海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン4第1話では、ミッチェルとキャメロンが猫を迎えようと、譲渡を担当する女性のもとを訪れます。「この子にします」とすぐに決めたい二人に対し、女性は決められた手続きを一つずつ説明していきます。短いやり取りの中に、窓口でも役立つ表現がいくつも出てきます。
今回は、手続きを求める側の丁寧だがはっきりした言い方と、それに不満を返す側の言い回しを見ていきます。
「I’m gonna need you to ~」で相手を止める
キャメロンが一匹を選んで声をかけると、女性はすぐに待ったをかけます。
Cameron: Okay, hi.
(どうも、こんにちは。)Cameron: Yes, we’re gonna take this one.
(ええ、この子にします。)Cat Lady: Oh, I’m gonna need you to slow down a bit.
(あら、少しペースを落としていただかないと。)Cat Lady: There’s a process we need to go through to see if you’re a suitable cat guardian.
(猫の飼い主としてふさわしいかどうかを確かめる手続きがあるんです。)Cameron: Oh, really? Because I thought the process was, I say, “We’ll take this one.
(へえ、そうなの? 手続きってこうだと思ってたよ。僕が「この子にします」って言って、)Cameron: And then you say, “Thank God because we have too many cats.
(で、そっちが「助かった、猫が多すぎて困ってたの」って言うんだと。)Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)
I’m gonna need you to ~ は、直訳すると「あなたに〜してもらう必要が出てくる」です。命令形を避けつつも、相手に求める行動をはっきり伝える形で、受付や窓口など、決まりを案内する側の言い方として使われることがあります。slow down a bit は「少しペースを落として」で、ここでは急いで決めようとする相手を落ち着かせる意味で使われました。
There’s a process we need to go through は「踏まなければならない手順がある」という説明の決まった形です。go through a process で「手続きを経る」という意味になります。to see if ~ は「〜かどうかを確かめるために」と目的を添える部分で、手続きが何のためにあるのかを一緒に伝えています。
キャメロンの返しは、I thought the process was ~ と前置きしてから、自分と相手のセリフを演じ分けて見せる形です。「手続きなんて、選んで引き取るだけだと思っていた」という不満を、皮肉まじりの再現で伝えているのが面白いところです。
「fill out this form」と「site visit」で手順を説明する
女性はキャメロンの言い分を短く否定し、手続きの中身を説明します。
Cat Lady: No.
(違います。)Cat Lady: We need to ensure these cats are going to good homes.
(この子たちが、ちゃんとした家に引き取られるようにしないといけないんです。)Cat Lady: That’s why we need you to fill out this form, And then there’ll be a site visit.
(ですから、この用紙に記入していただいて、そのあとご自宅への訪問があります。)Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)
ensure は「確実に〜となるようにする」という、やや改まった動詞です。good homes は、ここでは猫を大切にしてくれる引き取り先を指します。No. と短く否定してから理由を述べる流れは、キャメロンの冗談めいた言い分に取り合わず、話を手続きに戻す返し方です。
fill out this form は「この用紙に記入する」で、申込書やアンケートを書く場面で広く使われます。site visit は「現地訪問」で、ここでは引き取り先の家を訪ねて確かめる手順を指します。site は「現場、その場所」という意味で、仕事の現場確認などにも使われる語です。That’s why ~ で理由から結論へつなぎ、And then で次の手順を足していく並べ方は、手続きを説明するときに分かりやすい組み立ての一つと言えます。
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| I’m gonna need you to ~ | 丁寧だがはっきり行動を求める |
| There’s a process we need to go through | 手順があることを伝える |
| fill out this form | 用紙への記入を求める |
| site visit | 訪問による確認の手順 |
- A: Can I sign up today?
(今日登録できますか?) - B: Sure, but I’m gonna need you to fill out this form first.
(はい、ただ先にこの用紙に記入していただく必要があります。)
「a piece of my mind」で言いたいことを言う
後の場面で、キャメロンはその日のことを次のように語ります。
Cameron: Mitchell stormed off, but I couldn’t.
(ミッチェルは怒って出ていったけど、僕はそうはいかなかった。)Cameron: I had to give her a piece of my mind.
(あの人にひと言言ってやらなきゃ気が済まなかったんだ。)Mitchell: And how’d that go?
(で、どうだった?)Cameron: I may have strayed off topic just a bit.
(ちょっとだけ話がそれちゃったかもしれない。)Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)
give someone a piece of one’s mind は「〜に言いたいことをはっきり言う、文句を言う」という決まった言い回しです。直訳の「心の一部をあげる」からは想像しにくい意味なので、まとまりで覚えておくと便利です。storm off は「怒って立ち去る」で、storm(嵐)のような勢いで出ていく様子を表します。
stray off topic は「話が本題からそれる」という意味です。I may have ~ は「〜したかもしれない」と、自分の失敗を認めるときの控えめな前置きとして使えます。just a bit と控えめに添えているので、「少しだけ」と言いながら実際にはそれていたことをにおわせる答え方になっています。
- A: Did you complain to the manager?
(店長に文句を言ったの?) - B: Yes. I gave him a piece of my mind.
(うん、言いたいことは言ってきたよ。)
まとめ|手続きを求める言い方と、不満を返す言い方
I’m gonna need you to ~ や There’s a process we need to go through は、決まりを案内する側の言い方です。一方の give someone a piece of one’s mind は、不満をぶつける側の言い回しです。
手続きの場面で交わされる英語を、次回も『モダンファミリー』の会話から一緒に拾っていきましょう。
この回のほかのコラムやフレーズ記事では、家族に届く大事な知らせや、ディランの言い直しをめぐる英語も扱っています。


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