「in the wrong place at the wrong time」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E18で学ぶ英会話

「in the wrong place at the wrong time」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

身に覚えのないトラブルに巻き込まれると、「たまたまそこにいただけなのに」と言いたくなります。

そんな気持ちにぴったりの「in the wrong place at the wrong time」を、『モダンファミリー』シーズン7第18話の後半、パーティーを疑うクレアがマニーに話を聞く場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「in the wrong place at the wrong time」の意味とニュアンス

in the wrong place at the wrong time
意味:運悪くその場に居合わせて(巻き込まれて)

in the wrong place at the wrong time は、本人に落ち度はなくても、たまたま悪いタイミングで悪い場所にいたために、トラブルに巻き込まれたことを表します。wrong は「間違った」と訳すと本人の失敗のように聞こえますが、ここでは「間の悪い、運の悪い」に近い意味です。

形は、be 動詞のあとに置くのが基本です。You were in the wrong place at the wrong time. のように、was や were に続けて、そのときの状況を説明します。find oneself を使った He found himself in the wrong place at the wrong time. なら、「気づくと間の悪い場所にいた」という言い方になります。

be 動詞のあとに just や simply を置いて「ただ居合わせただけ」と強めたり、when のあとに何が起きたかを続けて不運の中身を示したりもできます。形が単純なぶん、前後に足す言葉で表情を変えられる表現です。

事故や事件に巻き込まれた人を説明するときや、自分に責任はないと伝えたいときに出番のある表現です。「本人は悪くない」という含みがあるので、相手を責めない言い方として使えます。

【ここがポイント!】

  • 「in the wrong place at the wrong time」の核は、場所と時間のめぐり合わせが両方悪かったという不運
  • 「本人に落ち度はない」という含みを持つ言い方
  • be 動詞のほか、find oneself のあとにも置ける

『モダンファミリー』S07E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

パーティーを疑うクレアが、マニーに話を聞く場面です。クレアはまず、マニーの責任を問わない言い方で話を始めます。ところが話の途中で向きが変わり、そこへ小声の呼びかけが割って入ります。in the wrong place at the wrong time が出てくる位置に注目です。

Claire: You didn’t have anything to do with this. You were in the wrong place at the wrong time. Am I right? But someone’s going down for this. You think it’ll be the white kid? Hmm?
(あなたはこの件には何も関わっていない。運悪く、間の悪い場所に居合わせただけ。そうでしょう? でも誰かは罰を受けることになるのよ。それはあの白人の子だと思う? ね?)

— Psst! Claire! What are you doing?
(ちょっと! クレア! 何をしてる?)

Claire: I am trying to get to the truth.
(私は真相を突きとめようとしているの。)

Modern Family Season7 Episode18 (The Party)

シーン解説と心理考察

クレアの話の前半は、マニーの責任を問わない言葉でできています。「この件には何も関わっていない」「運悪く居合わせただけ」と並べ、そのあとに「そうでしょう?」と同意を求めるところまでが、ひとまとまりです。ここまでだけを読めば、相手をかばう優しい語りかけに聞こえます。

ところが、その直後に「でも誰かは罰を受けることになる」という一言が続き、話の向きが変わります。責めない言葉のあとに、誰かが責任を取らされるという事実が置かれるので、前半のやわらかさとの落差が生まれます。続けて、誰が責任を負うのかを相手に考えさせる問いかけが置かれ、「ね?」と念を押してクレアの語りは終わります。

そこへ小声で割り込む呼びかけが入り、クレアは「私は真相を突きとめようとしているの」と答えます。この答えが、前半の言葉が何のために並べられていたのかを教えてくれます。責めない言葉と、問いただす言葉。その両方が同じ会話の中に並んでいるのが、この場面の見どころです。

in the wrong place at the wrong time は、ここでは「相手は悪くない」と伝える言葉として使われています。相手の責任を問わない言い方として働いているので、話が進むほど、このフレーズの「落ち度はない」という響きが、会話の中で効いてきます。やわらかい言葉が先に置かれ、問いただす言葉があとから来る。その順序があるから、フレーズの優しい響きが、場面の緊張感をいっそう際立たせています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

手がかりにしたいのは、一枚の地図です。ほんの少し違う場所に立っていたら、時計の針が少し違う時刻を指していたら、何も起きなかったはずの人がそこにいます。place(場所)と time(時間)の二つがそろって悪かったから、巻き込まれてしまった。この絵が、そのまま「運悪く居合わせた」の意味になります。

クレアが口にした「運悪く居合わせただけ」は、責任を場所とタイミングのせいにする言い方でした。地図の上の一点と、時計の針の一目盛り。その二つに原因を預ける形として覚えておくと、wrong が失敗ではなく不運を指していることも一緒に思い出せます。

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例文で覚える「in the wrong place at the wrong time」

自分は関係ないと伝える言い方から、巻き込まれた人を説明する言い方まで、3つの例文で確認していきましょう。どの例文も、本人には責任がないという含みを保ったまま、場面だけを入れ替えています。

I wasn’t involved. I was just in the wrong place at the wrong time.
(私は関わっていない。たまたま運悪くその場に居合わせただけだ。)
自分に責任がないと説明する、日常の場面です。just を添えると、居合わせただけだという軽さが強まります。

The tourists were in the wrong place at the wrong time when the storm hit.
(嵐が来たとき、旅行者たちは運悪くその場に居合わせた。)
災害に巻き込まれた人を伝えるニュース風の場面です。when 以下で何が起きたかを添えると、不運の中身が具体的になります。

A: How did you get blamed for this?
B: I was in the wrong place at the wrong time, that’s all.
(A:どうしてあなたが責められたの?)
(B:運悪くその場にいた、それだけだよ。)
濡れ衣を着せられた理由を話す、友人どうしの会話です。that’s all を付けると、ほかに理由はないと言い切る響きになります。

あわせて覚えたい関連表現

be caught in the crossfire
(巻き添えを食う)
be caught in the crossfire は、ほかの人どうしの争いに巻き込まれて被害を受けることを表します。in the wrong place at the wrong time は、争いに限らず、不運な偶然全般を指す点が違います。

get caught up in something
(何かに巻き込まれる)
get caught up in something は、巻き込まれるという結果に重点を置く言い方です。in the wrong place at the wrong time は、巻き込まれた原因が居合わせたことにあると説明する言い方です。

bad timing
(間の悪さ、タイミングの悪さ)
bad timing は、時機が悪かったことだけを指します。in the wrong place at the wrong time は、時間に加えて場所の悪さも並べる点が違います。

Note|in the wrong place at the wrong time、be caught in the crossfire、get caught up in something の使い分け

どれも「巻き込まれる」場面で使える言い方ですが、何に重点を置くかがそれぞれ違います。

in the wrong place at the wrong time は、居合わせた偶然に重点があります。トラブルの中身は問わず、そこにいたのが運の悪さだったと伝える言い方です。be caught in the crossfire は、争いが前提になります。crossfire は十字砲火のことで、双方から撃ち合う弾の間に挟まれるイメージです。The kids were caught in the crossfire of their parents’ argument.(子どもたちは両親の口論の巻き添えを食った)のように、争いの当事者でない人が被害を受ける場面で使います。get caught up in something は、巻き込まれたという結果に重点を置きます。He got caught up in a scandal.(彼はスキャンダルに巻き込まれた)のように、巻き込まれた先の出来事を続けて言えます。

シーンでクレアが使ったのは、一つ目です。何かの争いの巻き添えではなく、居合わせたこと自体を不運とする言い方なので、「悪くない」という含みがもっとも素直に出ます。

居合わせたことに注目するのか、争いに注目するのか、巻き込まれた先に注目するのかで、選ぶ言い方が決まります。

まとめ|「たまたま居合わせた」を一言で

in the wrong place at the wrong time は、場所とタイミングの両方が悪かったために、トラブルに巻き込まれたことを表す表現です。wrong は失敗の意味ではなく、間の悪さや不運を指しています。

be 動詞の後ろに置く形と、find oneself の後ろに置く形を押さえておくと、自分の立場を説明するときも、巻き込まれた人を伝えるときも、文を組み立てやすくなります。争いの巻き添えなら be caught in the crossfire、巻き込まれた結果なら get caught up in something と、重点に合わせて選べます。

自分に責任がないと伝えたい場面や、巻き込まれた人の事情を説明する場面で、表現の引き出しに加えてみてください。

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