「Well, not so much of a place as a storage pod.」に見る、言い直しで話を少しずつ下げていく英語表現|『モダンファミリー』S04E01で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「Well, not so much of a place as a storage pod.」に見る、言い直しで話を少しずつ下げていく英語表現|『モダンファミリー』S04E01で学ぶ英会話

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『モダンファミリー』シーズン4第1話では、ディランがクレアに、自分はこれからどこで暮らすのかを話す場面があります。最初は問題なさそうに聞こえる話が、言い直すたびに少しずつ条件の悪いものへと変わっていきます。それを聞いているクレアの返事は、どれもごく短いものです。

今回は、not really、more like、more of a、not so much A as B といった「言い直し」の表現を、ディランのセリフに沿って順に見ていきます。

目次

「not really」「More like」で言い直していく

ディランはまず、ヘイリーがクレアに頼んだことに触れて、こう切り出します。

Dylan: Hey, Mrs. Dunphy? I heard about what Haley asked you, and just so you know, I never wanted to put you in that position.
(あの、ダンフィーさん? ヘイリーが頼んだこと聞いたよ。一応言っとくけど、困らせるつもりはなかったんだ。)

Dylan: I’ll be fine.
(俺は大丈夫だから。)

Claire: That’s good to know.
(それは何よりね。)

Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)

just so you know は「一応知らせておくと」と前置きする言い方です。put someone in that position は「〜をそんな立場に立たせる」で、相手に難しい判断を迫ってしまうことを指します。I’ll be fine. は「自分は大丈夫」と相手を安心させる一言で、クレアの That’s good to know. は「それを聞いて安心した」と受け止める決まった返し方です。そのうえでディランは、自分の行き先を話し始めます。

Dylan: My cousin Dylan said I could stay at his house.
(いとこのディランが、家に泊めてくれるって言ってくれたんだ。)

Dylan: Well, not really at his house.
(まあ、正確には家じゃなくて。)

Dylan: More like behind it In the garage.
(その裏っていうか、ガレージの中。)

Claire: Okay.
(そう。)

Dylan: Well, actually, there are no walls, So it’s more of a porte cochere.
(いや、実は壁がないから、どっちかっていうと屋根付きの車寄せかな。)

Claire: Fancy.
(しゃれてるじゃない。)

Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)

not really ~ は「正確には〜ではない」と、直前の言い方を打ち消す形です。続く More like ~ は「どちらかというと〜」と、より実態に近い言い方を差し出すときに使います。Well や actually を前に置くと、「今のは言い直すね」という合図になります。

  • A: Is he your boss?
    (あの人、上司なの?)
  • B: Not really. More like a senior coworker.
    (そういうわけじゃないよ。どちらかというと先輩って感じ。)

porte cochere は、建物の入り口にある屋根付きの車寄せを指す建築用語です。家からガレージ、さらに壁のない車寄せへと、言い直すたびに寝る場所の条件が下がっていくのが分かります。クレアの返しは Okay. や Fancy. といった一言だけです。

「more of a」を重ねて話を下げる

ディランの説明は、設備の話へと続きます。

Dylan: Anyway, I’ll be sleeping in it.
(とにかく、そこで寝るんだ。)

Dylan: It’s got a bathroom.
(トイレもあるし。)

Dylan: More of a half-bath.
(シャワーのないやつだけど。)

Dylan: It’s a coffee can.
(コーヒーの缶なんだ。)

Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)

more of a ~ は「どちらかというと〜に近い」という意味で、名詞の前に置いて言い方を修正します。It’s got a ~ は It has got a ~ の短縮で、「〜が付いている、〜がある」と設備を説明するときの話し言葉です。half-bath は、トイレと洗面台だけでシャワーや浴槽のない小さな浴室を指す、主にアメリカの住宅で使われる言葉と言われます。

bathroom、half-bath、coffee can と、同じ設備を指す言葉がどんどん小さくなっていく並びが印象的です。Anyway は「とにかく」と話を先へ進める語で、言い直しが続いたあとに話を戻すきっかけになる一語です。

  • A: Is your new place big?
    (新しい部屋は広いの?)
  • B: It’s more of a studio, actually.
    (実はワンルームに近いかな。)

「not so much A as B」と見抜く一言

後の場面で、ディランは再びクレアに行き先を話します。

Dylan: I got a place with an old friend of mine.
(昔からの友達と住む場所が見つかったんだ。)

Dylan: Well, not so much of a place as a storage pod.
(まあ、住む場所っていうより、物置用のコンテナなんだけど。)

Dylan: And not so much of a friend as a raccoon.
(それに、友達っていうより、アライグマなんだけど。)

Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)

not so much A as B は「A というより、むしろ B」という意味の形です。最初に言った A を弱め、実態に近い B を示します。ディランはこの形を2回続け、place と friend の両方を言い直しています。storage pod は、荷物を預けるための箱形の収納コンテナのことです。of a place の of は口語で入ることがある形で、not so much a place as ~ とも言えます。

  • A: Was it a party?
    (パーティーだったの?)
  • B: Not so much a party as a small dinner.
    (パーティーというより、ちょっとした夕食会かな。)

話がさらに続いたあと、クレアはこう言います。

Claire: Dylan, I’m on to your little game.
(ディラン、あなたの魂胆はお見通しよ。)

Modern Family Season4 Episode1 (Bringing Up Baby)

be on to ~ は「〜に気づいている、〜を見抜いている」という意味です。your little game の little は、相手のたくらみを小さく見て軽くいなす響きを添えています。クレアは続けて、どの話も本当ではなく、罪悪感に訴えて泊めてもらおうとしているのだと指摘します。

表現 働き
not really ~ 直前の言い方を打ち消す
More like ~ 実態に近い言い方を示す
more of a ~ 名詞を言い換えて修正する
not so much A as B A を弱めて B を示す
be on to ~ 相手の狙いを見抜く

まとめ|言い直しの型と、それを見抜く一言

not really、More like、more of a、not so much A as B は、最初の言い方を少しずつ直す型です。ディランが型を重ねるたびに話が下がり、やがてクレアの I’m on to your little game. が返ってきます。

言葉の選び方に注目しながら、これからも『モダンファミリー』の会話を楽しんでいきましょう。

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