海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン3第13話から、物理的な動作だけでなく、ビジネスの気合いを入れる場面でも使える実用的な句動詞をご紹介します。
一緒に楽しく学んでいきましょう!
実際にそのシーンを見てみよう!
奇妙な姿勢で固定された白骨遺体を前に、どうしてこのような状態を保っているのか推理を巡らせるブースとブレナンのシーンです。
ブースの思いつきの推理に対して、ブレナンの反応は予想外なものでした。
Booth: Whoa, well, um…Maybe he was rolled up in a carpet.
(うわ、ええと、たぶん…カーペットに丸められていたんだ。)Brennan: (laughs) Where’s the carpet?
((笑って)カーペットはどこにあるの?)Booth: Well, it rotted away. You know, with the meaty parts.
(まあ、朽ち果てたんだろ。ほら、肉の部分と一緒にさ。)Brennan: (still laughing) That – that would’ve, that would’ve taken thousands of years.
((まだ笑いながら)それじゃ、それじゃ何千年もかかってしまうわ。)
BONES Season3 Episode13 (The Verdict in the Story)
シーン解説と心理考察
直感で事件のストーリーを組み立てようとするブースと、事実のみを信じるブレナンの思考回路の違いがユーモラスに描かれる名場面です。
「カーペットが肉体と一緒に朽ち果てて消えた」というブースの素人推理に対し、ブレナンは「それならこの遺体は何千年前のものになるの?」と、科学的な時間軸のズレにこらえきれず大爆笑してしまいます。
凄惨な現場での不謹慎とも言える笑いですが、二人のバディとしての絆や、深刻な状況下でも失われない知的で軽快なやり取りが、ファンにはたまらないシーンですね。
フレーズの意味とニュアンス
roll up
意味:くるくる巻く、丸める、(袖などを)まくり上げる
直訳すると「巻いて上へ」となります。布や紙などの平らなものを筒状にくるくると巻く物理的な動作を表すのが基本ですが、日常会話ではポスターやラグを丸める時だけでなく、袖やズボンの裾を上に「まくり上げる」際にも頻繁に使われます。
今回のドラマのセリフのように、受動態(be rolled up)で「〜に丸められる、巻き込まれる」という形でもよく登場する汎用性の高い句動詞です。
【ここがポイント!】
このフレーズのコアイメージは「平らなものを回転させながら、一つのまとまった筒状にする」という動きです。
ただ単に roll(巻く)と言うだけでなく、up がつくことで「完全に巻き終える」「最後までまとめ上げる」という完了のニュアンスや、「下から上方向へ引き上げる」という物理的な方向性がプラスされるのが特徴です。
実際に使ってみよう!
The highly confidential document was rolled up and hidden inside the tube.
(その極秘文書は丸められ、筒の中に隠されていた。)
[解説]今回のブースのセリフと同じ「受動態(be rolled up)」の用法です。ミステリーやビジネスで「〜に丸められていた」と客観的な状態を伝える際に使えます。
It’s time to roll up our sleeves and tackle this new project.
(袖をまくり上げて、この新しいプロジェクトに取り組み始める時間だ。)
[解説]物理的に袖をまくるだけでなく、「気合いを入れて本格的に仕事に取り組む」という比喩的な意味を持つ、大人のビジネス英語として非常に役立つイディオムです。
She neatly rolled up the blueprints to take them to the client meeting.
(彼女はクライアントとの会議に持っていくため、設計図をきれいに丸めた。)
[解説]大きな図面やカレンダーなど、筒状にして持ち運ぶものを扱う際の最もスタンダードな表現です。
BONES流・覚え方のコツ
ありもしない「架空のカーペット」に遺体がぐるぐると巻きにされている(rolled up)様子を真顔でジェスチャーするブースと、その滑稽な推理に涙が出るほど大爆笑するブレナンを思い浮かべてみてください。
この「カーペットぐるぐる巻き事件」の滑稽なやり取りとセットで記憶すると、受動態での使われ方や動作のイメージがより鮮明に脳裏に焼き付きますよ。
似た表現・関連表現
fold up
(意味:折りたたむ)
roll upが「くるくる筒状に巻く」のに対し、こちらは「角と角を合わせて平らにたたむ」動作を表します。書類や衣服をきれいに片付ける際に使われます。
wrap up
(意味:包む、包装する、仕上げる)
全体を覆い隠すように包むイメージです。ビジネスでは会議やプロジェクトを「まとめる・終わらせる」という意味でも頻出する知的な表現です。
curl up
(意味:丸くなる、体を丸める)
人間や動物が手足を縮めてボールのように丸くなる姿勢を表します。ソファで毛布にくるまってリラックスする時などによく使われます。
深掘り知識:句動詞における「up」が持つ完了の魔法
roll up をより深く理解するために、前置詞「up」の持つ力に注目してみましょう。
upと聞くと「上へ」という方向ばかりをイメージしがちですが、句動詞において up は「完全に〜し尽くす」「すっかり〜する」という【完了・徹底】のニュアンスを付与する魔法のスパイスとして働きます。
例えば、eat(食べる)に up をつけると eat up(残さずすべて食べる)になり、clean(掃除する)に up をつけると clean up(すっかりきれいにする)となります。
今回の roll up も、単に巻くだけでなく「端から端まできっちりと巻き終える」という状態の完成を意味しているのです。
この「up=完了」の法則を知っておくと、初めて出会う句動詞の意味も論理的に推測できるようになり、英語の読解力が飛躍的に向上しますよ。
まとめ|動作のイメージを解像度高く捉えよう
いかがでしたか?今回は『BONES』の笑えるワンシーンから、日常の動作を鮮やかに切り取る句動詞を深掘りしました。
「巻く」「たたむ」「包む」といった微妙なニュアンスの違いを使い分けられるようになると、英語での表現力は格段にアップします。
ぜひ、次に何かを丸める動作をする時は、頭の中でこのフレーズを唱えてみてくださいね。


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