海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン6第11話は、危うく事故に遭いかけた一家が、それぞれ普段とは違う行動に出る回です。キャメロンが買った乾燥機が注文と違う色で届いたことから、フィルが思いがけない形で力を貸します。
誰かに代わって言いにくいことを伝える場面は、英語でも言葉選びが問われます。不満の伝え方から、話の切り出し方、遠回しな押しの言葉、伝言の残し方まで、順に見ていきます。
「take my side」と「laying into」
キャメロンは、届いた乾燥機の件を次のように話します。
Cameron: So, we’re getting our new dryer delivered.
(で、新しい乾燥機が届くことになってたんだ。)Cameron: It’s supposed to be eggshell, but, oh, it’s not eggshell It’s white.
(エッグシェルのはずだったのに、ほら、エッグシェルじゃない。白なんだよ。)Cameron: Anyway, I’m laying into the delivery driver, and Mitchell strolls in and says, “oh, it’s fine,” and then offers him a piece of his banana loaf.
(とにかく僕が配達の人に強く言ってたら、ミッチェルがふらっと来て「ああ、いいよ」って言って、バナナブレッドまで勧めたんだ。)Phil: I heard that.
(聞いたよ。)Cameron: Uh, just once, I would like Mitchell to take my side.
(一度でいいから、ミッチェルに僕の味方をしてほしいよ。)Modern Family Season6 Episode11 (The Day We Almost Died)
It’s supposed to be ~, but ~ は「本来は〜のはずなのに」と、約束と実際の食い違いを伝える組み立てです。苦情の出だしとして、まず何が違うのかを示す役目を果たしています。
lay into ~ は「〜を強く責める」「〜に食ってかかる」という句動詞で、進行形の I’m laying into は、まさに文句を言っている最中だったことを表します。そこへ来たミッチェルが it’s fine と流してしまったのが、キャメロンの不満の種だと読み取れます。
締めの take my side は「私の肩を持つ」「味方をする」という言い方です。just once, I would like ~ と組み合わせると、「一度くらいは」という積もった不満がにじみます。言い争いの場で、身近な人に同じ側に立ってほしいと伝えるときにそのまま使える形です。
似た場面で使われる back me up(加勢して)が「今の言い分を後押しして」という頼み方なのに対し、take my side は「対立のどちら側に立つのか」に焦点がある表現と言えます。
代わりに話を切り出すフィル
乾燥機の件で、フィルとキャメロンはロブに話をしに行きます。ロブの最初の答えは次の一言です。
Rob: There’s nothing I can do.
(私にはどうにもできません。)Modern Family Season6 Episode11 (The Day We Almost Died)
There’s nothing I can do. は、頼みを断るときに使われる一言です。相手がこう言い切ったとき、同じ要求を繰り返すだけでは話は進みません。ここからフィルが、キャメロンに代わって、誰が何を買ったのかという事実から話を並べ直します。
Phil: Cameron here bought an eggshell dryer.
(ここにいるキャメロンは、エッグシェルの乾燥機を買ったんだ。)Cameron: Not white, not oatmeal, not Swiss-coffee, not baby-powder, not bone.
(ホワイトでも、オートミールでも、スイスコーヒーでも、ベビーパウダーでも、ボーンでもない。)Phil: Eggshell.
(エッグシェル。)Phil: Look, Rob, is it? That’s interesting.
(なあ、ロブだっけ? なるほどね。)Modern Family Season6 Episode11 (The Day We Almost Died)
名前 + here の here は「ここにいる」という意味で、隣の人を紹介しながら話題の中心に置く組み立てです。本人に代わって要件を言うとき、まず誰の話なのかを相手に示す働きをしています。
キャメロンは似た色の名前を次々に挙げ、注文した色との違いを示します。フィルの Look, Rob, is it? は、相手の名前を確かめながら呼びかけて注意を引く切り出しです。名前を口にすることで、話が個人と個人のやりとりに変わるのが分かります。
自分の例に置き換えるなら、Sarah here ordered the blue one.(ここにいるサラは青いのを注文したんです。)のように、本人を横に置いたまま事実を述べると、代わりに話していることが自然に伝わります。
遠回しに押す一言と、伝言の残し方
キャメロンがさらに色の名前を挙げると、フィルはこう続けます。
Cameron: Not swan-feather, not Chester-pig-white.
(スワンフェザーでも、チェスターピッグホワイトでもない。)Phil: I think we’ve covered the colors.
(色の話はもう十分だろう。)Phil: I sell houses to people every day who ask me where they should buy their dryer.
(俺は毎日家を売ってて、乾燥機をどこで買えばいいかって客に聞かれるんだ。)Phil: I don’t think you want me giving them any static.
(俺がその客たちに余計なことを言うのは、困るだろう?)Modern Family Season6 Episode11 (The Day We Almost Died)
I think we’ve covered ~ は「〜についてはもう話し尽くした」と、話題を区切って本題へ戻す言い方です。続く I don’t think you want me ~ing は「私に〜してほしくはないでしょう」と、相手の損得に訴えて遠回しに押す形と言えます。static は「雑音」から転じて「文句」「嫌味」を表し、乾燥機の静電気と掛かっているとも読めます。脅すほど強くはなく、それでいて引き下がらない、押し方の加減が伝わってきます。
後の場面では、ミッチェルも乾燥機の件で電話をかけ、伝言を残します。
Mitchell: Yes, I would like to leave a message.
(はい、伝言をお願いしたいのですが。)Mitchell: My husband ordered an eggshell dryer Not talc, not parchment Eggshell.
(夫がエッグシェルの乾燥機を注文したんです。タルクでもパーチメントでもなく、エッグシェルです。)Modern Family Season6 Episode11 (The Day We Almost Died)
I would like to leave a message. は留守番電話や取り次ぎで伝言を頼む丁寧な定型です。My husband ordered ~ と、誰が何を注文したかを先に述べることで、代理で伝える要件がひと息で伝わります。キャメロンが「一度でいいから」と望んでいた味方の言葉を、別々の場面でフィルとミッチェルがそれぞれ口にする流れになっているのが見どころです。
| 表現 | 働き |
|---|---|
| take my side | 味方をしてほしいと頼む |
| 名前 + here ~ | 本人を紹介しながら要件を切り出す |
| I think we’ve covered ~ | 話を区切って本題に戻す |
| I don’t think you want me ~ing | 相手の損得に訴えて押す |
| I would like to leave a message. | 伝言を頼む |
まとめ|味方する側の英語
take my side で味方を求める言い方と、名前 + here ~、I think we’ve covered ~、I don’t think you want me ~ing で代わりに要件を切り出し、押していく言い方を見てきました。伝言の I would like to leave a message. まで、代理で話す流れがそろっています。
これからも『モダンファミリー』の家族の言葉を手がかりに、使える英語を探していきましょう。
姉妹のやりとりやルークのリストの話は同じ回のほかのコラムで、乾燥機の場面の決め台詞はフレーズ記事でも取り上げています。


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