海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第9話に登場する、頼みごとを下手に出て切り出す言い方と、それを渋々どころか意外なほど乗り気に引き受ける返事です。ペニーは実家から来た父ワイアットに、別れたはずのレナードとよりを戻したと口走ってしまい、父がいる間だけ話を合わせてほしいとレナードに頼み込みます。
下手に出て頼む側の言葉と、頼まれた側の返事、その組み合わせを見ていきます。
「Will you please just play along until my dad leaves?」に見る、下手に出た頼み方
シェルドンたちがいる部屋の外に呼び出されたレナードは、ペニーから経緯を聞かされます。よりを戻したことにした説明に納得できず言い合いが続いたあと、根負けした様子で本題に入る場面です。
Penny: Oh, okay, whatever. Will you please just play along until my dad leaves?
(もう、いいから。お願いだから、パパが帰るまで話を合わせてくれない?)Leonard: Hold on, you actually want me to deceive your father with some sort of sham play acting and kissing? Cause I’m good with that.
(ちょっと待って、つまり茶番の芝居とキスで、君のお父さんを欺けってこと? それなら、僕はいくらでも付き合うよ。)TBBT Season4 Episode9 (The Boyfriend Complexity)
冒頭のOh, okay, whatever.は、根負けして観念した空気を伝える前置きで、本題の頼みごとへの助走になっています。Will you please + 動詞…?は、下手に出ながら頼みごとを切り出す型で、until my dad leavesと条件の終わりを添えることで、あくまで一時的な頼みであることが伝わってきます。play alongは「その場の話に調子を合わせる」という意味の表現です。
対するレナードの返事は、頼まれた内容をdeceive(欺く)、sham play acting(茶番の芝居)と大げさな言葉で確認してみせながらも、Cause I’m good with that.とあっさり乗り気な姿勢を見せる流れになっています。
「blow that off」に見る、役を演じきる返事
父からステーキディナーに誘われた場面では、ペニーが先回りしてレナードの仕事を理由に断ろうとしますが、レナードの返事はその想定を上回るものでした。
Penny: Oh, dad, that’s nice, but Leonard has to work. Right, Leonard?
(もう、パパ、それは嬉しいけど、レナードは仕事があるの。そうよね、レナード?)Leonard: Uh, I do, I have to work. But I’m gonna blow that off to spend the evening with my sweetie and her father, ’cause, you know, just the kind of boyfriend I am.
(うん、たしかに仕事はあるよ。でも今夜はすっぽかして、彼女と彼女のお父さんと過ごすことにする。だって、僕はそういうタイプの彼氏だから。)TBBT Season4 Episode9 (The Boyfriend Complexity)
Right, Leonard?は、相手に念を押しながら話を合わせるよう促す言い方です。レナードの返事の中心はblow that off(予定をすっぽかす)という表現で、I do, I have to work.と仕事があること自体は認めた上で、それでも優先順位を入れ替えると宣言する流れになっています。cause, you know, just the kind of boyfriend I amという締めくくりからは、頼まれた役割を自分から進んで引き受ける姿勢が読み取れます。
まとめ|頼み方にも、応じ方にも温度差がある
Will you please just play along?、blow that off、cause, you know, just the kind of boyfriend I am。下手に出て頼む言葉と、それを軽々と引き受ける返事が並ぶと、二人の温度差がそのまま伝わってきます。頼みごとを切り出す型と、それに応じる型をあわせて押さえておくと、会話の引き出しが広がります。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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