「If he’s making money, you’re making a little more.」に見る、相手の一歩上を行って張り合う言い方|『ホワイトカラー』S04E03で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「If he's making money, you're making a little more.」に見る、相手の一歩上を行って張り合う言い方|『ホワイトカラー』S04E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン4 第3話の中盤から、ピーターが窃盗事件の容疑者クックと張り合う場面を取り上げます。相手が何を言っても「こちらは少し上」と返すというニールの作戦と、それをピーターが実際の会話で使う流れに、比較級を使った張り合いの英語がまとまっています。

作戦の中身から、再会したときの会話、賭けの金額をめぐるやり取りまで、順に見ていきます。

目次

「a little more」で一歩上を行くニールの作戦

作戦に先立ち、勤務中のピーターはニールからの電話で、クックが週に一度スカッシュをしていると知らされます。野球チームを好きだった相手が、より高級なスポーツに乗り換えたらしいという報告を受け、ピーターは、クックがいっそう気に入らなくなったと言い、野球から格上へ乗り換える人などいないと付け加えています。

ここで使われる trade up は「より上等なものに乗り換える」という句動詞です。

スカッシュのコートがあるクラブで、ニールはピーターにクックとの話し方を指示します。

Neal: Whatever he says, casually imply you’re doing a little better. If he’s making money, you’re making a little more.
(向こうが何を言っても、さりげなく自分のほうが少しうまくいってるとほのめかすんだ。向こうが稼いでるなら、こっちはもう少し稼いでる。)

White Collar Season4 Episode3 (Diminishing Returns)

a little better と a little more は、比較級の前に a little を置いて「少しだけ上」を示す形です。大きく上回るのではなく「少し」にとどめるところが、張り合いを自然に見せるコツと言えます。Whatever he says は「彼が何を言おうと」で、どんな話題にも同じ型で返せという指示になっています。

作戦の狙いを確かめるピーターに、ニールはこう答えます。

Peter: You want me to challenge him.
(俺にあいつと張り合えってことか。)
Neal: Yeah, he’ll try to one-up you. He won’t be able to help himself.
(そう、向こうはそっちの上を行こうとする。そうせずにはいられないはずだよ。)

White Collar Season4 Episode3 (Diminishing Returns)

one-up は動詞で「〜の一枚上を行く、〜を出し抜こうとする」。can’t help oneself は「(分かっていても)つい〜してしまう」で、負けず嫌いな相手の性格を読んだ一言です。

「Actually, beyond great.」と「make it 2」で張り合う

クラブで再会したクックとピーターは、ピーターが以前の潜入捜査で使った偽名ピーター・モリスのまま近況を交わします。

Cook: Great. Yourself?
(絶好調さ。そっちは?)
Peter: Great. Actually, beyond great.
(絶好調だ。いや、絶好調どころじゃない。)

White Collar Season4 Episode3 (Diminishing Returns)

相手と同じ Great をいったん返し、Actually で言い直して beyond great(絶好調を超えている)と一段上げています。ニールの作戦どおり、相手の言葉を土台に「少し上」を足す返しです。

続いてクックが賭けを持ちかけます。

Cook: I tell you what, since we’re both doing so well, how about a little friendly wager?
(そうだ、お互いこんなに順調なんだから、ちょっとした賭けでもどうだ?)
Peter: Okay.
(いいね。)
Cook: Winner takes a grand from the loser?
(勝ったほうが負けたほうから1,000ドルもらうってのは?)
Peter: A grand?
(1,000ドル?)
Cook: That a problem?
(何か問題でも?)
Peter: No, no. But let’s make it 2.
(いや、いや。でも2にしよう。)

White Collar Season4 Episode3 (Diminishing Returns)

a grand は「1,000ドル」を指す口語です。let’s make it ~ は「〜にしよう」と条件を決め直す言い方で、ここでは提示された金額を2(千ドル)へ引き上げています。賭け金をめぐるやり取りは、このあとも続きます。

まとめ|比較級と言い直しで一歩上を行く

a little better / a little more、one-up、Actually, beyond great.、let’s make it 2 を見てきました。相手の言葉を受けてから少しだけ上乗せする返し方が、張り合いの英語のひとつの型だと分かります。

次回も『ホワイトカラー』の駆け引きを観ながら、会話の組み立てを見ていきましょう。

このエピソードの英語表現は、ほかのコラムやエピソードまとめでも扱っています。

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