海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は人気法医学サスペンス『BONES』シーズン3第12話から、相手の知識や見解を引き出す「What do you know about ~?」をご紹介します。
単なる知識の有無を聞くだけでなく、相手との会話を広げるのにとても便利な表現ですよ。
ぜひ、ドラマのシーンを思い浮かべながら一緒に楽しく学んでいきましょう。
実際にそのシーンを見てみよう!
Brennan: What do you know about the Cayman Islands?
(ケイマン諸島について何か知ってる?)Booth: Great diving, you know? Lots of sea turtles. Why? Are you going?
(ダイビングに最高だろ? ウミガメがたくさんいる。どうして? 行くのか?)Brennan: No. My accountant wants me to set up a tax shelter there.
(いいえ。私の会計士がそこにタックス・シェルターを作れって言うの。)Booth: Tax shelter?! Exactly how loaded are you?
(タックス・シェルター!? 君、いったいどれだけ金持ちなんだ?)
BONES Season 3 Episode 12 (The Baby in the Bough)
シーン解説と心理考察
物語の冒頭、ブースの運転する車内でブレナンが突然「ケイマン諸島」について尋ねるシーンです。
ベストセラー作家として大成功しているブレナンと、公務員のお給料で堅実にやり繰りするFBI捜査官のブース。
「タックス・シェルター(租税回避地)」という一般人には縁遠い単語が飛び出し、ブースが驚愕して思わず「どれだけ金持ちなんだ?」と突っ込んでいますね。
自分の圧倒的な財力を隠すことなく、あくまで客観的な事実としてブースに意見を求めようとするブレナンのズレた感覚が、二人の面白い対比を生み出している名シーンです。
フレーズの意味とニュアンス
What do you know about ~?
意味:〜について何か知っている?、〜についてどう思う?
直訳すると「あなたは〜について何を知っていますか?」となります。
単に知識の有無を「Yes / No」で聞くのではなく、相手が持っている情報や意見、経験などを具体的に引き出したいときに使われる定番の疑問文です。
【ここがポイント!】
「Do you know ~?」が「知っているか、知らないか」の二択を迫るのに対し、「What do you know about ~?」は「どんなことを知っている?」「あなたの見解は?」と、よりオープンに相手に語らせるニュアンスがあります。
相手に話題を振って会話の糸口を作ったり、特定のテーマについて相手の知識レベルを探ったりする際に、ネイティブが非常によく使うコミュニケーションツールなんですよ。
実際に使ってみよう!
What do you know about the new project?
(新しいプロジェクトについて、何か知ってる?)
社内で新しい事柄についての情報を同僚から引き出したい時など、ビジネスシーンでも日常的に使われる自然な形です。
What do you know about fixing computers?
(パソコンの修理について何か分かる?)
aboutは前置詞なので、後ろには名詞だけでなく動名詞(-ing)を置くこともできます。相手の具体的なスキルやノウハウを尋ねる際に非常に便利な構造です。
What does he know about raising kids?
(彼に子育ての何がわかるっていうの?)
応用編として、主語をheに変えた形です。文脈や言い方によっては「何も知らないくせに」という反語的な(皮肉を込めた)意味合いで使われることもあります。
BONES流・覚え方のコツ
タックス・シェルターという一般人には縁遠い別世界の話を、ブースに向かって唐突に「ケイマン諸島について何か知ってる?(What do you know about ~?)」とマイクを向けるブレナンの無邪気な顔を思い浮かべてみてください。
相手の知識や経験を「インタビューする」ようなイメージと結びつけると、自然に口から出やすくなりますよ。
似た表現・関連表現
Do you happen to know ~?
(ひょっとして〜について知っていますか?)
happen to を挟むことで、「もしご存知なら」という控えめで丁寧なニュアンスが加わります。ざっくりと意見を求める今回の表現に対し、こちらは「特定の情報をピンポイントで知っているか」を丁寧に探る際に使います。
How much do you know about ~?
(〜について、どのくらい知っていますか?)
What を How much に変えた表現です。今回のフレーズが「どんな内容を知っているか」を問うのに対し、こちらは「知識の深さや量」にフォーカスを当てている点が異なります。
Are you familiar with ~?
(〜について詳しいですか? / 〜をご存知ですか?)
ビジネスやフォーマルな場でよく使われる上品な表現です。今回のフレーズよりも「その分野に精通しているか(専門知識があるか)」というニュアンスが強く含まれます。
深掘り知識:アクセントの位置で「質問」が「怒り」に変わる?
上級者の方にぜひ知っておいていただきたいのが、このフレーズの「発音(アクセント)による意味の激変」です。
通常、フラットなトーンで「What do you know about it?」と言えば「それについて何か知ってる?」という純粋な質問になります。
しかし、会話の中で相手と口論になった際、you の部分を強く強調して「What do YOU know about it?」と発音すると、「(当事者でもない)お前に何がわかるんだ!」「知った口をきくな!」という強い反語・非難のニュアンスに変わります。
海外ドラマのシリアスなシーンや言い争いの場面では、この強調を用いた皮肉が頻繁に登場します。
文字面だけでなく、音の強弱でキャラクターの心理を読み取れるようになると、ドラマ視聴がさらに面白くなりますよ。
まとめ|質問力を上げて会話のキャッチボールを楽しもう
今回は『BONES』S3E12から、相手の情報や意見を優しく引き出せる「What do you know about ~?」を解説しました。
単なる知識の確認を超えて、相手との会話を広く深く展開するための素敵なツールになりますね。
ぜひ、次回の英会話やネイティブとの交流で、会話のきっかけ作りに活用してみてください。


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