海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第6話に登場する、単語ゲームの実況表現と、潔く負けを認める言い方です。シェルドンがオンラインの単語ゲームでスティーヴン・ホーキング教授と対戦し、勝負の行方に葛藤しながらも、最後は正々堂々とした態度を選ぶ場面が描かれています。
対戦相手への軽い実況表現から、自分に正直であろうとする決意、そして潔く負けを認める言い方まで、順番に見ていきます。
対戦相手への軽い実況表現
シェルドンは、自身が誘ったオンラインの単語ゲームで、スティーヴン・ホーキング教授と対戦しています。高得点の単語を決めた直後、盤上の相手に向けて軽口を叩く場面です。
Sheldon: Yes. I play the word quiver with a triple letter and a double word score for 72 points. That ought to let the air out of your tyres, Hawking.
(よし。トリプルレターとダブルワードスコアを使って、quiverという単語で72点だ。ホーキング、これで君の勢いも少しは削がれるはずだ。)TBBT Season6 Episode6 (The Extract Obliteration)
triple letter や double word score は、単語をつなげて得点を競うこの手のゲームでよく使われるスコア用語です。let the air out of your tyres は、相手の勢いをそぐという意味の言い回しで、対戦相手への軽い挑発として使われています。あくまでゲーム上のやり取りとしての軽口であり、シェルドンにとってこの対戦相手は尊敬する存在として描かれている場面です。
不正を退ける言い方から、自分に正直であろうとする決意まで
対戦は膠着し、シェルドンは対戦相手との関係を保つためにわざと負けるべきかどうか悩み始めます。友人たちを前に、その葛藤を口にする場面です。
Sheldon: I can’t. Losing on purpose is intellectually dishonest.
(できない。わざと負けるなんて、知的に不誠実だ。)TBBT Season6 Episode6 (The Extract Obliteration)
Losing on purpose is intellectually dishonest. は、不正な手段を退ける理由を端的に述べる言い方です。on purpose で「わざと」というニュアンスを明確にし、intellectually dishonest という硬い語彙で表現しているところに、シェルドンらしい理屈っぽさが表れています。
迷いながらも、シェルドンは最終的に一つの結論にたどり着きます。
Sheldon: I won’t. This feels right. My mother always said, to thine own self be true.
(やめておく。これが正しいと感じる。母はいつも、自分自身に忠実であれと言っていた。)TBBT Season6 Episode6 (The Extract Obliteration)
to thine own self be true は、シェイクスピア作品に由来するとされる言い回しで、劇中ではシェルドンの母の教えとして語られています。This feels right. という短い一言と合わせて、迷いのあった決断に自分なりの筋を通した様子が伝わってきます。
正々堂々の応対とホーキング教授本人とのやり取り
対戦が決着したあと、シェルドンのもとに対戦相手本人から電話がかかってきます。
Stephen Hawking: Hello. I really enjoyed our game, Dr. Cooper.
(こんにちは、クーパー博士。あなたとのゲームを本当に楽しみました。)TBBT Season6 Episode6 (The Extract Obliteration)
I really enjoyed our game は、対戦そのものを称える簡潔な一言です。Dr. Cooper と呼びかけるところに、対戦相手への敬意が込められています。
これに対しシェルドンは、静かに一言を返します。
Sheldon: Yes, congratulations. You won fair and square. Uh, very impressive, sir.
(ええ、おめでとうございます。正々堂々とした勝利です。いや、本当に見事でした。)TBBT Season6 Episode6 (The Extract Obliteration)
You won fair and square. は、正々堂々とした結果として相手の勝利を認める言い方です。very impressive, sir と付け加えるところに、勝敗を超えた敬意が見どころです。
まとめ|対戦の実況から潔い着地まで、正々堂々のやり取りが見えてくる
対戦相手への軽い実況表現から、不正を退けて自分に正直であろうとする決意、そして潔く負けを認める言い方までを見てきました。Losing on purpose is intellectually dishonest. も You won fair and square. も、勝敗にかかわらず誠実な態度を保つ言い方として、応用の幅が広い表現です。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。


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