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『ビッグバン★セオリー』シーズン7第20話「The Relationship Diremption」は、長年打ち込んできた超弦理論に行き詰まりを感じたシェルドンが、研究との関係を見つめ直す回です。並行して、ラージとハワードは、ラージの新しい恋人エミリーを交えたダブルデートに挑みます。
この記事では、シェルドンの心境を表す put one’s heart and soul into や this too shall pass、ダブルデートの場面で使われる did a number on や hit a bump など、それぞれの人間関係の危機を表す表現を解説します。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン7第20話では、長年の研究テーマである超弦理論に何の成果も出せずにいるシェルドンが、大きな喪失感を抱えています。ペニーに髪型を変えてもらうなど気分転換を試みますが、なかなか気持ちの整理がつきません。
一方、ラージはハワードとバーナデットを交えたダブルデートを計画し、恋人のエミリーを紹介します。ところがハワードには思わぬ因縁があり、和やかなはずの食事の場は予想外の方向へ進んでいきます。
研究という長年の関係にひと区切りをつけようとするシェルドンの姿と、まだ始まったばかりの関係を育てようとするラージたちの姿が、対照的に描かれる回です。
結末の核心には触れず、The Relationship Diremptionで描かれる人間関係の揺れと、そこで交わされる英語表現に絞って整理します。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. be on one’s best behaviour
ちゃんとする
Howard: I promise I’ll be on my best behaviour.
(約束する、ちゃんとお行儀よくするよ)
be on one’s best behaviour は「行儀よくする」という意味の表現です。失言癖を心配するラージに念を押されたハワードは、この一言で場を収めようとしますが、直後の会話ですでに怪しい兆候を見せています。
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2. did a number on
ひどい目にあわせた
Howard: Oh, well, turns out I’d already met the girl Raj is seeing when I did a number on her bathroom.
(実はラージが付き合ってる子には前に会っててね。彼女のトイレをめちゃくちゃにしたときに)
did a number on は「〜をひどい目にあわせた」という意味の表現です。ハワードは、ラージの新しい恋人と気まずい形ですでに面識があったことを、この一言で白状しています。ダブルデートの前に釘を刺されていた「お行儀よく」という約束が、早くも崩れる瞬間です。
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3. hit a bump
ガタン
Raj: Um, kind of hit a bump.
(うーん、ちょっとつまずいてさ)
hit a bump は、物事の途中で小さな障害にぶつかるという意味の表現です。二股気味の交際について尋ねられたラージは、正直に打ち明けた片方の相手とはうまくいったものの、もう一方では同じやり方がまったく通用しなかったことを、この一言で控えめに表現しています。
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4. put one’s heart and soul into
全力を注いだのに報われない
Penny: I mean, not all the jibberjabber in the middle, but I know what it’s like to put your heart and soul into something and get nothing out of it.
(途中のわけわかんない部分は別だけど、何かに心血を注いで、何も得られないってどんな気持ちか、私にはわかるよ)
put one’s heart and soul into は「全身全霊を注ぐ」という意味の表現です。ペニーは、女優として苦労してきた自分の経験に重ねながら、超弦理論に何年も打ち込んで成果が出せずにいるシェルドンに共感を示しています。
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5. this too shall pass
これもまた過ぎ去る
Sheldon: And that ring was inscribed with the phrase, this too shall pass.
(その指輪には「これもまた過ぎ去る」という言葉が刻まれていた)
this too shall pass は、つらい状況もいずれ過ぎ去るという意味の格言的な表現です。シェルドンは、悲しいときに心を落ち着けてくれる王の逸話を持ち出し、研究の行き詰まりという今の苦しみも一時的なものだと自分に言い聞かせています。
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6. get out of here
まさか、ここから出て行く
Howard: Get out of here, Barry.
(からかうなよ、バリー)
get out of here は、相手の発言を冗談だと受け流すときに使う口語表現です。シェルドンの失敗談を聞きつけてからかいに来た同僚のバリーに対し、ハワードはこの一言で軽くあしらっています。
7. think about
〜について考える
Leonard: What do you think about it, Sheldon?
(シェルドン、それについてどう思う?)
think about は「〜について考える」という意味の基本表現です。周囲が雑談で盛り上がる中、レナードはこの一言でシェルドンに話を振りますが、返ってきたのはやる気のない一言だけでした。
8. move on
前に進む、気持ちを切り替える
Sheldon: As hard as this is, I have to move on.
(つらいけど、僕は前に進まないといけない)
move on は「気持ちを切り替えて前に進む」という意味の表現です。何年も超弦理論に打ち込んできたシェルドンは、成果の出ない研究にこれ以上こだわらないと自分に言い聞かせるように、この一言を口にしています。
9. turn out
結果的に〜となる
Penny: I’m saying you and string theory sound like a relationship, and I know what it’s like to be in one and realize it’s never gonna turn out the way you want.
(つまり、あなたと超弦理論って、まるで恋愛関係みたいなの。思い通りの結果にならないって分かる関係にいるのがどんな気持ちか、私にはよく分かる)
turn out は「結果的に〜となる」という意味の表現です。ペニーは、シェルドンと研究の関係を恋愛にたとえ、思い描いた通りにいかない関係を続けるつらさを、自分の経験に重ねて語っています。
10. give up
あきらめる
Sheldon: You want me to give up string theory for something that’s less advanced?
(超弦理論をあきらめて、もっと発展途上の分野に鞍替えしろって言うのか?)
give up は「あきらめる」という意味の基本表現です。地質学に例えられて気分を害したシェルドンは、この一言で反発し、自分の専門分野への誇りをのぞかせています。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の学習ポイントは、put one’s heart and soul into や this too shall pass のように内面の苦しみを表す重い表現と、did a number on や hit a bump のように軽い調子で語られる表現が、それぞれ別の物語で使い分けられている点です。シェルドンの研究の話と、ラージたちのダブルデートの話を聞き比べると、同じ「関係の危機」でもトーンがまったく違うことが分かります。
turn out は、ペニーがシェルドンと研究の関係を恋愛に例える場面で使われています。専門的な話題を身近な言葉に置き換えて相手に伝えようとする話し方は、女優として自身も苦労してきたペニーらしい気遣いとして読み取れます。
move on と give up は、どちらも「あきらめる、切り替える」に近い意味を持ちますが、シェルドンが自分に言い聞かせるように使う move on と、他人に指摘されて反発するときに出る give up とでは、同じような意味の言葉でも受け止め方が正反対である点に注目すると、この回のシェルドンの心の揺れがつかみやすくなります。新しい髪型を勧められる場面での戸惑いも、こうした心の揺れの延長線上にあります。
get out of here は、深刻になりかけた空気を茶化して受け流す場面で使われています。研究の行き詰まりという重い話題のすぐあとに、こうした軽い切り返しが挟まれる構成に注目すると、シリアスとコメディを行き来するこの回全体のテンポが見えてきます。
記事を読み終えたら、同じ場面を音声で聞き直し、シェルドンとペニー、ハワードとラージそれぞれの会話でフレーズがどのタイミングで使われているかを確認すると、The Relationship Diremptionの英語表現がより記憶に残ります。
スティーブン・ホーキング博士の留守番電話に残された酔っ払いのメッセージも、この回ならではの聞きどころです。「I gave up string theory. You should give up black holes, and we can totally solve crimes together」というシェルドンの声からは、酔いに任せた突飛な思いつきと、研究への未練が同時ににじみます。翌朝、素面に戻ったシェルドンが気まずそうに振る舞う様子と合わせて聞くと、この回で繰り返し使われる give up という表現が、酔った勢いの発言から本人の真剣な葛藤まで、幅広い場面で使われていることに気づけます。
キャラクター別|英語の特徴
ハワード|軽口で緊張をほぐそうとして裏目に出る
ハワードは、ラージから念を押されても軽口をやめられません。「Like when it turns out she’s made of rubber, I don’t say anything?」と茶化してみせ、真剣な忠告をおどけた冗談に変えてしまいます。
ダブルデートの当日も「Beckham can bend it, Ralph can wreck it, Raj can blow it」とラージをからかいますが、直後に自分自身がエミリーと気まずい因縁を抱えていたことが発覚します。人をからかう軽口が、そのまま自分に返ってくるところが、この回のハワードらしさです。バーナデットの前で平静を装いながらも、内心の動揺を隠しきれない様子も見どころです。
ラージ|相手を守ろうとして墓穴を掘る
ラージは、ハワードがエミリーをからかいそうになるたびに「She’s very real」と真顔で訂正し、恋人を守ろうとします。深刻に受け止めすぎるくらい律儀な反応が、かえってハワードの冗談をさらに助長してしまう皮肉な構図になっています。
二股気味の交際について尋ねられた場面では、「When I was honest and told Emily she wasn’t the only person I was seeing, it went great」と、片方にはうまくいった正直な打ち明け話を語ります。誠実さを貫こうとするラージの姿勢が、この回の恋愛模様の軸になっています。
シェルドン|理屈で武装しながらも本音がにじむ
シェルドンは、研究の行き詰まりを認めたくない一方で、「I drank alcohol and may have left an unfortunate voice mail for Stephen Hawking」と、らしくない失態を素直に打ち明けます。理屈で自分を守ることの多いシェルドンが、弱さをそのまま口にする珍しい場面といえます。
新しい研究テーマを勧められた場面では、「You want me to give up string theory for something that’s less advanced?」と気色ばみます。動揺を隠すように専門知識で反論するところに、シェルドンらしい防衛反応が表れています。ペニーに髪型を変えてもらう場面では、いつもの理屈っぽさが影を潜め、素直に人の助けを受け入れる珍しい一面も見せています。仕上がりを気に入り、少し得意げになるところにも、シェルドンらしい人間味が表れています。
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