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『ビッグバン★セオリー』シーズン7第4話「The Raiders Minimization」は、エイミーに『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の欠陥を指摘されたシェルドンが根に持ち、彼女の好きな作品を見つけては同じ手口で仕返ししようとする回です。登場人物は、感情をそのまま言う代わりに、説明や冗談、短い応答へ気持ちを置き換えながら相手との距離を測ります。
この記事では、仕返しの企みと、レナードが母親の本をめぐる同情を利用する様子に注目しながら、作中で使われた英語フレーズ10個を場面ごとに整理します。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン7第4話では、愛する映画の欠陥をエイミーに指摘され、シェルドンが落ち込み反撃を企てます。
シェルドンは『高慢と偏見』やコミック『マーマデューク』、『ガーフィールド』など、エイミーが好きな作品を次々に検討しては粗探しを試み、最終的に『大草原の小さな家』を一緒に観る「デート」を口実に仕返しを実行します。
一方でレナードは、母親の暴露本をめぐる話題で落ち込んだふりを続け、ペニーの同情を引き出して優しくしてもらう手口をハワードに見抜かれてしまいます。話を聞いたハワードは同じ手口をバーナデットに試そうとしますが、下手な演技はすぐに見抜かれてしまいます。ラージとスチュアートは出会い系プロフィール作りに励み、深刻な仕返し劇の傍らで、のんびりとした空気を漂わせます。作品への愛着を守ろうとする言葉と、同情を利用しようとする言葉を比べると、台詞が人間関係を動かす仕組みが見えます。
仕返しの発想がどこから来て、誰に見抜かれ、どう決着するのかを場面ごとに追うと、この回らしい会話の緩急がつかめます。深刻ぶった言い回しの端々に軽い冗談が混じる点も、聞き取りの助けになります。結末の核心には触れず、仕返しと同情をめぐる二つの企みと、そこで使われた英語表現に絞って紹介します。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. get back at someone
自分にされた嫌なことに対して報復する
Amy: You’re trying to get back at me for what I said about Raiders of the Lost Ark.
(あなた、私がレイダースについて言ったことの仕返しをしようとしてるのね)
get back at someone は仕返しをするという意味です。『レイダース』批判への仕返しをエイミーに見抜かれた場面で使われ、シェルドンの企みがついに露見したことを示しています。何本もの作品を経てようやく核心を突かれるあたり、エイミーの観察眼の鋭さも伝わってきます。
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2. make it awkward
ぎこちない
Leonard: Yeah, but Sheldon and Amy were having date night and they don’t need me there to make it awkward.
(うん、でもシェルドンとエイミーがデートでさ。僕がいて気まずくする必要はないんだ。それは二人だけで十分できるからね)
make it awkward は気まずくするという意味です。シェルドンとエイミーのデートに水を差さないよう、レナードが自分の不参加を説明する場面で使われています。二人の仲を気遣うような言い方の裏に、レナード自身も気を遣うことに慣れている様子がにじみます。
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3. return the favour
好意
Sheldon: So I’d like to return the favour by inviting you to watch an episode of your favourite childhood television series, Little House on the Prairie.
(明日の夜、突発的なデートに君を誘いたくて電話したんだ。君は親切にもレイダースを一緒に観てくれた。だからお返しに、君が子供の頃大好きだった『大草原の小さな家』を一緒に観ようと思って)
return the favour は恩返しをするという意味です。エイミーに『レイダース』を観てもらったお返しと称して、シェルドンが仕返しの計画を実行に移す場面で使われています。表向きは礼儀正しい提案なのに、裏に企みを隠しているところが、この場面の皮肉なおかしさになっています。
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4. slip someone a mickey
そっと滑り込ませる
Amy: Well, the last time you made an unscheduled video-chat, there was a curly fry in your regular fries and you thought someone might be trying to slip you a mickey.
(だって、前に予定外のビデオ通話をしてきたときは、レギュラーのフライドポテトにカーリーフライが一本紛れてて、誰かに一服盛られようとしてると思ったのよね)
slip someone a mickey は飲食物にこっそり薬を盛るという意味です。シェルドンが予定外にビデオ通話をかけてきた過去の出来事を、エイミーが思い出して冗談交じりに触れる場面で使われています。ささいなポテトの取り違えから物騒な想像に飛躍するあたりに、シェルドンの発想の癖がうかがえます。
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5. well-endowed
(才能・財産を)授ける
Raj: Okay, well, can we imply that you’re well-endowed?
(じゃあ……君が「いろいろ立派」だってほのめかすのはどう?)
well-endowed は体格に恵まれているという意味の婉曲表現です。出会い系プロフィールの自己PR欄に悩むスチュアートに、ラージが遠回しな言い方で助け舟を出す場面で使われています。深刻に落ち込むスチュアートを励まそうとする気遣いと、際どい冗談が同居しているのがこの場面らしいところです。
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6. talk about
〜について話す
Penny: Okay, I know you don’t want to talk about it, but can I just ask you one question about your mom’s book?
(その話はしたくないのは分かってるけど、お母さんの本について一つだけ聞いてもいい?)
talk about は〜について話すという意味です。ペニーはレナードが避けたがる話題だと分かったうえで、あえて一歩踏み込もうとしています。
7. hang in there
持ちこたえる、頑張る
Penny: You hang in there today.
(今日は踏ん張ってね)
hang in there は持ちこたえる、頑張るという意味です。母親の本の話題で落ち込んだふりをするレナードに、ペニーが本気で気遣う言葉をかけている場面です。
8. hang on
ちょっと待つ
Sheldon: Wait, hang on.
(待って、ちょっと待って)
hang on はちょっと待つという意味です。仕返しのネタを探すシェルドンが、レナードから何かヒントを引き出そうとして呼び止める場面で使われています。
9. turn out
結果的に〜となる
Amy: If he weren’t in the film, it would turn out exactly the same.
(彼が映画に出ていなくても、結果はまったく同じだったはずよ)
turn out は結果的に〜となるという意味です。エイミーが『レイダース』の物語上の欠点を指摘し、シェルドンの機嫌を損ねるきっかけになった発言です。
10. make sure
確認する、確実にする
Raj: I just want to make sure you look fun and full of life and not like a body they just pulled out of the river.
(君が楽しそうで生き生きして見えるようにしたいだけだよ。川から引き上げられた死体みたいに見えないようにね)
make sure は確認する、確実にするという意味です。ラージがマッチングアプリ用の写真を撮りながら、スチュアートの写り方を気にかけている場面で使われています。
このエピソードの英語学習ポイント
シェルドンとエイミーの応酬を軸に見ると、この回の英語表現は「仕返しをどう仕掛けるか」で使い分けられています。turn outという指摘をきっかけに機嫌を損ねたシェルドンは、エイミーの好きな作品を次々検討し、最終的にget back atされたと見抜かれてしまいます。
レナードとペニーのやり取りでは、talk aboutという申し出にレナードが抵抗しながらも、母親の本の話題を通じて同情を引き出す様子が描かれます。ペニーがhang in thereと励ます優しさを、レナードは意図的に利用しているのがこの回の皮肉なところです。
ラージとスチュアートの場面では、make sureという表現が写真撮影の気遣いに使われ、深刻な仕返し劇とは対照的な、軽い友情のやり取りになっています。二人は出会い系プロフィールの一言をめぐって謙遜し合い、well-endowedという冗談交じりの言い回しで気まずさを笑いに変えます。
ハワードがレナードの手口を真似ようとする場面も見どころです。Howard: I’m sharing my pain.と芝居がかった言い方をしても、Bernadette: And I’m not buying it. Try again.とすぐに見透かされ、最後には正直に種明かしをする羽目になります。仕返しの企みの深刻さと、周囲の何気ないやり取りの軽さを比べると、この回の会話の温度差が見えてきます。
キャラクター別|英語の特徴
エイミー|率直な指摘が波紋を呼ぶ
エイミーの発話には、率直な指摘が思わぬ波紋を呼ぶ場面が目立ちます。『レイダース』を観た感想を聞かれ、Amy: It was very entertaining despite the glaring story problem.と、素直な感想の中にはっきりとした批評を含めます。シェルドンの仕返しに気づくと、Amy: You’re trying to get back at me for what I said about Raiders of the Lost Ark.と、企みを見抜いて指摘します。関係の築き方についても、Amy: Sheldon, we’re in a relationship. When you get angry, just tell me.と、遠回しな仕返しではなく直接の対話を求めます。感情的に責めるのではなく、事実を淡々と言葉にするのが、この回のエイミーの一貫した話し方です。
シェルドン|屁理屈を経由して本音にたどり着く
シェルドンの発話には、正当な理由づけをしながら仕返しを進める癖が表れています。エイミーの好きな漫画を検討しながら、Sheldon: That thing’s riddled with plot holes.と、こちらも欠点探しに躍起になります。指摘が図星になっても、Sheldon: That’s silly.と、認めるまでに時間がかかります。最終的には、Sheldon: Fine. I’m mad at you.と、ようやく素直な言葉にたどり着きます。感情をそのまま出さず、屁理屈を経由して本音にたどり着くのが、この回のシェルドンの話し方です。仕返しの理屈をいくつも並べたあとでようやく本音にたどり着く展開そのものが、シェルドンらしい遠回りな謝罪の形になっています。理屈っぽさの奥にある不器用な誠実さが、この回のシェルドンの魅力にもなっています。
ペニー|相手の落ち込みに徹底して寄り添う
ペニーの発話は、相手の落ち込みに徹底して寄り添おうとするのが特徴です。レナードの様子がおかしいと感じると、Penny: Sweetie, I’m so sorry. I wish there was something I could do to make you feel better.と、すぐに気遣う言葉をかけます。それが演技だと知らないまま、Penny: You hang in there today.と、仕事に向かうレナードを送り出します。母親の本を読んだこと自体を悔やみ、Penny: I never should have read that book.と、自分を責める場面もあります。相手の感情を疑わずに受け止めるやさしさが、この回のペニーの一貫した態度です。演技を見破れないまま尽くし続ける姿は、この回のペニーの人の良さをよく表しています。
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