「I can only imagine what Neal must be feeling.」に見る、その場にいない人の気持ちを推し量る言い方|『ホワイトカラー』S05E11で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「I can only imagine what Neal must be feeling.」に見る、その場にいない人の気持ちを推し量る言い方|『ホワイトカラー』S05E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン5 第11話から、エリザベスとピーターの会話を取り上げます。ニールの交際相手だったレベッカにだまされていたと知り、エリザベスはその場にいないニールの心中を思いやります。一方のピーターが気にかけるのは、ニールが平静を装えるかどうかです。

人の気持ちを推し量る言い回しと、同情を促す問いかけ、それに対する切り返しを順番に見ていきます。

目次

「I can only imagine」で、その場にいない人の心中を推し量る

エリザベスは、レベッカが優しくて気配りのできる、ごく普通の人だったと振り返ったうえで、こう続けます。

Elizabeth: We were supposed to go shopping next week.
(来週、一緒に買い物に行く予定だったの。)
Peter: Well, it’s safe to say that’s canceled.
(まあ、それは中止と思って間違いないな。)
Elizabeth: I kind of feel duped, and I barely know her. I can only imagine what Neal must be feeling.
(なんだか、だまされた気分よ。彼女のことはほとんど知らないのに。ニールがどんな思いでいるか、想像するしかないわ。)

White Collar Season5 Episode11 (Shot Through the Heart)

be supposed to の過去形は「〜する予定だった」で、予定が実現しなかったことを含みとして残します。ピーターの it’s safe to say は「〜と言って差し支えない」という前置きで、言い切りの角を少し落とします。

エリザベスは、まず自分の気持ちを述べます。kind of で「なんだか」と和らげ、barely know her(ほとんど知らない)を添えることで、付き合いの浅い自分でさえだまされた気分だと、比べる土台を作っています。

そのうえで出てくるのが I can only imagine ~ です。直訳は「想像することしかできない」ですが、実際には「本人の気持ちは計り知れない」と、相手の心情の大きさを認める言い方として使われます。後ろの what Neal must be feeling は間接疑問で、推量の must と進行形を組み合わせて「今まさに感じているはずのこと」を表しています。

自分の気持ちを先に小さく示し、それより重いはずの相手の気持ちへ話を移す順序が、この発言の組み立てです。その場にいない人を気づかうとき、英語ではこの I can only imagine が自然な入り口になると言えます。

「Don’t you feel bad for him?」と、言葉を拾い返す切り返し

エリザベスに対し、ピーターが口にするのは別の心配です。

Peter: I’m just worried whether he can keep up appearances.
(俺が心配なのは、あいつが平静を装い続けられるかどうかだけだ。)
Elizabeth: Don’t you feel bad for him?
(彼のことを気の毒だと思わないの?)
Peter: I do, but… he lied to her about who he was too.
(思うさ。でも……あいつも、自分が何者かについて彼女に嘘をついてたんだ。)
Elizabeth: You know, hon, you should be a little more understanding.
(ねえ、あなた、もう少し理解してあげて。)
Peter: You know, what I understand is that a life of lies catches up to you, and it did for Neal.
(なあ、俺に理解できるのは、嘘の人生はいずれ自分に返ってくるってことだ。ニールもそうなった。)

White Collar Season5 Episode11 (Shot Through the Heart)

Don’t you feel bad for ~? は、「〜を気の毒だと思わないの?」と同意を促す否定疑問です。ピーターは I do で認めてから but で留保を足しています。

続くやり取りでは、エリザベスの understanding(理解のある、思いやりのある)という形容詞を、ピーターが what I understand is ~ と動詞で拾い返しています。品詞を変えて同じ語を受け、「俺が理解しているのはこれだ」と自分の見方を差し出す返しです。catch up to ~(〜に追いつく)は、ここでは過去の行いの報いが及ぶ意味です。

別の場面では、モジーがニールの気持ちを言葉にします。

Mozzie: I know you cared about her.
(君が彼女を大切に思ってたのは分かってる。)
Neal: I cared about the person she pretended to be.
(僕が大切に思ってたのは、彼女が演じてた人物だよ。)

White Collar Season5 Episode11 (Shot Through the Heart)

ニールは care about ~(〜を大切に思う)をそのまま受け、目的語だけを the person she pretended to be(彼女が演じていた人物)に言い直しています。気持ちを言い当てられた本人の応じ方として読める場面です。

まとめ|推し量る言葉と、同情を促す問いかけ

I can only imagine と推量の must で心中を思いやる言い方、同情を促す否定疑問、understanding を動詞で拾い返す切り返しを見てきました。気づかう側と冷静な側の言葉の違いが分かります。

これからも『ホワイトカラー』の会話から、気持ちを伝える英語を見ていきましょう。

この回の会話は、ほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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