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『モダンファミリー』シーズン5第13話では、ジェイの友人ショーティがコスタリカへ移ると知り、ジェイは水を差すような言葉を口にし、のちにショーティと言い合いになります。そこからの関係の立て直しが、この回の見どころの一つです。
言い過ぎた一言をその場で引っ込める言い方、仲直りを後押しする言葉、そして謝罪の言葉を使わずに「もう気にしていない」と確かめ合う言い方を、場面の順に見ていきます。
「No, you’re right.」言い過ぎた一言をその場で引っ込める
ショーティは ready for an adventure だと移住への期待を語りますが、ジェイは「ここに残って、たまには勘定でも持てよ」と返します。そこへグロリアが口をはさみます。
Gloria: Why do you always have to be so negative?
(どうしてあなたはいつもそう後ろ向きなの?)Jay: I think it’s great.
(いいと思うよ。)Jay: No, you’re right.
(いや、お前の言うとおりだ。)Jay: I’m sorry.
(悪かった。)Jay: I’m surprised, that’s all.
(驚いただけさ。)Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)
negative は「否定的な、後ろ向きな」という意味で、always と組み合わさると「いつもそうだ」という不満がにじみます。ジェイは最初に I think it’s great. と言い、続けて No, you’re right. と相手の指摘を認め、I’m sorry. で短く謝ります。
I’m surprised, that’s all. の that’s all は「それだけのことだ」と、自分の反応を小さく言い直す働きをします。反対しているのではなく驚いただけ、と受け止め方を示すことで、場の空気を戻そうとする流れが読み取れます。言い過ぎに気づいたときは、謝罪の一言に続けて自分の反応の理由を短く添えると、角が立ちにくくなります。
ジェイはさらに、乾杯を持ちかけます。
Jay: Let’s toast this amazing new chapter of your lives.
(お前たちの人生の素晴らしい新章に乾杯しよう。)Jay: To mosquitoes the size of your fist.
(拳くらいの大きさの蚊に。)Gloria: This is why all your friends move away.
(だから友達がみんな離れていくのよ。)Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)
Let’s toast ~ は「〜に乾杯しよう」と祝う気持ちを形にする表現で、a new chapter of one’s life(人生の新しい章)は、門出を祝う場面で使われることが多い言い回しです。ただ、最後に蚊の話を付け足したことで、グロリアに「だから友達がみんな離れていく」と言われてしまうのが面白いところです。
「make this right」と「We’re good, huh?」で関係を立て直す
その後、ビリヤードの最中にジェイが I’m done here. と言い、ショーティも No, I’m done. と返して、2人は物別れに終わります。グロリアはジェイにこう言います。
Gloria: Jay, you have to make this right with Shorty.
(ジェイ、ショーティとのこと、ちゃんと元に戻さなきゃ。)Gloria: You have to tell him how you feel! He has been a great compadre with you for many years.
(あなたの気持ちを伝えなきゃだめよ! 何年もいい相棒でいてくれたんだから。)Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)
make ~ right は「〜を正す、元どおりにする」という意味で、こじれた関係を修復する場面で使われます。tell someone how you feel は「気持ちを伝える」という意味です。続く「何年もいい相棒でいてくれた」という一言が、関係を修復する理由を補っています。
後の場面で、ジェイは「会いに行くところだった」と口にし、ショーティは上着を忘れたと言います。
Jay: Uh, Shorty, you know that stuff I said, uh–
(あー、ショーティ、俺が言ったあれだけどな……)Shorty: Yeah, I get it.
(ああ、分かってる。)Jay: We’re good, huh?
(俺たち、大丈夫だよな?)Shorty: Under the bridge.
(水に流したさ。)Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)
you know that stuff I said は、何を言ったかをはっきり口にせずに話題を差し出す形で、言いにくい話を切り出すときに使えます。ショーティは I get it と短く受け止めます。
We’re good? は「わだかまりはないよね」と確かめる一言で、huh を付けると念を押す響きが加わります。Under the bridge は water under the bridge(過ぎたことは水に流す)を縮めた返しで、謝罪の言葉がなくても関係が戻ったことが分かります。
「I’m just trying to tell you how I feel.」呼び止めて本心を伝える
「I’ll see you.」と別れを告げるショーティを、ジェイは Shorty, wait. I need to say something to you. と呼び止め、I want to thank you for all the great times we’ve had. と礼を言います。I need to say something to you. は、相手を引き留めて大事な話を切り出す前置きとして使えます。そのあとのやり取りがこちらです。
Jay: And you should know that, uh you’re my best friend.
(それに、知っといてほしいんだが、お前は俺の親友だ。)Jay: You know? Probably the best friend I’m ever gonna have.
(分かるか? たぶん、この先もお前以上の親友はできない。)Shorty: Jay, I mean What are you doing to me?
(ジェイ、おい、どうしちまったんだ?)Jay: This is hard for me.
(こういうのは苦手なんだよ。)Jay: I’m just I’m just trying to tell you how I feel.
(ただ、ただ、気持ちを伝えようとしてるだけだ。)Modern Family Season5 Episode13 (Three Dinners)
you should know that ~ は「〜を知っておいてほしい」と、大事なことを切り出す前置きです。This is hard for me. は、慣れないことを口にしていると打ち明ける一言と言えます。
I’m just trying to ~ は「ただ〜しようとしているだけだ」と、自分の意図を素直に伝える形です。グロリアの tell him how you feel が、ここでジェイ自身の言葉として返ってくるのが印象的です。やり取りの終わりには、2人が I’m gonna miss you. と言い交わします。
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| No, you’re right. / that’s all | 指摘を認め、反応を小さく言い直す |
| make this right | こじれた関係を修復する |
| you know that stuff I said | 言い過ぎた話題をそっと差し出す |
| We’re good? / Under the bridge. | わだかまりがないことを確かめ合う |
| I’m just trying to tell you how I feel. | 本心を伝えようとしていると示す |
まとめ|謝り方より、関係を戻す一言
No, you’re right. で指摘を受け止める、make this right で修復を促す、We’re good? と Under the bridge. で水に流す、といった短い言葉が、ジェイとショーティの会話にはそろっています。長い謝罪がなくても関係は戻せることが伝わってきます。
ぶつかった友人とのやり取りを思い浮かべながら、『モダンファミリー』の会話を見返すと、言葉の選び方の違いが見えてきます。
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