ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S04E22に学ぶ「come to think about it」の意味と使い方

come to think about it

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は、会話の途中でふと何かを思い出した時に、相手に違和感を与えずに話題を切り出すことができる便利なフレーズを紹介しますね。

ネイティブスピーカーが日常会話で息をするように使うつなぎの表現ですので、しっかりとニュアンスを掴んでいきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ジェファソニアン研究所の同僚であるハンクの葬儀に向かう車中での場面です。

彼がどんな人物だったかを振り返る中で、ブレナンはFBI捜査官であるブースが、なぜ研究所の一職員にすぎないハンクと親しかったのか疑問を投げかけます。

Brennan: You don’t even work at the Jeffersonian. How do you know him?
(ジェファソニアンの職員でもないのに。どうして彼を知っているの?)

Booth: The guy ran the best fantasy football league in DC.
(彼はDCで一番のファンタジー・フットボール・リーグを運営していたんだ。)

Hodgins: Oh, man…Oh, man, I still owe him 20 bucks.
(なんてこった…彼に20ドル借りたままだったよ。)

Booth: Come to think about it, you know what, he owed me 20 bucks. Great, how am I gonna get that now?
(そういえば、アイツ俺に20ドル借りてたな。最悪だ、どうやって返してもらえばいいんだ?)
BONES Season 4 Episode 22 (Double Death of the Dearly Departed)

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シーン解説と心理考察

葬儀へ向かうという本来なら厳粛であるべきシチュエーションにおいて、全く関係のない個人的なお金の話が飛び出す、非常にコミカルなシーンです。

ブースがハンクとの接点として「ファンタジー・フットボール・リーグ」を挙げたことをきっかけに、ホッジンズは自分がハンクに20ドルを借りたままになっているという事実に気付き、思わず頭を抱えます。

面白いのはここからです。

ホッジンズの「20ドル」という言葉を聞いた瞬間、それが強力な引き金となって、ブースの脳内でも過去の記憶が結びつきます。

「自分は逆にハンクに20ドル貸していた」という事実を突然思い出してしまうのです。

悲しむべき場面で、思わず「どうやって返してもらえばいいんだ?」と個人的な損害を気にしてしまうブースの素直すぎる人間性がよく表れていますね。

フレーズの意味とニュアンス

come to think about it
意味:そういえば、考えてみれば、思い返してみると

「come to 〜」は「〜するようになる、〜という状態に至る」という変化を表す表現です。

それに「think about it(それについて考える)」が続くことで、直訳すると「それについて考える状態に至った」となります。

ここから転じて、会話の流れの中で「今ふと考え直してみると」「話の成り行きで今思い出したのだけれど(=そういえば)」という意味の定番イディオムとして定着しました。

【ここがポイント!】

ネイティブスピーカーが会話の中でこのフレーズを使う時、それは脳内で「連想ゲームが繋がった瞬間」を意味しています。

日本語の「そういえば」にあたる表現として、学校の授業では「By the way(ところで)」を習うことが多いですよね。

しかし、「By the way」はこれまで話していた内容をスッパリと切り捨てて、全く別の新しい話題を唐突に持ち出す時に使われるため、唐突すぎる印象を与えることがあります。

一方、今回の「come to think about it」は、相手の発言や現在の状況が「引き金(トリガー)」となり、自分の記憶が刺激されて新たな気付きを得た時に使われます。

今回のシーンでも、ブースは突然お金の話を始めたわけではなく、ホッジンズの「20ドル」という発言がトリガーとなっていますよね。

「今の話を聞いて思い出したんだけど…」「その話の流れで言うと…」という思考のプロセスを相手と共有できるため、会話の文脈をぶった切ることなく、非常に滑らかで自然な会話のキャッチボールを続けることができる魔法の言葉なのです。

実際に使ってみよう!

日常会話からビジネスシーンまで、会話の途中で突然のひらめきや思い出しを相手に伝えるのに便利な例文を3つ紹介します。

Come to think about it, I left my smartphone on the kitchen counter.
(そういえば、キッチンのカウンターにスマホを置き忘れてきた。)
解説:出先で相手と話している最中に、ハッと自分の忘れ物や失敗に気がついた時の定番の切り出し方です。

Come to think about it, we haven’t received the final report from them yet.
(考えてみると、彼らからまだ最終報告書を受け取っていませんね。)
解説:ビジネスの会議などで議論を交わしているうちに、「そういえば、あの件ってどうなってたっけ?」と重要な抜け漏れに思い至った時にも重宝します。

He is quite young to be a regional manager, come to think about it.
(そう考えてみると、彼はエリアマネージャーにしてはずいぶん若いですね。)
解説:例文のように文頭に置くのが基本ですが、文末に置いて「よくよく考えてみるとね」「今思い返すとそうだな」と、後から付け足すような使い方もよくされます。

BONES流・覚え方のコツ

車を運転しているブースの表情を思い浮かべてみましょう。

ホッジンズの「20ドル借りていた」というセリフを聞いた瞬間、ブースの頭の中で「お金…20ドル…ハッ!俺はあいつに貸しているぞ!」という思考の回路が猛スピードで繋がり、頭の上にパッと電球が光ります。

この「外部からの刺激(会話)によって、パッと何かに気がつく」という脳内のひらめきの瞬間と「come to think about it」のフレーズをセットでイメージしてみてください。

ネイティブスピーカーが持つ自然な感覚が掴みやすくなりますよ。

似た表現・関連表現

now that you mention it
(意味:そう言われてみれば)
解説:「come to think about it」と非常に似たシチュエーションで使われますが、こちらは明確に「相手の発言」が直接のトリガーになっている場合に限定されます。「あなたが今それを口にしたから(now that you mention it)、思い出したよ」というニュアンスを強調したい時に適しています。

speaking of which
(意味:そういえば、それに関連して言えば)
解説:相手または自分が言った直前の「特定のキーワード」をそのまま拾い上げて、そこから直接話を展開させる時に使います。「come to think about it」よりも、前の話題との関連性がさらに強く、連想ゲームの要素が強い表現です。

on second thought
(意味:やっぱり、考え直してみると)
解説:一度何かを決断したり意見を言ったりした直後に、「少し考え直して(second thought)」自分の発言や選択を変更する時に使います。レストランで注文を変える時や、提案を撤回する時などに使われる便利な表現です。

深掘り知識:アメリカ特有の「ファンタジー・フットボール」と「20 bucks」の文化

今回のシーンをよりよく理解するために、アメリカの職場文化と金銭感覚について少し紹介しますね。

ブースは、FBI捜査官である自分がハンクと親しかった理由を「彼がDCで一番のファンタジー・フットボール・リーグを運営していたからだ」と説明しています。

この「ファンタジー・フットボール(Fantasy Football)」とは、アメリカで絶大な人気を誇るシミュレーションゲームのことです。

実在するNFLの選手を仮想の予算内でドラフト指名して自分だけのチームを作り、現実の試合での選手の成績(獲得ヤード数など)をポイント化して参加者同士で競い合います。

アメリカの職場では、部署や役職の垣根を越えて社内でこのリーグが組まれることが日常茶飯事です。

月曜日の朝は週末の試合結果を受けたこの話題で持ちきりになり、コミュニケーションの重要な潤滑油となっています。

接点のないはずの二人が深い交流を持っていたのも、このアメリカ特有の文化背景を知ると深く納得できますね。

また、ホッジンズとブースが口にした「20 bucks(20ドル)」という金額にも注目です。

「buck」は「ドル」の砕けた言い方ですが、なぜ10ドルや50ドルではなく「20ドル」なのでしょうか。

実はアメリカのATMで現金を引き出す際、出てくる基本の紙幣が「20ドル札」なのです。

そのため、職場の同僚とランチに行ったり、ファンタジー・フットボールのようなちょっとした賭け事(オフィスプール)をしたりする際、最も頻繁にやり取りされる「手頃な金額の象徴」が20ドル札となります。

こうした何気ない数字の選び方一つにも、リアルなアメリカの日常が隠されているのです。

文法的な補足として、一般的には「come to think of it」という形が使われることが多いですが、ブースのように「about」を使うパターンもあります。

どちらを使っても全く同じ「そういえば」として通じますので、両方の形があると覚えておいてくださいね。

まとめ|会話のキャッチボールを途切れさせないために

今回は『BONES』のユニークなワンシーンから、「come to think about it」の意味と使い方について紹介しました。

突然話題をガラッと変えるのではなく、今の会話の流れから「今の話を聞いて思い出したんだけど!」と自然に思考を繋げていくことができる、コミュニケーションにおいて非常に優秀なフレーズです。

相手の話を聞いていてハッと自分の記憶が繋がった時には、ぜひこの言葉を会話のクッションとして挟んでから話を切り出してみてくださいね。

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