを言い直すのが、この回のシェルドンの一貫した話し方です。
エイミー|我慢の限界で率直になる
エイミーの発話は、我慢の限界に達すると一気に率直になるのが特徴です。職場に押しかけたシェルドンには、Amy: You embarrassed me in front of my colleagues on my first day here.と、怒りをはっきり言葉にします。取り合おうとしないシェルドンには、Amy: Get out.と、短く強い言葉で突き放します。それでも仲直りの場面では、Amy: I like you, too.と、素直な気持ちを短く伝えます。普段は落ち着いて説明する分、感情が表に出たときの言葉の強さが際立つのが、この回のエイミーの一貫した話し方です。
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