「have a deal」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S05E12で学ぶ英会話

「have a deal」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

一歩も譲らない交渉が続いたあと、相手が条件を出してきた瞬間に「これで決まりだな」とほっと肩の力を抜いた経験はありませんか。

そんな場面で使える「have a deal」を、『ホワイトカラー』シーズン5第12話の前半、拘置施設でレベッカに接触の合図を聞き出そうとするピーターのやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「have a deal」の意味とニュアンス

have a deal
意味:合意・取引が成立している

have a deal は、交渉の末に双方が条件に同意し、取引や約束が成立した状態を表す口語表現です。しばしば Looks like we have a deal. や Do we have a deal? のように、合意の成立を確認したり宣言したりする場面で使われます。

合意に至るまでの過程を表す strike a deal とは異なり、have a deal は「すでに合意している状態」そのものに焦点があります。交渉やビジネスの取引が成立したときだけでなく、友人同士の約束事がまとまったときのような軽い場面でも使える、汎用性の高い表現です。

握手を交わして条件がまとまった瞬間を思い浮かべると、「持っている(have)」という単語の選び方が持つ、確定感のニュアンスがつかみやすくなります。交渉の途中経過ではなく、決着そのものを短く言い切りたいときに選ばれる表現だと考えると、使いどころのイメージがより具体的になります。

【ここがポイント!】

  • 「have a deal」の核は、交渉の末に条件がまとまった状態そのもの
  • 過程ではなく結果に焦点がある、合意成立の確認・宣言の表現
  • Looks like we have a deal. のように、短く言い切る使い方が定番

『ホワイトカラー』S05E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

拘置施設に赴いたピーターは、レベッカに接触の合図を教えるよう迫ります。はぐらかそうとするレベッカに一切の妥協を許さないピーターが、最後にどんな条件を突きつけられ、どう応じるかに注目です。

Rebecca: But I will tell Neal, after I’ve had a chance to talk to him about a few things.
(でも、彼(ニール)と少し話をしたら教えるわ。)

Peter: No can do. I’m sure glad I didn’t waste a drive down to the MCC. Enjoy your view of civilization while you can.
(それはできない。拘置施設まで来た甲斐があったよ。今のうちに娑婆の景色を楽しんでおくんだな。)

Rebecca: Okay. Okay, I will tell you. But then I want to see him. Those are my terms. How’s that sound, Neal?
(わかった。教えるわ。でもその代わり、彼に会わせて。それが条件よ。どう、ニール?)

Peter: Looks like we have a deal.
(どうやら交渉成立だな。)

White Collar Season5 Episode12 (Taking Stock)

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シーン解説と心理考察

情報をはぐらかそうとするレベッカに対し、ピーターは「それはできない」と切り捨て、「今のうちに娑婆の景色を楽しんでおけ」と暗に脅しをかけます。部下を危険にさらしたレベッカに一切の妥協を見せない、捜査官としての強さがこの短いやり取りに表れています。拘置施設まで足を運んだこと自体を無駄にしないという構えが、ピーターの言葉の端々からうかがえます。

やがてレベッカは折れ、「教える代わりにニールに会わせてほしい」と新たな条件を持ち出します。ピーターの「どうやら交渉成立だな」という短い一言には、望んでいた情報を得られた安堵と、レベッカの要求を一部飲まざるを得ない苦さの両方がにじんでいるように映ります。互いに一歩も譲らないように見えて着地点を探る、緊張感のある駆け引きの場面です。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

have a deal を覚えるコツは、握手を交わして「取引(deal)」を両手でしっかりと握りしめているイメージを持つことです。have は「持っている」という意味なので、「今、取引を手にしている=合意が成立している状態」というニュアンスがすっと入ってきます。

劇中でも、一歩も譲らない駆け引きの末に条件がまとまった瞬間に使われていました。交渉のやり取りが終わり、握手の一瞬に至るまでの緊張感ごと覚えておくと、Looks like we have a deal. という言い切り方の自然さがつかみやすくなります。

強気に押し通そうとした側が最後に一歩折れる、その呼吸のタイミングと合わせて覚えておくと、駆け引きが決着する瞬間の言い回しとして自然に思い出せるようになります。

例文で覚える「have a deal」

商談から家事の分担まで、have a deal を、3つの例文で確認していきましょう。

If you can deliver by Friday, I think we have a deal.
(金曜日までに納品できるなら、取引成立だと思います。)
商談の最終確認をするビジネスの場面です。if you can deliver by Friday という条件を添えることで、合意の前提が明確になります。

Once both sides signed the contract, they officially had a deal.
(両者が契約書にサインした時点で、正式に取引が成立した。)
契約締結の経緯を説明するフォーマルな場面です。officially という一語が、合意が公式なものになった瞬間を強調します。

A: I’ll clean the kitchen if you do the laundry.
B: Deal. We have a deal.
(A:あなたが洗濯をしてくれるなら、私が台所を掃除するよ。)
(B:よし、それで決まりだね。)
家事の分担を決める日常会話の場面です。Deal. と短く即答することで、気軽な合意の雰囲気が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

strike a deal
(取引をまとめる、合意に至る)
have a deal が「合意が成立している状態」を表すのに対し、strike a deal は「合意に至るまでの過程・行為」に焦点がある表現です。

it’s a deal
(それで決まりだ、それでいこう)
口約束レベルの軽い合意にも使われるカジュアルな決まり文句で、have a deal よりも会話的な響きが強い表現です。

come to an agreement
(合意に達する)
have a deal よりもフォーマルで、ビジネスや外交など公式な場面で使われることが多い表現です。契約書を交わすような重い場面では、こちらの言い回しの方がふさわしく響きます。

Note|have a deal / strike a deal / it’s a dealの使い分け

「取引が成立した」という状況を表す英語表現はいくつかありますが、それぞれ焦点の当て方が異なります。

have a deal は、交渉の結果として今まさに合意している「状態」そのものを表す表現です。これに対して strike a deal は、握手をして取引をまとめ上げる「行為」や、そこに至るまでの交渉のプロセスに焦点があります。ビジネスの場面でニュースなどが The two companies struck a deal last week. のように報じるとき、そこには単なる結果報告以上に、交渉の道のりそのものへの注目が込められています。一方 it’s a deal は、友人同士の口約束のような軽いやり取りでも気軽に使えるカジュアルな決まり文句で、フォーマルな契約の場面ではやや不釣り合いに響くこともあります。

劇中でピーターが口にした Looks like we have a deal. も、レベッカとの駆け引きがひとまず決着した「状態」を確認する一言でした。交渉の過程そのものを振り返るなら strike a deal、この瞬間の合意を軽く確認するだけなら it’s a deal と、伝えたい焦点によって選ぶ表現を変えられます。

同じ「取引成立」でも、状態・過程・軽さのどこに重きを置くかで自然に選び分けられるようになると、会話にも幅が出てきます。ニュースの見出しなのか、契約書を交わす場面なのか、それとも友人との軽い口約束なのか、場の性質を思い浮かべながら選ぶと迷いにくくなります。三つの表現を並べて意識しておくだけで、交渉のどの段階を語っているのかが相手にも伝わりやすくなります。

まとめ|駆け引きの先に、握手の一瞬

have a deal は、交渉の末に双方が条件に同意し、合意が成立している状態を表す表現です。握手を交わして取引を手にするイメージを覚えておくと、Looks like we have a deal. のような言い切り方が自然と伝わってきます。

商談の最終確認をするときも、家事の分担を決めるときも、この一言があれば合意の瞬間を簡潔に言い表せます。長々と経緯を説明しなくても、Looks like we have a deal. の一言で場の空気を締めくくれるのも、この表現の使い勝手のよさです。

一切の妥協を見せなかったピーターが、レベッカの条件を飲んでようやく口にした「どうやら交渉成立だな」という一言には、望んでいた情報を得た安堵と、部下を守るための駆け引きの苦さが重なっているように見える場面です。短いやり取りの中に、譲れない一線と譲らざるを得ない一線が同時に描かれている点も見どころです。

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