海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第17話で、ペットショップでカメを選んでいる最中に、シェルドンが火星移住への応募を初めて打ち明ける場面です。事後報告を巡るやり取りに注目します。
わざわざ伝えなかったことへの非難が、どんな言葉に乗せられているかを見ていきます。
「わざわざ〜しない」を表す can’t be bothered to
シェルドンがさりげなく火星移住への応募を口にすると、エイミーはこう問い詰めます。
Amy: You applied for a mission to be a colonist on another planet, and couldn’t be bothered to tell me?
(別の惑星の入植者になる任務に応募しておいて、わざわざ私に伝える労さえ惜しんだの?)TBBT Season8 Episode17 (The Colonization Application)
can’t be bothered to は「わざわざ〜する労を惜しむ」という言い方で、面倒くさがってやらなかったことへの非難を込めて使われます。ここでは couldn’t be bothered to tell me という過去形で、「わざわざ私に伝えようともしなかった」という不満が表れています。bother 自体は「わざわざ〜する・手間をかける」という意味の動詞で、否定形と組み合わせることで手間を惜しんだ相手への苛立ちが強調される仕組みです。
a mission to be a colonist on another planet という大きな出来事と、tell me という日常的でささやかな行動が並べられることで、その落差の大きさが際立っています。apply for 〜(〜に応募する)という手続き上の言葉と、tell me という個人的な報告の言葉が同じ一文に並ぶところにも、公的な決断と私的な関係のずれが表れています。
過去の仮定を問い返す言い方と、根拠から推測を述べる言い方
シェルドンは開き直るように、こう問い返します。
Sheldon: Would you have approved?
(承認してくれたと思う?)Amy: Of course not.
(もちろんしないわ。)Sheldon: Well, based on your reaction, it looks like I made the right choice. Isn’t that right, Giuseppe?
(じゃあ、君の反応からすると、僕は正しい選択をしたようだね。そうだろう、ジュゼッペ?)TBBT Season8 Episode17 (The Colonization Application)
Would you have approved? は would have + 過去分詞を使って、過去の仮定を短く問い返す聞き方です。「もし僕が伝えていたら、君は承認してくれていたか」という状況を would you have 〜? の一言に凝縮しています。Of course not. は「もちろん違う」という強い否定の返し方で、迷いのない即答が場面のテンポを作っています。
based on your reaction, it looks like I made the right choice は、based on 〜(〜に基づくと)で相手の反応という根拠を示し、it looks like 〜(〜のようだ)で結論を推測として述べる言い方です。断定を避けながらも自分に有利な結論を導く、この場面らしい切り返しになっています。Giuseppe は二人がこのあと選ぶカメに付けた名前で、緊迫した会話の締めくくりに軽さを添えています。
まとめ|報告を怠ったことへの非難と切り返しの言葉
can’t be bothered to が乗せる非難のニュアンス、would you have 〜? という過去の仮定への問い返し、based on 〜 で根拠を添えて推測を述べる言い方まで、事後報告を巡るやり取りの中でさまざまな表現の役割が見えてきます。
『ビッグバン★セオリー』のキャラクターたちのやり取りを、これからも一緒に追いかけていきましょう。
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