「Keep the money. We just want to be done with this.」に見る、返金を求めて、こじれたら損切りするときの英語|『ビッグバン★セオリー』S09E06で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Keep the money. We just want to be done with this.」に見る、返金を求めて、こじれたら損切りするときの英語|『ビッグバン★セオリー』S09E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回取り上げるのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第6話から、返金を求めて、こじれたら損切りするときの英語です。駐車場で手に入れたばかりの液体ヘリウムを、レナードとシェルドンが返しに行く場面が舞台になります。

返してほしいと頼む言い方、非がないことを添えて撤回する言い方、そして諦めて打ち切る言い方。交渉が一段ずつ後退していく流れに沿って、順番に確認していきます。

目次

「if you could just give us our money back」で返金を求める

駐車場の場面です。戻ってきてくれた相手にレナードが礼を述べたあと、シェルドンが用件を切り出します。

Sheldon: Anyway, if you could just give us our money back, you can have your helium and we’ll be on our way.
(とにかく、代金さえ返してもらえれば、ヘリウムは引き取ってくれていい。僕たちはこれで引き上げるのだ。)

TBBT Season9 Episode06

give us our money back が、返金を求めるときの基本形です。前に置かれた if you could just ~(〜してもらえさえすれば)は要求を和らげるクッションで、we’ll be on our way(すぐに引き上げるから)という一言が、これ以上面倒はかけないという姿勢を添えています。

品物に何か問題でもあるのかと聞かれて、レナードが答えます。

Leonard: No, nothing. We just changed our mind.
(いや、何もないよ。ただ気が変わっただけなんだ。)

TBBT Season9 Episode06

change one’s mind は「気が変わる・考えを変える」。No, nothing.(何も問題はない)と先に打ち消してから、We just changed our mind. と理由を一言で示す並びです。相手や品物に非がないことを明確にしたうえで撤回する、返品場面の定番の組み立てと言えます。

「Keep the money.」で損切りして打ち切る

相手はヘリウムを引き取ることには応じたものの、代金は返さないと告げます。シェルドンが不当だと抗議する一方で、レナードは別の決断を下します。

Leonard: You know what? It’s fine. Keep the money. We just want to be done with this.
(いいかい? もういいんだ。お金は取っておいてくれ。僕たちはただ、この件を終わらせたいんだよ。)

TBBT Season9 Episode06

冒頭の You know what? It’s fine. は、押し問答をこれ以上続けないという合図です。そのうえで Keep the money.(金は取っておけ)と損失を自分から確定させ、be done with ~(〜を終わりにする)で、この取引そのものから手を引く意思を示しています。

ところが相手は、ヘリウムの返品手数料を追加で請求すると言い出します。

Sheldon: I don’t understand.
(意味が分からないのだが。)

Leonard: He wants more money.
(もっとお金が欲しいってことだよ。)

Sheldon: Well, it better not be more than a thousand dollars. That’s all I’ve got on me.
(ふむ、1000ドルより多くないといいのだがな。手持ちはそれで全部だ。)

TBBT Season9 Episode06

He wants more money. は、回りくどい要求を平たく言い換える一言です。it better not be ~ は「〜でないといいのだが」と釘を刺す言い方で、That’s all I’ve got on me. の on me は「手持ちで・いま身につけている分で」を表します。

その手持ちの額が、相手の要求とぴったり同じだと分かった直後の一言がこちらです。

Sheldon: Finally, something breaks our way.
(ようやく、物事がこちらに転がってきたな。)

TBBT Season9 Episode06

break one’s way は「(物事が)〜に有利に転がる」という言い回しです。手持ちの上限までそっくり持っていかれる場面で「ようやくツキが回ってきた」と受け止める、かみ合わなさが笑いどころになっています。

まとめ|引き際の英語は段階で覚える

今回は、if you could just give us our money back の頼み方から、We just changed our mind. の撤回、そして Keep the money. と be done with this の損切りまで、交渉が後退していく段階ごとの表現を見てきました。どの段階で引くかを言葉にできると、こじれた場面でも冷静さを保ちやすくなります。

ヘリウムのタンクを間に挟んだ駐車場の攻防を思い出しながら、表現の引き出しに加えてみてください。

エピソードまとめや他のコラムをたどると、この取引がどう始まったのかという場面の英語も確認できます。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次