海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第9話に登場する、心配していたことを素直に認めずはぐらかす言い方です。手術を終えて帰宅したレナードに、シェルドンがなおも過剰な心配をぶつけ、それをペニーやレナードが軽く見透かしていく場面から見ていきます。
強がりの言葉の奥にある本音を、周りがどんな言い回しで突いていくのかをたどっていきましょう。
体と心の痛みを並べて嘆く言い方、そして「hardly out of the woods」
手術は成功したものの、シェルドンは自分を連れて行ってもらえなかったことに拗ねています。
Sheldon: Wow. I don’t know which hurts worse, my nose or my heart. Well, I’m done speaking to you.
(はあ。鼻と心、どっちが痛いのか分からないよ。もう君とは口を利かない。)TBBT Season8 Episode9 (The Septum Deviation)
I don’t know which hurts worse, A or Bという形は、体の痛みと気持ちの痛みという性質の違うものを並べて、大げさに嘆いてみせる表現です。周りになだめられたシェルドンは、レナードの体調そのものへの心配へと話を戻します。
Sheldon: Oh, you’re hardly out of the woods, no. You still run the risk of infection, a blood clot, the possibility that an inattentive surgeon let a barn spider lay eggs in your nose.
(まだ全然危機を脱してなんかいないぞ、そうとも。感染症や血栓のリスクも残っているし、不注意な執刀医が君の鼻にクモの卵を産みつけさせてしまった可能性だってある。)TBBT Season8 Episode9 (The Septum Deviation)
out of the woodsは、危機を脱した・もう安心という意味の定番のイディオムです。hardly(ほとんど〜ない)を添えて否定形にすることで、まだ油断できないという主張になっています。
強がりを見抜く「Who are you kidding?」と打ち消しの言い方
ペニーは、シェルドンの言い分の裏にある本音を見透かします。
Penny: Who are you kidding? You were so panicked Leonard was gonna die, you’ll never leave him.
(誰をだましてるつもり?レナードが死ぬんじゃないかってあんなにパニックになってたんだから、あなたは絶対彼のそばを離れないわよ。)TBBT Season8 Episode9 (The Septum Deviation)
Who are you kidding?は、相手の強がりや言い訳を信じていないと伝える問いかけです。図星を突かれたシェルドンは、すぐさま否定にかかります。
Sheldon: I was not panicked, and I am not overly attached to Leonard.
(僕はパニックになんてなっていないし、レナードに必要以上に執着してもいない。)TBBT Season8 Episode9 (The Septum Deviation)
not overly attached to 〜は、必要以上に執着してはいないという形で、自分の感情の強さをやんわり打ち消す言い方です。それに対しレナードは、シェルドンの行動そのものを証拠として突きつけます。
Leonard: You were so worried that you smashed your face trying to check on me. You love me.
(僕の様子を見ようとして顔をぶつけるくらい心配してくれたんだろ。シェルドンは僕のことが好きなんだよ。)TBBT Season8 Episode9 (The Septum Deviation)
so worried that + 主語 + 動詞という形で、心配の大きさを具体的な行動の結果として示しています。言葉でどれだけ否定しても、行動の方が気持ちを物語ってしまうという場面です。
まとめ|認めたくない気持ちをはぐらかす英語表現
体と心の痛みを並べる嘆き方、hardly out of the woodsという否定形のイディオム、Who are you kidding?という切り返し、not overly attached toという打ち消しまで、素直になれない気持ちの表し方をたどりました。強がりの言葉と実際の行動のギャップから相手の本心を読み取るという、会話ならではのやり取りの面白さも見えてきます。
強がりと本音のずれから、会話のやり取りの面白さがまた一つ見えてきます。
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