海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第7話に登場する、口実の重ね方と催促への強気な返し方です。実家からの引っ越しを渋るハワードが、婚約者バーナデットとペニーの前で新しい口実を重ね、約束を守るよう念押しされると開き直った啖呵を切りますが、最後には態度を和らげます。
繰り返される口実のかわし方から、強気な啖呵と急な軟化まで、順番に見ていきます。
重ねる口実と、約束を守るよう念押しする言い方
チーズケーキファクトリーで、バーナデットとペニーはハワードに翌日の引っ越しの相談を持ちかけます。ハワードはさっそく新しい口実を切り出します。
Howard: Now that you mention it, I was thinking tomorrow might not be great.
(そういえば、明日はあんまり都合が良くないかもって思ってたんだよな。)Bernadette: What’s your excuse this time?
(今回の言い訳は何なの?)TBBT Season6 Episode7 (The Habitation Configuration)
Now that you mention it は、話題に出されたことをきっかけに、あたかも今思いついたかのように予定を渋る前置きです。対する What’s your excuse this time? の this time は、同じような言い訳が過去にも繰り返されてきたことをにおわせる一言になっています。
ひとしきり別の言い訳を重ねた末に、バーナデットは改めて約束を持ち出します。
Bernadette: Howie, you promised you’d move.
(ハウイー、引っ越すって約束したでしょ。)TBBT Season6 Episode7 (The Habitation Configuration)
you promised you’d move は、過去に交わした約束を持ち出して行動を促す、シンプルながら効果的な念押しの言い方です。
急かされることへの強気な突っぱねと、急な軟化
ペニーにまで「絶対に家を出ない」と言われたハワードは、ついに開き直った態度で長広舌をふるいます。
Howard: All right, I’ve had enough of this. I’m a grown man, I have a successful career, for the love of God, I’ve been to space. I will move out when I’m ready, and I don’t need anyone badgering me into it.
(もういいだろ、こんなのはたくさんだ。俺はもう大人だし、ちゃんとしたキャリアもある。おまけに宇宙にまで行った男なんだぞ。引っ越すのは俺の準備ができた時にするんだ。誰かにガミガミ急かされて決めることじゃない。)TBBT Season6 Episode7 (The Habitation Configuration)
badger は「しつこく催促してうるさく迫る」という意味の動詞です。badger + 人 + into doing の形で、急かされて渋々何かをする構図をきっぱり拒む言い方になっています。
ところが、この強気な態度は長続きしません。
Howard: That was just for her benefit. I’ll move tomorrow. I love you. Don’t leave me.
(今のはあの子に見せるためだけの強がりだったんだよ。明日には引っ越すから。愛してる。頼むから、俺を置いていかないでくれ。)TBBT Season6 Episode7 (The Habitation Configuration)
That was just for her benefit. で一度は強がりだったと開き直りつつ、直後に I love you. Don’t leave me. と一転して弱気な本音をのぞかせる切り替えの早さに、ハワードらしさが表れています。
| 表現 | 働き |
|---|---|
| Now that you mention it | とっさに言い訳を切り出す前置き |
| I don’t need anyone badgering me into it | 急かされることへの強気な拒否 |
| That was just for her benefit | 強がりだったと開き直る一言 |
まとめ|重なる口実と、強気な啖呵の裏にある本音
Now that you mention itと口実を切り出す言い方から、I don’t need anyone badgering me into itという強気な突っぱねまで見てきました。強がりの奥にのぞく本音を想像すると、会話の温度がより立体的に伝わってきます。
引き続き『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、日常で使える英語表現を見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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