話題を封印したデートで会話が止まったら、何と言う?|『モダンファミリー』S05E13で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 話題を封印したデートで会話が止まったら、何と言う?|『モダンファミリー』S05E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第13話では、ミッチェルとキャメロンが2人だけの夜を過ごします。この夜には「式の話とリリーの話はしない」というルールがあり、いざ話題を封じてみると、会話が思うように続きません。

出だしを整える一言、決めたルールを思い出させる言い方、言葉に詰まったときのつなぎ、そして誤解を正す前置きを、場面の順に見ていきます。大切な相手と過ごす時間を仕切り直したい場面で使える表現がそろっています。

目次

「get off on the right foot」出だしを整える

2人の夜は、ミッチェルの乾杯から始まります。

Mitchell: To us, alone at last.
(僕たちに。やっと2人きりだ。)

Cameron: We both look very handsome tonight.
(今夜は2人ともすごく素敵だね。)

Mitchell: You know, if you– if you’d just said that I looked handsome, I would have said, “So do you.
(あのさ、君が僕のことを素敵だって言ってくれれば、「君もね」って返したのに。)

Cameron: I couldn’t take that chance.
(その賭けはできなかったんだ。)

Cameron: I wanted to get off on the right foot.
(最初からうまく始めたかったからね。)

Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)

To us は「私たちに(乾杯)」という、乾杯の短い決まり文句です。alone at last は「やっと2人きり」で、待ちわびた時間であることが伝わります。

ミッチェルの返しは、if you’d just said ~, I would have said ~ という仮定法過去完了の形です。「〜とだけ言ってくれれば、〜と言ったのに」と、実際には起きなかったやり取りを示して軽い不満を伝えています。So do you. は「あなたもね」と同じほめ言葉を返す短い形です。

get off on the right foot は「幸先よく始める、出だしをうまく切る」という意味で、反対は get off on the wrong foot です。I couldn’t take that chance. は「その危険は冒せなかった」と、言ってもらえない可能性を避けたかったことを伝える一言と言えます。キャメロンは、この夜について次のようにも語ります。

Cameron: Mitchell and I desperately need a romantic night out to reconnect.
(ミッチェルと僕には、心を通わせ直すロマンチックな夜がどうしても必要なんだ。)

Mitchell: Yeah.
(うん。)

Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)

reconnect は「再びつながる」で、人間関係では「気持ちを通わせ直す」という意味になります。a night out は「外で過ごす夜」を指します。

「Remember our rules」と、言葉が続かないときの一言

2人は See? We really need this. We really do. と、この夜の必要性を確かめ合います。We really do. の do は、相手の言葉を受けて「本当にそうだ」と強く同意する働きをしています。ところが、準備の話題が出かけたところで、キャメロンがルールを持ち出します。

Cameron: Remember our rules— no wedding talk, no Lily talk.
(ルールを忘れないで。式の話もリリーの話もなし。)

Mitchell: I’m sorry.
(ごめん。)

Mitchell: No, you’re right.
(いや、君の言うとおりだ。)

Cameron: So, just gonna Should we hear the specials again?
(じゃあ、ええと……おすすめ料理の説明、もう一回聞こうか?)

Mitchell: We can’t ask him a third time.
(3回目はさすがに頼めないよ。)

Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)

Remember our rules は、前もって決めた約束を思い出させる言い方です。no ~ talk は「〜の話はなし」と、話題を禁じるときに使える簡潔な形です。

So, just gonna は、何かを言いかけて言葉が続かなかったことが分かる途切れ方です。そこから Should we ~? で「〜しようか」と別の行動を持ちかけるのが、沈黙を埋める一つの手です。specials はレストランの「本日のおすすめ料理」のことで、ミッチェルの a third time から、すでに2回聞いていることが分かります。話題を封じた結果、つなぐ材料がなくなっていく様子が伝わってきます。言葉に詰まったら、目の前のことに話題を移す提案で間をつなぐのも一つの方法です。

「for the record」話題を絞った理由を言い直す

後の場面で、キャメロンとミッチェルはこの夜について次のように言い直します。

Cameron: Um Y-you know, for the record, we do have a lot to talk about.
(あの、ほら、念のため言っておくけど、僕たちには話すことがたくさんあるんだよ。)

Mitchell: Yeah, we just took a couple of topics off the table because we wanted to have a romantic date night.
(うん、ロマンチックなデートの夜にしたかったから、いくつかの話題を外しただけなんだ。)

Cameron: And it probably put too much pressure on it to be special, but the truth is, every day I spend with this man is special.
(それで特別な夜にしなきゃって力みすぎたのかもしれない。でも本当のところ、彼と過ごす毎日が特別なんだ。)

Mitchell: Oh, Cam! Oh, no, I’m the lucky one.
(ああ、キャム! いや、幸運なのは僕のほうだよ。)

Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)

for the record は「念のため言っておくと」と、誤解を正したり立場をはっきりさせたりするときの前置きです。we do have の do は「本当に〜がある」と強める働きをしています。話題を外すことを表す take ~ off the table は、同じ回のフレーズ記事でくわしく扱っています。

put too much pressure on ~ は「〜に期待をかけすぎる」で、特別な夜にしようとしすぎたことを振り返る言い方です。probably を添えることで、断定せずに「たぶんそうだった」と自分たちのやり方を省みる響きになります。

the truth is ~ は「本当のところは〜」と本音を切り出す前置きで、I’m the lucky one. はほめ言葉を受けて「幸運なのはこちらのほう」と返す一言です。受けた言葉をそのまま受け取らず、相手を立てて返す形で、親しい間柄の会話によく合う返し方と言えます。前置きで誤解を正し、本音で締めくくる流れは、話がかみ合わなかった後の立て直しに応用できます。

まとめ|ルールのある夜の会話術

get off on the right foot で出だしを整え、Remember our rules で約束を確かめ、言葉に詰まれば Should we ~? でつなぎます。最後は for the record と the truth is で本当の気持ちを言い直す流れが、2人の会話から見えてきます。

話題の選び方に注目しながら『モダンファミリー』を観ると、表現の使いどころがよく分かります。

同じ回のジェイとショーティの仲直りや、ヘイリーと両親のやり取りの英語は、ほかのコラムやフレーズ記事で取り上げています。

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