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『モダンファミリー』シーズン7第18話では、家に戻ったクレアが、留守番をしていたマニーとルークにパーティーを開いたのではないかと詰め寄ります。そこでマニーが持ち出すのが、throw という動詞の言葉遊びです。
「パーティーを開く」は英語でいくつかの言い方があり、throw はその代表です。投げるはずの throw がなぜ「開く」になるのか、host や have との違いとあわせて、場面に沿って見ていきます。
「throw a party」と「have a party」
家に戻ったクレアは、家の中の様子からこう言い切ります。
Claire: Someone’s been having a party.
(誰かさんがパーティーをしてたみたいね。)Modern Family Season7 Episode18 (The Party)
have a party は「パーティーをする」という最も中立的な言い方です。ここでは has been having という現在完了進行形になっており、「さっきまでパーティーが続いていた」ことを、残っている様子から推し量る響きがあります。
また have a party は、開いた側にも参加して楽しんだ側にも使える言い方です。We had a party last night. は「昨夜パーティーをした」となり、誰が主催したかまでは言っていません。クレアの一言も、誰が開いたかはまだ特定しない形になっています。
続いてクレアは、マニーとルークを前にこう切り出します。
Claire: Oh, knock it off.
(もう、とぼけるのはやめなさい。)Claire: I know you two threw a party.
(あんたたち二人がパーティーを開いたのは分かってるの。)Manny: I don’t “throw” a party, Claire.
(僕はパーティーを「ぶち上げ」たりしないよ、クレア。)Gloria: It’s true.
(そのとおりよ。)Gloria: He can’t throw anything.
(この子は何も投げられないもの。)Modern Family Season7 Episode18 (The Party)
knock it off は「やめなさい」というくだけた命令で、ふざけたりとぼけたりしている相手に向けて使います。
throw a party の throw には、「(催しを)開く、催す」という意味があります。友人同士の集まりや家でのパーティーを企画するときによく使われ、勢いよく場を用意するような響きを持つと説明されることがあります。マニーは引用符で囲むように throw を取り上げ、自分はそういう開き方はしないと否定しています。
グロリアの He can’t throw anything. は、throw を「投げる」の意味で受け直した切り返しです。同じ単語の二つの意味を、母と息子が別々の方向に使っている点に、このやりとりの言葉遊びがあります。
| 表現 | 意味 | 響き |
|---|---|---|
| have a party | パーティーをする | 最も中立的 |
| throw a party | パーティーを開く | くだけた言い方 |
| host an event | 催しを主催する | 改まった言い方 |
予定として伝えるなら、I’m throwing a party on Saturday.(土曜にパーティーを開くんだ)のように進行形を使う形がよく見られます。
「host an event」と「hide」の切り返し
マニーはさらに言葉を重ね、クレアがすかさず返します。
Manny: And if I were hosting an event, where did I put the ice sculpture? Where did I stash the hors d’oeuvres? Where did I hide the jazz trio?
(それに、もし僕がイベントを主催したなら、氷の彫刻はどこに置いたの?オードブルはどこにしまったの?ジャズトリオはどこに隠したの?)Claire: Good question, considering you couldn’t even hide the Solo.
(いい質問ね。カップひとつ隠せなかったくせに。)Luke: Nice wordplay, Mom, but that cup’s been there for like three days.
(うまいこと言うね、ママ。でもそのカップ、3日くらい前からそこにあるよ。)Modern Family Season7 Episode18 (The Party)
host は「主催する、もてなす側に立つ」という動詞で、host an event は改まった催しを主催する響きになります。マニーは if I were hosting と仮定法を使い、「もし僕が主催者なら、氷の彫刻やジャズトリオがあるはずだ」と大げさに並べて否定しています。stash は「しまい込む、隠しておく」というくだけた動詞です。仮定法の if I were ~ は事実と違うことを想定して話す形で、ここでは豪華な準備を並べることで「主催などしていない」という主張を強めています。
Good question は本来「いい質問だ」ですが、ここでは相手の問いを逆手に取る前置きとして置かれています。クレアの返しは、マニーの Where did I hide ~? の hide をそのまま拾い、you couldn’t even hide ~(〜さえ隠せなかった)とひっくり返したものです。相手の言葉を借りて返す形のため、ルークはこれを Nice wordplay(うまい言葉遊びだね)と評しています。wordplay は「しゃれ、言葉遊び」を表す名詞です。
ただしルークは、そのカップは3日くらい前からそこにあると言い返しています。言葉遊びとして受け止めつつ、中身には反論する返し方です。
自分の話に置き換えるなら、We’re throwing a party for Mom’s birthday.(母の誕生日パーティーを開くんだ)や Our office is hosting an event next month.(会社が来月催しを主催する)のように、場面の改まり具合で動詞を選べます。
まとめ|パーティーを開く英語の言い分け
中立的な have a party、くだけた throw a party、改まった host an event。そして throw の「投げる」の意味を使った切り返しと、hide を拾った wordplay。動詞ひとつで場面の空気が変わることが、短いやりとりから分かります。
『モダンファミリー』の言葉遊びを追いながら、これからも英語の言い回しを集めていきましょう。
疑う親と信じる親の言い合いや、ジェイとキャメロンの一夜の会話は、同じ回のほかのコラムで、表現ごとの使い方はフレーズ記事で扱っています。


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