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『モダンファミリー』シーズン5第2話のキャメロンは、中学校の音楽教師の職を失い、高校で代用教員として働いています。常勤になれるかもしれないという話から、最後には別の仕事の申し出を受けるところまでが描かれます。
仕事の話では、すぐに飛びつかず条件を確かめてから答えたい場面があります。今回は、申し出を受け止める・条件を尋ねる・改まって受諾する英語を、キャメロンの一日の流れに沿って見ていきます。
「permanent position」の話が出たとき
キャメロンは自分の今の立場を、次のように説明します。
Cameron: Due to budget cuts, my position as middle-school music teacher has been eliminated, so I’ve been working as a high-school sub.
(予算削減で、中学の音楽教師のポストがなくなってね。それで高校の代用教員をしてるんだ。)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
budget cuts は「予算削減」、be eliminated は職やポストが「なくなる」ことを表します。sub は substitute teacher(代用教員)を短くした言い方で、学校の話題では sub だけで通じることが多いと言われます。
その代用教員の仕事で、ブラウン校長はキャメロンにこう伝えます。
Principal Brown: So do a good job ‘cause this could be a permanent position.
(しっかり頼みますよ。常勤の職になるかもしれないので。)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
permanent position は「常勤の職」「正規のポスト」です。this could be ~ と could を使っているので、約束ではなく「そうなる可能性がある」という言い方になっています。この一言を受けて、キャメロンは自分の気持ちをこう語ります。
Cameron: I desperately wanted that job.
(その仕事がどうしても欲しかった。)Cameron: There was just one problem
(ただ、ひとつ問題があった……)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
desperately want ~ は「〜がどうしても欲しい」と強い願いを表します。There was just one problem は、うまくいきそうな話に「ただひとつ問題があった」と水を差す前置きで、続く話への期待を高める働きがあります。ここでの問題は、直前のやり取りで担当がA.P.の歴史の授業だと分かったことを指しています。
職探しの会話に置き換えるなら、I really want this job. と気持ちを伝えたうえで、There’s just one problem. と不安な点を切り出す流れが自然です。願いと心配を一続きで話せる組み合わせと言えます。
「I might be your permanent teacher」と言いにくいことを切り出す
アレックスが授業の内容を説明したあと、キャメロンはアレックスにこう話しかけます。
Cameron: We did it! Thank you so much for stepping in.
(やったぞ! 助けに入ってくれて本当にありがとう。)Cameron: Oh, and I promise, tomorrow, I will do my best to be more prepared.
(それと約束するよ。明日はもっと準備しておけるよう全力を尽くす。)Alex: Tomorrow? Why won’t Mrs. Hurley be back?
(明日? どうしてハーリー先生は戻ってこないの?)Cameron: Well, I don’t want to be indelicate, but the good news is, is I might be your permanent teacher.
(まあ、無神経なことは言いたくないけど、いい知らせは、僕が君の正式な先生になるかもしれないってことさ。)Alex: I don’t want you to be my permanent teacher.
(正式な先生になんてなってほしくない。)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
step in は「代わりに入る」「助けに入る」という意味で、Thank you for stepping in. は急に手を貸してくれた相手への礼として使えます。I promise, ~ と先に約束を口にするのも、相手を安心させたいときの言い方です。
I don’t want to be indelicate, but ~ は「無神経なことは言いたくないけれど」と断ってから本題に入る前置きです。キャメロンは、ハーリー先生がなぜ戻らないのかをぼかしたまま、自分にとっての the good news へ話を移します。the good news is, is のように is が重なるのは、話し言葉でよく見られる言いよどみです。
アレックスの返事は I don’t want you to be ~ の形で、「あなたに〜になってほしくない」とはっきり断るものです。期待を込めた言葉をそのまま突き返す、短く鋭い一言になっています。
同じ形は I don’t want you to worry.(心配してほしくない)のように、相手を気づかう場面でも使えます。主語と目的語の組み合わせ次第で、拒否にも思いやりにもなるのが面白いところです。
「How much does it pay?」で条件を確かめて受ける
話の終盤、ブラウン校長からキャメロンに思いがけない申し出があります。
Principal Brown: Hey, hey, how would you like to take over this team?
(ねえ、このチームを引き受けてみる気はないですか?)Cameron: Well, well, that’s an interesting offer.
(おやおや、それは興味深い申し出だね。)Cameron: How much does it pay?
(報酬はいくら?)Principal Brown: Nothing.
(ゼロです。)Cameron: Are you firm on that?
(そこは譲れないってこと?)Principal Brown: Yeah, but there’s a gym-teacher position available.
(ええ。でも、体育教師のポストが空いています。)Principal Brown: It’s all yours if you coach.
(コーチをしてくれるなら、それはあなたのものです。)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
How would you like to ~? は「〜してみる気はありますか」と相手の意向を尋ねる誘い方です。キャメロンはすぐには引き受けず、that’s an interesting offer といったん受け止めてから、How much does it pay? と報酬を確かめます。
Are you firm on that? の firm は「(考えや条件が)固い」という意味で、交渉の余地があるかを探る問いかけです。校長は無報酬は変えないまま、It’s all yours if you ~(〜してくれるならあなたのもの)という条件付きで、体育教師のポストを差し出します。
いくつかやりとりを挟んだあと、キャメロンはこう答えます。
Cameron: I humbly accept your offer.
(謹んでお受けします。)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
humbly は「謙虚に」「謹んで」という意味で、I humbly accept your offer. はかなり改まった受け方です。普段の会話なら Sure, I’ll take it. や Sounds good to me. のような軽い言い方で足ります。あえて大げさな言葉を選ぶことで、喜びをおどけて表しているとも取れます。
仕事の申し出に答えるときは、Let me think about it. と時間をもらう、Can I ask about the pay? と条件を尋ねる、と段階を踏むと落ち着いた印象になります。
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| this could be a permanent position | 常勤になる可能性を伝える |
| I don’t want to be indelicate, but ~ | 言いにくいことの前置き |
| How would you like to ~? | 申し出を切り出す |
| How much does it pay? / Are you firm on that? | 報酬や条件を確かめる |
| I humbly accept your offer. | 改まって申し出を受ける |
まとめ|すぐに飛びつかず、確かめてから受ける
this could be a permanent position、I don’t want to be indelicate, but ~、How much does it pay?、Are you firm on that?、I humbly accept your offer.。キャメロンの一日には、話を受け止め、確かめ、受け入れる英語がそろっています。
次回も『モダンファミリー』の会話から、場面ごとの英語表現を拾っていきましょう。
クレアの職場での一日や新学期の様子をめぐる英語も、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。


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