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仕事の誘いがいくつか重なって、ちょっと引く手あまたの気分になった経験はありませんか。
そんな気分にぴったりの「field job offers」を、『モダンファミリー』シーズン6第23話の前半、クレアが娘たちを前に自分の仕事の話を切り出す場面から、一緒に見ていきましょう。
「field job offers」の意味とニュアンス
field job offers
意味:次々に来る仕事の申し出を受けてさばく、対応する
fieldは、名詞なら「野原」や「競技場」を思い浮かべる語ですが、動詞では、球技で飛んできたボールを受けて処理する動きを表します。この「受けて処理する」という意味から、質問・電話・依頼・申し出など、向こうから次々に来るものに対応する言い方として使われます。
field job offersは、この動詞のfieldに、目的語のjob offers(仕事の申し出)が続いた形です。話し手は、申し出を出す側ではなく受け取る側にいます。届いた申し出を一つずつ受けて、どれにどう答えるかを整理していく立場が、この言い方に表れています。
シーンではfieldingと進行形になっていて、「いま対応している最中」という言い方です。さらにmultiple(複数の)が添えられているため、申し出がいくつも重なって忙しい、という印象が前に出ます。
同じ「対応する」を表すhandleは、物事を広く扱う言い方です。それに対してfieldは、向こうから来るものを受けてさばく点に重点があります。来るものを受ける動作が見えるところが、fieldならではの特徴です。たとえば、広報担当者が記者の質問をさばく場面や、受付の人が電話の問い合わせに対応する場面でも、fieldは同じ感覚で使われます。
【ここがポイント!】
- 「field job offers」の核は、飛んできたものを受けてさばく動き
- fieldのあとには、questions・calls・requests・offersなど、向こうから来るものが入る
- 進行形のfieldingにすると、対応している最中という言い方になる
『モダンファミリー』S06E23のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
クレアが、娘のアレックスとヘイリーに向かって、自分の仕事の話をする場面です。クレアは「今の私を見て」と切り出し、仕事のオファーを複数さばいていると語ります。するとアレックスがすぐに数を訂正し、二人のやり取りが始まります。
Claire: I ditched plenty, and look at me today. I am fielding multiple job offers.
(サボったことなんていくらでもあるけど、今の私を見てよ。仕事のオファーをいくつもさばいてるのよ。)Alex: One job offer.
(オファーは1つでしょ。)Claire: From a very prominent hotel chain weighed against the implied offer of staying at my current job.
(とても有名なホテルチェーンからの申し出と、今の職場に残るっていう暗黙の申し出を、天秤にかけてるのよ。)Haley: Working for your dad.
(ママのお父さんのところで働くってことね。)Claire: Exactly. And I could never leave Grandpa. So I’m going to say no to the first offer.
(その通り。それに、おじいちゃんを置いて出て行くなんて私には絶対にできないもの。だから最初の申し出は断るつもりよ。)Alex: Only offer.
(唯一の申し出でしょ。)Modern Family Season6 Episode23 (Crying Out Loud)
シーン解説と心理考察
クレアの言い方は、胸を張ったものです。「サボったことなら山ほどある」と言ったあと、「今の私を見て」と続け、自分の現在の仕事ぶりを誇らしげに示しています。そこへ出てきたfielding multiple job offersは、オファーが次々に舞い込んでいる状況を、大きく見せる言い方として響きます。
アレックスの「オファーは1つでしょ」は、そのmultipleを数で訂正する一言です。クレアはひるまず、有名なホテルチェーンからの申し出と、今の職場に残るという暗黙の申し出を天秤にかけている、と言い直します。申し出を1つから2つへ数え直すことで、multipleという言葉を成立させようとする流れです。
ヘイリーが「ママのお父さんのところで働くってことね」と補うと、クレアは、父を置いて出て行くことはできないと述べ、最初の申し出は断るつもりだと語ります。断るつもりの申し出しかないのに「さばいている」と言っていたことになり、アレックスが再び「唯一の申し出でしょ」と数を突きます。
大きく言いたいクレアと、数を正確に押さえるアレックス。この対比が、短いやり取りの見どころです。fieldingの大げさな響きが、アレックスの訂正によってはっきり浮かび上がり、会話の温度を変えています。クレアの得意げな口調と、数をさらりと押さえるアレックスの返しが、母と娘のテンポのよいやり取りを伝える場面です。ヘイリーの補足も、そのリズムに乗っています。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
外野手の姿を思い浮かべてみましょう。あちこちへ飛んでくるボールを、ひとつずつ受けて処理していく動きが、fieldの感覚そのものです。
ボールを質問や電話、オファーに置き換えれば、来るものを受けてさばくfieldの意味が見えてきます。job offersをfieldingしているクレアは、オファーというボールを何球も受けている人、という絵になります。
シーンでは、アレックスが「1つでしょ」と数え直していました。ボールは1球しか飛んできていないのに、何球も受けているように話していた、と重ねると、場面ごと記憶に残ります。
例文で覚える「field job offers」
来るものを受けてさばくfieldの型を、3つの例文で確認していきましょう。
She fielded several offers before she chose a new company.
(彼女はいくつものオファーを受けてから、新しい会社を選んだ。)
転職活動の経緯を語る場面です。severalを添えると、申し出が複数あったことがそのまま伝わります。
I’m fielding calls all day at the front desk.
(受付で一日中、電話の対応に追われているんだ。)
仕事の忙しさを伝える日常の一言です。all dayが加わると、次々に来る電話をさばき続けている様子が見えてきます。
A: You look busy.
B: Yeah, I’m fielding requests from three different teams.
(A:忙しそうだね。)
(B:うん、3つの別のチームからの依頼をさばいているんだ。)
同僚同士の会話です。from three different teamsと出どころを添えると、来るものの多さが具体的に伝わります。
あわせて覚えたい関連表現
handle
(〜を扱う、対処する)
handleは物事を広く扱う言い方です。今回のfieldは、向こうから次々に来る質問・依頼・申し出を受けてさばく点に重点があり、来るものの方向がはっきりしています。
deal with
(〜に対処する、〜を処理する)
deal withは、問題や相手への対処を広く表します。fieldは、受け手として来たものを順にさばくニュアンスが強い点が違いです。
entertain an offer
(申し出を検討する)
entertain an offerは、申し出を検討する行為そのものを指します。field job offersは、届いたオファーを受けて対応する行為に重点があります。
Note|fieldのあとに来る語の型を整理する
fieldは、あとに続ける語の型を押さえると、使える場面がぐっと広がる動詞です。ここでは、シーンのjob offersを起点に整理します。
fieldの目的語に入るのは、向こうから来るものです。シーンのfielding multiple job offersのjob offersは仕事の申し出、例文のfielding callsなら電話、fielding requestsなら依頼にあたります。いずれも、話し手が自分から出すものではなく、相手から届いたものを受けて返す関係が共通しています。
もう一つの型が、fieldの前後に数や量を示す語を添える形です。シーンのmultipleのほか、severalやallなどを置くと、来るものの多さを言い分けられます。ただし、数を示す語を足しても、「受けてさばく」という土台の意味は変わりません。シーンでアレックスが数を訂正していたように、数の言い方は聞き手にすぐ確かめられる部分でもあります。
型を整理すると、fieldの目的語は「来るもの」、前後の語は「量の見せ方」という2つの軸に分けられます。
目的語と量の見せ方を組み合わせるだけで、fieldは応用が利く動詞になります。
まとめ|「オファーは1つ」の一言が映す、fieldの響き
field job offersは、次々に来る仕事の申し出を受けてさばく、という表現です。fieldは向こうから来るものを受けて処理する動詞で、目的語にはquestions・calls・requests・offersなどが入ります。
進行形のfieldingにすると、いま対応している最中の忙しさや、引く手あまたの印象が出ます。話し手が受け取る側にいることも、この言い方の特徴です。
クレアの大きな言い方を、アレックスが数で切り返した場面は、fieldingという言葉の響きをくっきり見せていました。来るものを受けてさばく場面を思い浮かべながら、表現の引き出しに加えてみてください。


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