「You have every right to be upset」に見る、相手の気持ちを先に認めてから自分の理由を伝える言い方|『ホワイトカラー』S04E14で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「You have every right to be upset」に見る、相手の気持ちを先に認めてから自分の理由を伝える言い方|『ホワイトカラー』S04E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン4第14話の終盤から、事件のあとにピーターとエリザベスが二人で交わす会話を取り上げます。お互いが相手に伏せていたことを話し合う場面ですが、指摘を受けたあと、二人ともそれぞれ相手の気持ちや事情を認める言葉を口にしています。

気持ちを認めてから理由を伝える組み立てを、同じ回の序盤の場面とあわせて、順に見ていきます。

目次

「You have every right to be upset, but ~」で、怒りを認めてから理解を求める

会話は、エリザベスがニールにしていた頼みごとを持ち出す、ピーターの一言から始まります。

Peter: You asked Neal to lie to me.
(ニールに、俺にうそをつくよう頼んだな。)
Elizabeth: You have every right to be upset, But you understand why I did it.
(あなたが怒るのは当然よ。でも、どうしてそうしたかは分かるでしょう。)
Peter: To protect me. I get that.
(俺を守るためだ。それは分かってる。)
Elizabeth: I knew you wouldn’t let it go, even after the car accident. But, hon, the one thing that truly scares me is losing you. I had to do something.
(事故のあとでも、あなたが手を引かないのは分かってた。でもね、あなた、私が本当に怖いのはあなたを失うことなの。何かしなくちゃいけなかった。)

White Collar Season4 Episode14 (Shoot the Moon)

ピーターの第一声は疑問文ではなく、You asked Neal to lie to me. という平叙文です。「頼んだのか?」と聞くのではなく、知っている事実として差し出しています。

エリザベスの You have every right to be upset は、「怒る権利が十分にある」が直訳で、相手の怒りをまず正当なものとして認める言い方です。every は、その権利が十分にあることを強調する語です。そのうえで But you understand why I did it. と続けますが、これも疑問文ではありません。「分かってくれるでしょう」と、相手の理解を前提にした言い方で、理由へと話をつなげる流れです。

ピーターの To protect me. は、why への答えを目的の to 不定詞だけで言い当てた形です。続く I get that. は「それは分かる」と受け止める口語表現で、今度はピーターが相手の動機を認めています。エリザベスの the one thing that truly scares me is ~ は、「本当に怖いのはただ一つ、〜だ」と核心を一つに絞って示す構文です。

「I understand why ~」と「Because ~」で、相手の事情を言葉にする

同じ組み立ては、序盤の香水発表会の会場にも出てきます。ピーターが電話を受けている間、エリザベスはニールにこう話しかけます。

Elizabeth: I know you’ve been dealing with a lot, And me asking you to lie to Peter only added to it.
(あなたもいろいろ抱えてるのは分かってる。それなのに、ピーターにうそをつくよう頼んで負担を増やしちゃった。)
Neal: I understand why you want to keep him out of this.
(彼をこの件から遠ざけたい理由は分かるよ。)
Elizabeth: I just want him safe.
(あの人に無事でいてほしいだけなの。)
Neal: No argument here. Keep him far away.
(異論はないよ。しっかり遠ざけておいて。)

White Collar Season4 Episode14 (Shoot the Moon)

I know you’ve been dealing with a lot は、相手が抱えている負担を先に言葉にする前置きです。deal with a lot で「多くのことに対処している」、現在完了進行形で「このところずっと」という継続を表します。ニールの I understand why you want to ~ も、相手の動機を自分の言葉でなぞって受け止める言い方で、終盤のピーターの I get that. と同じ働きと言えます。

終盤の会話にはもう一つの展開があり、ピーターの側にもエリザベスに伝えていなかったことがあったと明かされます。

Elizabeth: And you didn’t want me to know…
(それで、私には知られたくなかったのね…)
Peter: Because I didn’t want you to worry.
(心配させたくなかったからだ。)

White Collar Season4 Episode14 (Shoot the Moon)

エリザベスの And you didn’t want me to know… は、相手の考えを推し量って先に言葉にする一言です。ピーターは主節を省き、Because ~ の節だけで答えます。会話では、相手の言葉を受けて理由だけを返すこの形がよく使われます。

まとめ|認めてから伝える英語の組み立て

怒りを認める have every right to ~、平叙文で理解を求める But you understand ~、動機を受け止める I get that. と I understand why ~、理由だけを返す Because ~ を見てきました。認めてから伝える順番が、言葉の当たりを和らげています。

夫婦の会話から、言葉の順番の大切さが見えてきます。

この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面のやり取りを取り上げています。

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