海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回取り上げるのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第14話から、肩書きを並べて自分を紹介する英語です。コミックブックストアの場面で、初めて店を訪れたクレアが、ラージやハワードと言葉を交わしながら、slashという言い方で自分の仕事を名乗ります。
職業がひとつに絞れないとき、英語ではどう名乗るのか。書き言葉の記号を声に出して読んでしまう、ユニークな自己紹介の形を一緒に見ていきましょう。
「screenwriter, slash bartender」肩書きをslashでつなぐ
コミックブックストアで、ラージとハワードは店で見かけない相手に声をかけ、名乗り合います。相手はクレアと名乗り、初めて来たこと、書いている映画の着想を探しに来たことを話します。
I’ve never seen you here before.(ここで見かけたことがないね)は、初対面の会話の切り出しとして働く一言です。クレアの It’s my first time.(初めて来たの)という返しとひと組で覚えられます。
そして、ハワードの質問から、この場面の主役となる名乗りが飛び出します。
Howard: You’re a screenwriter?
(脚本家なのか?)Claire: Well, screenwriter, slash bartender, slash, a month away from living in my car.
(まあ、脚本家、兼、バーテンダー、兼、あと1か月で車暮らし、ね。)Raj: Yeah, I get that. I’m a scientist, slash party planner, slash small-dog enthusiast, slash guy who probably should have stopped at scientist.
(ああ、その感じは分かるよ。僕は科学者、兼、パーティー係、兼、小型犬愛好家、兼、たぶん科学者で止めておくべきだった男だ。)TBBT Season9 Episode14
A, slash B, slash C は、書き言葉で screenwriter/bartender のように肩書きを並べるときの記号「/」を、そのまま声に出して読んだ形です。ひと息で自分の複数の顔を伝えられます。
注目したいのは、二人とも最後の slash のあとだけ肩書きではなくなっている点です。クレアは「あと1か月で車暮らし」という状況を、ラージは「科学者で止めておくべきだった男」という一言を置き、並べ方そのものを笑いに変えているのが面白いところです。
ラージの Yeah, I get that.(その感じは分かるよ)は、相手の言葉に共感して受ける短い相槌としても働きます。
「pick your brain」知恵を借りて、連絡先へつなぐ
名乗りを聞いたクレアは、ラージが本当に科学者なのかと聞き返します。ここから、会話は映画の話へ進みます。
Claire: You’re really a scientist?
(本当に科学者なの?)Raj: Well, astrophysicist.
(まあ、天体物理学者だ。)Claire: That’s perfect. Do you think I could pick your brain for my movie some time? It’s animated sci-fi for kids.
(それは好都合ね。今度、私の映画のためにあなたの知恵を借りられないかしら?子ども向けのSFアニメなの。)Raj: Sure. I love animated movies.
(もちろん。アニメ映画は大好きなんだ。)TBBT Season9 Episode14
pick someone’s brain は、「知恵を借りる」「詳しい人に話を聞かせてもらう」という意味の言い回しです。someone’s の部分には、your のような所有格が入ります。
この場面のように、Do you think I could ~?(〜させてもらえないかしら?)という前置きを重ねると、お願いの調子がやわらぎます。
クレアの That’s perfect.(それは好都合ね)は、相手の答えが自分の目的とぴったり合ったときの受け方です。相手の職業と自分の頼みごとが、この一言でつながるのが分かります。
話がまとまると、クレアは自分の番号を渡してこう続けます。
Claire: Here’s my number. Give me a call, we’ll get together.
(これ、私の番号。電話をくれたら会いましょう。)TBBT Season9 Episode14
Here’s my number. は、連絡先を手渡すときの定型です。Here’s ~ には、物を差し出しながら「はい、これ」と添える感覚があります。
続く Give me a call.(電話して)と we’ll get together(会いましょう)まで、3つの短い文で「渡す・かけてもらう・会う」という流れが完成します。get together は、会う約束をゆるく伝える言い方です。
まとめ|肩書きがひとつに決まらなくても
今回は、slashで肩書きを並べる名乗り方を中心に、pick someone’s brain や Here’s my number. といった初対面の定型を見てきました。仕事がひとつの言葉に収まらないときこそ、名乗りに人柄がにじみます。
次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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