「miss the mark」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E10で学ぶ英会話

「miss the mark」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

相手のことを考えて選んだはずのものが、思ったような反応につながらなかった、という経験はありませんか。

そんな場面にぴったりの「miss the mark」を、『モダンファミリー』シーズン6第10話の前半、夫婦のミッチェルとキャメロンが、贈り物選びを振り返って言葉を交わすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「miss the mark」の意味とニュアンス

miss the mark
意味:的を外す、狙いから外れる、期待どおりの結果にならない

miss the markは、狙ったものに届かず、目的からずれてしまうことを表す比喩表現です。missは「外す」、markは「的、目標」という意味で、文字どおりには「的を外す」という動作を指します。矢を放ったのに的の外に刺さってしまう、その光景がそのまま「狙いがずれた」「意図した効果が出なかった」という意味に重ねられています。

主語になるのは、贈り物、発言、提案、広告、冗談など、何かしらの狙いを持って相手に差し出したものです。それが相手の好みや状況に合わず、期待した反応に届かなかったときに使います。The gift missed the mark. のように、物や出来事を主語にする形が基本で、過去形や現在完了で振り返って評価する言い方になります。現在完了の have missed the mark に only や one time を添えれば、これまでに外した回数を数える言い方にもなります。

反対の意味は hit the mark で、狙いが的確に当たったことを表します。失敗を伝える表現ですが、人を責める強い言葉ではなく、「狙いとずれていた」という結果をやわらかく述べる言い方です。反省や振り返りの場面で、冷静に結果を語る調子になります。日常の雑談でも、仕事の報告でも、同じ形でそのまま使えます。

【ここがポイント!】

  • 「miss the mark」の核は、狙った的から矢が外れる、狙いや期待とのずれのイメージ
  • 主語は贈り物・発言・提案など、狙いを持って差し出したもの。結果を振り返る形が基本
  • 反対は hit the mark。責める言葉ではなく、結果を淡々と述べる一言

『モダンファミリー』S06E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

キャメロンが、二人で過ごしてきた10年の中で贈り物選びを外したのは一度だけだと語り、ミッチェルがその一度を思い出す場面です。ミッチェルが姉のクレアの名前を出したあと、二人が短く言葉を返し合う流れに注目です。

Cameron: In the 10 years that we’ve been together, we’ve only missed the mark one time.
(二人でいて10年になるけど、僕たちが外したのは、たったの一度だけなんだ。)

Mitchell: Yeah, when Claire told us what to buy, but we learned our lesson — ignore Claire and trust our gay instincts.
(ああ、クレアに何を買えばいいか言われたときだけだね。でもそこで学んだんだ。クレアの言うことは無視して、僕たちのゲイの勘を信じるってね。)

Cameron: Or “ginstincts.”
(あるいは「ジンスティンクト(ginstincts)」ってところかな。)

Mitchell: Too much.
(それは言いすぎだよ。)

Modern Family Season6 Episode10 (Haley’s 21st Birthday)

シーン解説と心理考察

キャメロンは、10年の間に外したのは一度だけと、回数まで添えて言い切ります。「たったの一度」という数え方が、会話の出だしとして耳に残ります。

その一度を、ミッチェルがすぐに補います。クレアに何を買えばいいか言われたときだけ、という説明です。ミッチェルの姉の意見に従った結果が唯一の失敗だったという話の流れで、そこから二人は、クレアの言うことは無視する、という結論にたどり着いています。

続くキャメロンの一言に、ミッチェルが「それは言いすぎだよ」と短く返します。一言ずつ短く言葉を返し合う、テンポのよいやり取りです。

失敗を語る場面でありながら、暗い調子にならないのも見どころです。外した一度を学びとして軽く振り返る調子が、やり取り全体から伝わってきます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

ダーツ盤の前に立って、狙った的の真ん中を目指して矢を投げる場面を思い浮かべてみましょう。ねらいをつけたのに、矢が盤の外の壁に刺さってしまう。その「ねらいと結果のずれ」が、miss the markの芯にあります。

キャメロンの言葉は、その矢を10年間で一度しか外していない、という言い方でした。あの場面の「一度だけ」を思い出すと、miss the markが「失敗のうち、狙いがずれたことを指す」という感覚と結びつきます。

覚えるときは、「投げたもの(贈り物、冗談、提案)」と「的(相手の好みや期待)」を頭の中で並べるのがおすすめです。投げたものが的に届かなければmiss、ど真ん中に刺されば hit という、二つの動きをセットで描いてみましょう。

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例文で覚える「miss the mark」

広告、冗談、プレゼンなど、狙いを持って出したものが期待に届かなかった場面を、3つの例文で確認していきましょう。

I’m afraid the ad missed the mark with younger customers.
(その広告は、若い客層にはあまり響かなかったようです。)
広告の効果を報告するビジネスの場面です。with younger customers と相手を添えると、誰に届かなかったのかが分かります。

His joke completely missed the mark.
(彼の冗談は完全にすべりました。)
場がしらけた冗談を友人に話す場面です。completelyを添えると、少しのずれではなく、大きく外れたことが強調されます。

A: How did the presentation go?
B: Honestly, I think it missed the mark.
(A:プレゼンはどうだった?)
(B:正直、狙いから外れたと思う。)
発表を終えた同僚同士の会話です。I think を添えると、自分の見立てとして控えめに振り返る調子になります。

あわせて覚えたい関連表現

hit the mark
(的を射る、ねらいどおりにする)
hit the markは、miss the markの反対で、狙いが的確に当たったことを表します。二つを対にして覚えると、結果を評価する言い方が広がります。

off the mark
(的外れの、見当違いの)
off the markは、「ずれている」という状態を表す形容詞的な言い方です。miss the markが「外してしまった」という動作を表すのに対し、こちらは今のずれた状態を述べます。

fall flat
(冗談や企画が受けない、うまくいかない)
fall flatは、冗談や提案が反応を得られずに終わることを表します。miss the markが狙いとのずれに焦点を置くのに対し、こちらは反応のなさという結果に焦点があります。

Note|「的を外す」と訳したとき、日本語の「的外れ」との差

miss the markを「的を外す」と訳すと、日本語の「的外れ」と近い響きになります。ただ、訳語を決めるときには、この二つの範囲の違いを意識しておくと迷いません。

日本語の「的外れ」は、意見や指摘、質問が論点からずれているときに使う語です。一方のmiss the markは、意見に限らず、広告、冗談、贈り物、企画など、狙いを持って出したもの全般に使えます。The ad missed the mark. を「その広告は的外れだった」と訳すと少し不自然になり、「広告は狙いから外れて、若い客層には響かなかった」のように、結果まで補うほうが自然に伝わります。

訳し分けの目安は次の通りです。発言や指摘なら「的外れだった」、企画や広告なら「狙いから外れた」「響かなかった」、贈り物なら「好みを外した」といった形です。この場面のキャメロンの言葉も、「的を外した」と直訳しても意味は通りますが、贈り物選びの話なので「外した」と短く訳すほうが会話の調子に合います。

対象が変われば、日本語の言い方も変わる。その幅を持って読むと、miss the markの守備範囲が見えてきます。

まとめ|外した一度を、さらりと振り返る言い方

miss the markは、狙った的から矢が外れるように、意図や期待とずれた結果に終わることを表す表現です。

贈り物、発言、広告、提案など、狙いを持って出したものを振り返って評価する場面で使えます。過去形や現在完了で結果を振り返る形が基本です。hit the markとの対で覚え、off the markやfall flatとの違いも押さえておくと、結果の見方を言い分けられます。

10年で外したのは一度だけと語るキャメロンと、その一度をすぐに補うミッチェルの掛け合いが、miss the markを振り返りの言葉として使う形をくっきり見せていました。

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