海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第17話から、長い付き合いの相手を言い表す英語を取り上げます。誕生日パーティの席でシェルドンが出席者に言葉を求め、お祝いのスピーチが順番に贈られていく場面が舞台です。
we’ve known each other a long timeやmore than just ~など、関係の長さと深さをそのまま言葉にする表現が続きます。3人のスピーチを追いながら見ていきましょう。
「It is a pleasure to ~」改まった場で友人について述べる
最初に取り上げるのはハワードの言葉です。長い付き合いであることを前置きして、シェルドンとの関係を短くまとめます。
Howard: Okay, then, uh, Sheldon, we’ve known each other a long time. And it is a pleasure to work with you and call you my friend.
(よし、それじゃ、ええと、シェルドン、俺たちは長い付き合いだよな。それに、君と一緒に働けて、君を友達と呼べるのは喜びだよ。)TBBT Season9 Episode17
We’ve known each other a long time. は、現在完了で付き合いの長さを述べる基本の形です。know each otherを完了形にすることで、出会ってから今まで関係が続いていることを一文で示せます。
It is a pleasure to ~ は「〜できるのはうれしいことです」という改まった場の定型です。普段の会話よりも、スピーチや挨拶の場面で選ばれやすい言い方と言えます。
後半の call you my friend は、call + 目的語 + 補語の「〜を…と呼ぶ」という組み立てです。you(君)をmy friend(友達)と呼ぶ、と関係そのものを言葉にしています。
「hasn’t already been said」言葉が出尽くしたあとの一言
このあと何人かの言葉が続き、バーナデットの番になります。
Bernadette: I can’t think of anything to say that hasn’t already been said
(まだ言われていないことは、もう何も思いつかないの)Sheldon: Thank you, Bernadette. That was perfect.
(ありがとう、バーナデット。今のは完璧だった。)TBBT Season9 Episode17
anything to say that hasn’t already been said は、anythingを関係詞の節が後ろから説明する形です。すでに言われたのではない何か、つまり、まだ誰も口にしていないことという意味のまとまりを作っています。
can’t think of ~は「〜が思いつかない」。お祝いの言葉が出揃ったあとの順番で、無理に話題を探すのではなく、思いつかないこと自体を告げて短く済ませるひねりが効いています。それを That was perfect.(今のは完璧だった)と受けるシェルドンの返しも、その場で相手の発言を評価する短い定型です。
「more than just my roommate」ただの〜以上と言い直す
続いて、長年ルームメイトとして暮らしてきたレナードの番です。
Leonard: Sheldon, we’ve been together so long, it’s hard to remember a time you weren’t in my life. And believe me, I try. You make me laugh. You make me a better scientist. You make me crazy. You’re more than just my roommate, you’re my brother.
(シェルドン、僕たちはあまりに長く一緒にいるから、君がいなかった頃のことを思い出すのが難しいよ。それに、信じてくれ、努力はしてるんだ。君は僕を笑わせてくれる。君は僕をより良い科学者にしてくれる。君は僕を参らせもする。君はただのルームメイト以上だ、君は僕の兄弟だよ。)Sheldon: Thank you.
(ありがとう。)TBBT Season9 Episode17
more than just ~ は「ただの〜以上」という言い方です。You’re more than just A, you’re B.の形にすると、いったんAと置いた関係を、より近いBへと言い直す流れを作れます。
その前の3文は、いずれもmakeの文です。You make me laugh.はmake + 目的語 + 動詞の原形で「〜を…させる」、You make me a better scientist.とYou make me crazy.はmake + 目的語 + 名詞・形容詞で「〜を…にする」。同じ形の畳みかけで、相手から受けてきた影響が積み上がっていきます。
冒頭の it’s hard to remember a time you weren’t in my life も、付き合いの長さを年数ではなく記憶の遠さで言い表す一文で、締めの言い直しへの助走になっています。
まとめ|関係は言い直しで伝わる
今回は、We’ve known each other a long time.で付き合いの長さを述べ、makeの文の畳みかけで相手からの影響を示し、more than just ~で関係を言い直す英語を見てきました。
同じ相手について語っても、選ぶ型が変わると言葉の温度も変わっていくのが分かります。『ビッグバン★セオリー』の世界を、これからも一緒に楽しんでいきましょう。
このエピソードのやり取りは、他のコラムやフレーズ記事、エピソードまとめでも別の角度から取り上げています。


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