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『モダンファミリー』シーズン5第2話は、新学期の初日を迎える家族の一日を描いた回です。ルークは高校に上がり、リリーも学校の初日を迎えます。初日の朝食をめぐる会話や子どもを学校へ送る場面に、新学期ならではの空気がにじみます。
今回は、劇中に出てくる初日の習慣や学年の呼び方を手がかりに、アメリカの新学期の文化を見ていきます。地域や学校、家庭によって事情は異なるため、一般的な傾向として紹介します。
「first day of school」の朝の習慣
ダンフィー家の朝、フィルはルークにこう声をかけます。
Phil: Traditional “first day of school” pancakes.
(恒例の「新学期初日」パンケーキだよ。)Phil: Whipped-cream smile?
(ホイップクリームでニコちゃん顔にする?)Luke: Dad, I’m in High School now.
(父さん、僕もう高校生だよ。)Luke: Just put it in my mouth.
(口に直接入れてよ。)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
first day of school は新学期の初日のことで、back to school という言葉とあわせて、夏休み明けの時期を表すときによく使われます。アメリカでは、地域にもよりますが、8月から9月ごろに新しい学年が始まる学校が多くあります。
初日の朝に特別な朝食を用意したり、子どもの写真を撮ったりする家庭もあると言われます。フィルの Traditional という言い方からは、ダンフィー家では初日のパンケーキが恒例になっていることが分かります。一方のルークは I’m in High School now. と、もう子ども扱いはいらないと伝えています。
初日の朝の慌ただしさは、ミッチェルとリリーの場面にも表れます。リリーを学校へ送ることになったミッチェルに、リリーはこう返します。
Mitchell: All right, if I’m gonna take Lily, I need to hurry.
(わかった、リリーを送るなら急がないと。)Mitchell: Lily, sweetheart, let’s get you dressed.
(リリー、さあ着替えようか。)Lily: Hey, I’ve been dressed for an hour.
(ちょっと、1時間前から着替えてるんだけど。)Lily: Come on, I can’t be late.
(ほら、遅刻できないの。)Lily: I’ll fall behind.
(遅れをとっちゃう。)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
fall behind は「(勉強や仕事で)後れを取る」という意味です。初日から出遅れたくないというリリーの気合いが伝わってきます。
「junior year」など学年を表す英語
同じ朝、ダンフィー家ではルークとアレックスがこんなやりとりをしています。
Luke: How are you already doing homework?
(なんでもう宿題やってるの?)Alex: It’s junior year.
(ジュニアの学年だからね。)Alex: I have to get good grades.
(いい成績を取らなきゃ。)Alex: Don’t you know how competitive it is out there? Stop pressuring me!
(世の中がどれだけ競争が厳しいか知らないの? プレッシャーかけないでよ!)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
アメリカの高校は4年制のところが多く、学年を freshman(1年目)、sophomore(2年目)、junior(3年目)、senior(4年目)と呼ぶのが一般的だと言われます。同じ呼び方は大学でも使われます。学校の区切り方は地域によって異なり、日本の中学・高校の学年とそのまま対応するわけではありません。
| 呼び方 | 高校での学年の目安 |
|---|---|
| freshman | 1年目 |
| sophomore | 2年目 |
| junior | 3年目 |
| senior | 4年目 |
It’s junior year. は「今年はジュニアの年だから」と、学年そのものを理由にしています。高校の後半は成績が進学に関わると言われることが多く、get good grades や competitive という言葉にアレックスの焦りが表れています。
ほかにも、学年は I’m in 10th grade. のように数字で言うこともあります。劇中ではキャメロンが自分の以前の職を middle-school music teacher(中学校の音楽教師)と説明しており、middle school と high school の区別も新学期の会話によく出てくる言葉です。
学校への送り迎えと「new school」への不安
初日の朝は、誰が子どもを学校へ送るかも話題になります。キャメロンはミッチェルにこう頼みます。
Cameron: I hate to miss her first day, but do you mind taking Lily to school?
(あの子の初日を見逃すのはつらいけど、リリーを学校に送ってってくれないか?)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
take ~ to school は「〜を学校に連れていく」、drop ~ off は「〜を車から降ろす」という意味で、送り迎えの会話に欠かせない表現です。Do you mind ~ing? は「〜してもらえる?」と頼むときに使います。
通学の方法は地域や家庭によってさまざまで、スクールバスを使う子もいれば、親が車で送る家庭もあります。朝の送り役を誰が担うかが家族の会話になるのは、そうした事情とも結びついています。
新しい学校に通い始めるルークには、フィルがこう助言します。
Phil: Buddy, I know a new school can be scary, so a little advice — every time you meet someone new, pay them a compliment.
(なあ、新しい学校って怖いかもしれないから、ちょっとアドバイスだ。新しい人に会うたびに、何かほめてみな。)Phil: Hey.
(よう。)Phil: Like, um, “I love your hair.
(たとえば、えーと、「その髪型いいね」とか。)Phil: Awesome kicks.
(「イカしたスニーカー」とか。)Phil: You have a beautiful smile.
(「素敵な笑顔だね」とか。)Luke: Okay, dad, I’ll tell that big guy over there that he’s got a beautiful smile.
(わかったよ父さん、あそこのでかいヤツに素敵な笑顔だねって言ってくる。)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
pay someone a compliment は「〜をほめる」、kicks はスニーカーを指すくだけた言い方です。ルークの冗談めかした返しで、父の助言は軽くかわされます。
I love your ~. の形は、相手の持ち物や服装をほめて会話を始める切り出しとして応用しやすい形です。新しい環境で最初の一言に迷ったときの手がかりになります。
別の場面で、役を演じることになって迷うグロリアに、フィルは自分の役の設定をこう語ります。
Phil: My character, Dr. Stephen Wilson, is also sad because his son wouldn’t take his advice.
(俺の役のドクター・スティーブン・ウィルソンも、息子がアドバイスを聞いてくれなくて悲しいんだ。)Phil: And he wanted to be dropped off a block away from school.
(しかも、学校の1ブロック手前で降ろしてほしがった。)Phil: He expected that from his daughters.
(娘たちならそうだろうと思ってた。)Phil: But thought his son would be different.
(でも、息子は違うと思ってたんだよ。)Modern Family Season5 Episode2 (First Days)
親に学校の前まで送られるのを気恥ずかしく感じる子もいる、という話はよく聞かれます。フィルは役の話として語っていますが、その朝の自分の姿と重ねているようにも聞こえます。
まとめ|新学期の朝に交わされる英語
first day of school の朝の習慣、freshman から senior までの学年の呼び方、take ~ to school や drop ~ off といった送り迎えの言葉。新学期の朝の会話には、アメリカの学校生活の一面がのぞいています。
新学期を迎える家族の姿を思い浮かべながら、『モダンファミリー』を観るとまた違った発見があります。
クレアの職場での一日や、キャメロンが仕事の申し出に応じる場面の英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。


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