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『メンタリスト』シーズン2エピソード12の終盤、事件解決後の何気ない一幕で、リグズビーとヴァンペルトが交際を打ち明ける場面が描かれます。今回はこの場面を起点に、「strictly against the rules」という言い回しとともに、米国の職場恋愛をめぐる規則という文化的な背景を紹介します。
打ち明け話の裏にある、組織のルールという現実にも目を向けていきます。
「僕たちは恋人同士なんだ」-事件解決後の告白シーン
事件が解決したあと、オフィスでドーナツを分け合う和やかな空気の中、リグズビーが「話したいことがある」と切り出します。ヴァンペルトが「私たちには話したいことがある」と言い直し、続けて「不誠実でいるには人生は短すぎる」という言葉が重なったあと、リグズビーは核心を告げます。
Van Pelt– Grace and I are… lovers.
(ヴァンペルト……グレースと僕は……恋人同士なんだ。)The Mentalist Season2 Episode12 (Bleeding Heart)
打ち明けた直後、周囲からは「いや、違うだろう」という茶々が飛び、押し問答になります。そのやり取りの中で、次のような制度上の事実が挙がります。
A sexual relationship between two fellow Bureau employees is strictly against the rules.
(同じ捜査局の職員同士の男女の関係は、規則で固く禁じられているんだ。)The Mentalist Season2 Episode12 (Bleeding Heart)
strictly against the rules は「規則に厳しく違反している」という意味の表現です。against the rulesだけでも「規則違反」を表せますが、strictlyを添えることで「例外なく」というニュアンスが強調されます。この発言の話し手は台本上はっきり特定できないため、ここでは誰の発言かを断定せず、職場での交際が規則上どう扱われるかという事実だけを押さえておきます。リグズビーは「だからこそ秘密にしてきた」と続けたあと、最後にこう締めくくります。
Come what may.
(なるようになれ、だ。)The Mentalist Season2 Episode12 (Bleeding Heart)
come what may は「何が起ころうとも」という意味の慣用句で、結果を受け入れる覚悟を表す時に使われます。規則違反と知りながら関係を公表するリグズビーの心境が、この短い一言に集約されています。
「anti-fraternization policy」-米国の法執行機関における同僚間恋愛の規則
このやり取りが示すように、作中のCBI(カリフォルニア州捜査局)では、同じ組織に勤める職員同士の交際が規則で明確に禁じられています。こうした規則は、英語で anti-fraternization policy(職員間の親密な関係を制限する社内規定)と呼ばれるものです。fraternizeはもともと「親しく交わる、仲良くする」という意味の動詞で、antiを付けることで「そうした関係を制限する」という意味の複合語になります。
米国の法執行機関や企業では、上司と部下、あるいは同じチームに属する職員同士の交際が、業務上の公平性や指揮系統への影響を理由に制限されることがあります。ただし、こうした規則の有無や厳しさは、州や機関、時代によって差があり、すべての職場に一律の法律があるわけではありません。ドラマの舞台となっている架空の州捜査局のように、組織内の内規として交際を制限しているケースもあれば、届け出制にとどめている職場もあります。規則の厳しさは機関ごとに幅があります。
このエピソードでは、規則を知りながらも関係を公表するという選択そのものが物語の焦点になっています。周囲の同僚が「半分の職員はもう知っていた」と口にする場面もあり、公式な規則と、現場での暗黙の了解との間には、しばしば距離があることもうかがえます。恋愛と職場のルールがせめぎ合う場面は、米国の職場文化を映す興味深い一幕と言えます。
まとめ|規則と本音のはざまで交わされる一言
strictly against the rulesは組織の規則を、come what mayはそれを承知のうえでの覚悟を伝える言葉です。職場という制度の中で個人の選択がどう扱われるか、文化的な背景が見えてきます。
『メンタリスト』の世界を通して、こうした制度や文化に触れる英語表現にもこれからも目を向けていきます。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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