「adult」と「grown-up」はどう違う?大人として向き合う親子の英語|『モダンファミリー』S06E10で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「adult」と「grown-up」はどう違う?大人として向き合う親子の英語|『モダンファミリー』S06E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン6第10話は、ヘイリーの21歳の誕生日をクレアたちが祝う回です。お祝いの席で、クレアは娘と大人同士の関係を築きたいと口にしますが、ヘイリーからは疑いの目を向けられます。

日本語ではどちらも「大人」と訳される adult と grown-up も、この回では使われ方に違いが見えます。母と娘のやりとりを追いながら、二つの語と「大人扱い」をめぐる英語を整理していきます。

目次

「treat you like an adult」大人扱いを言葉にする

クレアとヘイリーが一緒に出かけていることを、グロリアは「すてきね」とほめます。そのやりとりの中で、ヘイリーはこう言います。

Haley: Okay, uh, the craziest thing I heard — and there is some competition there — is that you think this lady treats me like I’m an adult.
(ちょっと、今日聞いた中で一番ありえないのは――ほかにも候補はあったけど――この人が私を大人扱いしてるって思ってることなんだけど。)

Claire: Wait, I-I do treat you like an adult.
(待って、わ、私はちゃんとあなたを大人扱いしてるわよ。)

Modern Family Season6 Episode10 (Haley’s 21st Birthday)

treat ~ like an adult は「〜を大人として扱う」という意味で、ここでの adult は名詞です。ヘイリーは treats me like I’m an adult と、like の後ろに節を続けています。like + 名詞 と like + 主語 + 動詞 のどちらでも「〜のように扱う」を表せるのは、会話でよく見る形です。

ヘイリーが母親を this lady(この人)と呼んでいるのも小さな見どころです。目の前の母親をあえて第三者のように指すことで、少し突き放したような調子が伝わってきます。

クレアの返しにある I do treat の do は、動詞を強める働きです。「ちゃんと扱っている」と打ち消しに反論するときによく使われる形で、ここではクレアの言い分の強さが表れています。

ヘイリーはこのあと、出かける前にシャツを2回着替えさせられたことを挙げて、大人扱いされていない根拠を示します。「大人扱い」と言いながら細かく世話を焼いてしまう母親と、それを見逃さない娘の対比が描かれる場面です。

「a more adult relationship」と「like a child」

その話の中身をクレアに教えるのを渋るヘイリーと、聞き出そうとするクレアのやりとりです。

Haley: No, you’ll just be all judgy because you want me to be this perfect, little angel.
(やだ、どうせ口うるさくなるもん。私に完璧な天使でいてほしいんでしょ。)

Claire: Oh, honey, no, that’s not true.
(あら、そんなことないわよ。)

Claire: I know I have not done a great job of it so far, but I meant it when I said I want to have a more adult relationship.
(今までうまくできてないのは分かってる。でも、もっと大人同士の関係になりたいって言ったのは本気なの。)

Claire: I am sure the reason why mom and I grew apart is that she never stopped treating me like a child.
(私と母さんが疎遠になったのは、母さんがいつまでも私を子ども扱いしたからだと思うの。)

Modern Family Season6 Episode10 (Haley’s 21st Birthday)

judgy は judgmental をくだけた形にした語で、「批判がましい・すぐ決めつける」という意味です。perfect, little angel は「非の打ちどころのないいい子」を皮肉まじりに言う表現で、ヘイリーが母親の期待をどう受け止めているかがうかがえます。

クレアの返しでは、adult が形容詞として使われています。a more adult relationship は「より大人らしい関係」、つまり親と子ではなく対等な大人同士の関係を指す言い方です。

I meant it when I said ~ は「〜と言ったのは本気だった」と、以前の自分の言葉を念押しする形です。その前の I know I have not done a great job of it so far, but ~ で、できていない点を先に認めているため、言い訳ではなく本心として響きます。

最後の grew apart は「(時間とともに)気持ちが離れていった・疎遠になった」という句動詞です。クレアは自分と母親の関係を引き合いに出し、treating me like a child を、自分が母親との間で経験したこととして語っています。adult と child が対になって並ぶことで、クレアの考えがはっきり読み取れます。

「you’re a grown-up now」と adult の違い

後の場面で、ヘイリーが「母親とこんな話をしているなんて」と驚くと、クレアはこう言います。

Claire: Honey, I told you, you’re a grown-up now.
(言ったでしょ、あなたはもう大人なのよ。)

Claire: I’m gonna respect your decisions, and let you live your life.
(あなたが決めたことを尊重して、好きなように生きさせてあげる。)

Claire: It’s the best gift I can give to you on your 21st birthday — my friendship and unconditional acceptance.
(それが21歳の誕生日に私があげられる最高のプレゼント。友情と、無条件にあなたを受け入れることよ。)

Modern Family Season6 Episode10 (Haley’s 21st Birthday)

ここでクレアが選んだのは adult ではなく grown-up です。一般に grown-up は日常的でくだけた語とされ、子どもとの対比で「もう大人になった」と言うときによく使われると説明されます。子どもが大人を指して grown-ups と呼ぶこともよくあるようです。一方の adult は中立的で、公的な場面や adult ticket(大人料金)のような言い方にも使われます。

語 主な使われ方 この回での例
adult(名詞) 中立的に「成人・大人」 treat you like an adult
adult(形容詞) 大人らしい・大人同士の a more adult relationship
grown-up(名詞) くだけた「(もう)大人」 you’re a grown-up now

respect your decisions は「あなたの決断を尊重する」、let you live your life は「あなたの人生を自由に生きさせる」で、口を出さないという約束を表します。unconditional acceptance は「無条件の受け入れ」という少し改まった言い方で、誕生日の贈り物として差し出す言葉にふさわしい重みがあります。娘に向けて grown-up と語りかける気安さと、約束の言葉の改まった響きが一つの台詞に同居しているのが面白いところです。

まとめ|adult と grown-up で伝える「もう大人」

treat you like an adult、a more adult relationship、you’re a grown-up now と並べると、adult が名詞と形容詞の両方で使われ、grown-up はより気安い場面で選ばれる語だと見えてきます。親子の言葉として聞くと、同じ「大人」にも距離感の違いが表れます。

これからも『モダンファミリー』の家族の会話から、言葉の選び方を一緒に味わっていきましょう。

車の値引き交渉やフィルとジェイの言い合いは同じ回のほかのコラムで、一つひとつの表現はフレーズ記事でも扱っています。

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