ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S05E12に学ぶ「by any chance」の意味と使い方

by any chance

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』S05E12から、相手に控えめに尋ねる便利なクッション言葉「by any chance」を紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ブレナンとカムがラボで会話をしているシーンです。

カムはブレナンの様子からある可能性を疑いますが、非常にデリケートな話題であるため、直接的に聞くことをためらって慎重に質問を切り出しています。

Cam: Strange question – I know – but I gotta ask: are you by any chance pregnant?
(変な質問なのは分かってるんだけど、聞かなくちゃ。もしかして妊娠してる?)
Brennan: No. I haven’t had sexual intercourse in quite some time.
(いいえ。もうずいぶん長い間、性交渉はしていないわ。)
Cam: Do you want to know why I’m asking?
(どうして聞いたか知りたい?)
BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)

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シーン解説と心理考察

カムは上司として、そして友人としてブレナンの体調を気遣っていますが、「妊娠しているか」という質問は非常にプライベートであり、一歩間違えると無神経な発言と受け取られかねません。

そこでカムは「Strange question – I know(変な質問だと分かっているけれど)」と前置きをした上で、さらにこのフレーズを挟み込んでいます。相手の領域に踏み込む際の心理的な抵抗感と、それでも事実を確認しなければならないという葛藤が、この短い一言に見事に表れていますね。

論理的で事実を重視するブレナンに対しても、最大限の配慮を見せるカムの大人のコミュニケーションスキルが光る場面です。

フレーズの意味とニュアンス

by any chance
意味:ひょっとして、もしかして、万が一

直訳すると「何らかの機会によって」「何らかの偶然によって」となりますが、日常会話では質問のトーンを柔らかくするためのクッション言葉として頻繁に使用されます。

確信はないけれど「もしかしたらそうかもしれない」という控えめな推測や、相手に断る余地を与えつつ何かを依頼したい時に重宝する表現です。唐突な印象を避け、相手との心理的な摩擦を減らす潤滑油のような役割を果たしてくれます。

【ここがポイント!】

このフレーズが持つ核心的なニュアンスは「押し付けがましさの排除」「相手への気遣い」にあります。

単に Are you pregnant? と聞くと、相手を問い詰めているような強い圧迫感を与えてしまいますが、文中に添えるだけで、「違っていたらごめんなさいね」「ただの私の思い過ごしかもしれないけれど」というエクスキューズ(言い訳)を暗に含むことができます。

ネイティブスピーカーは、相手のプライベートに踏み込む時、頼み事をする時、あるいは自分の推測に自信がない時に、無意識にこのフレーズを挟んで丁寧な距離感を保っています。

ビジネスシーンで目上の方に質問する際や、初対面の人に話しかける際にも、失礼のない洗練された響きを持たせることができるため、ぜひマスターしておきたい表現と言えます。

実際に使ってみよう!

Are you by any chance looking for the train station?
(もしかして、駅を探していらっしゃいますか?)
解説:道に迷って困っていそうな人に声をかける際の例文です。ストレートに「駅を探していますか?」と聞くよりも、「違ったらお節介で申し訳ないのですが」という親切で控えめなニュアンスが伝わり、相手も安心して「実はそうなんです」と答えやすくなります。

Do you by any chance have a pen I could borrow?
(ひょっとして、お借りできるペンを持っていませんか?)
解説:相手がペンを持っているかどうかわからない状況で、ものを借りる時の表現です。持っていなくても相手が「ごめんなさい、持ってないんです」と断りやすい空気を作ることができるため、オフィスや外出先でスマートに頼み事をしたい時にとても役立ちます。

Is he by any chance your older brother?
(もしかして、彼はあなたのお兄さんですか?)
解説:顔のパーツや雰囲気が似ているなど、ある程度の推測に基づいて尋ねる場面で使えます。もし見当違いだった場合でも気まずくならないよう、予防線を張っておくコミュニケーションテクニックとして非常に有効です。

BONES流・覚え方のコツ

カムがブレナンに対して、恐る恐る、しかし真剣な眼差しで「もしかして…?」と尋ねる緊迫感と気遣いが入り混じった表情を思い浮かべてみましょう。

このフレーズを使う時は、カムのように「少し言いにくいけれど、どうしても確認したい」という心理状態に自分を重ね合わせてみてください。

「万が一の可能性なんだけど」と相手に歩み寄るようなイメージを持つと、会話の中で自然と口から出やすくなりますよ。

似た表現・関連表現

happen to
(意味:たまたま〜する、ひょっとして〜する)
解説:by any chance と非常に似た働きをしますが、こちらは動詞の前に置いて使います。「Do you happen to know…?(ひょっとして〜をご存知ですか?)」のように、偶然の要素を強調しつつ控えめに尋ねる定番の形です。文の構造が異なりますが、ニュアンスはほぼ同じです。

possibly
(意味:もしかして、ひょっとすると)
解説:Could you possibly help me?(もしかして手伝っていただけませんか?)のように、疑問文で使われると可能性を控えめに尋ねる丁寧な表現になります。by any chance よりも少しフォーマルな響きがあり、ビジネスメールなどでも見かけることが多い単語です。

on the off chance
(意味:万が一に備えて、ダメ元で)
解説:こちらは「可能性は極めて低いと分かっているけれど、わずかな望みをかけて」というニュアンスが強い表現です。I called him on the off chance that he was still at the office.(彼がまだオフィスにいるかもしれないとダメ元で電話した)のように使われます。

深掘り知識:chanceが持つ「偶然」の語源と広がり

chance という単語を見ると、日本語の「チャンス(好機・絶好の機会)」というポジティブな意味を真っ先に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、英語の chance の根源的な意味は少し異なります。この単語は、ラテン語の cadere(落ちる)という動詞に由来しています。つまり、サイコロがポロッと落ちて特定の目が出るように、「自分の意図とは無関係に、偶然に降りかかってくる出来事」というのが本来のコアイメージなのです。

そのため、by any chance の chance は「絶好の機会」ではなく、あくまで「偶然の可能性」を指しています。

この語源を知っておくと、It was purely by chance.(それは全くの偶然だった)や、There is a slight chance of rain.(わずかに雨の降る可能性がある)といった、ポジティブな意味合いを持たない chance の使われ方もすんなりと腑に落ちるはずです。

英語学習では、日本語のカタカナ語のイメージに引きずられず、単語が持つ本来の語源や成り立ちを意識することで、表現の幅がぐっと広がっていきます。

まとめ|控えめな質問でコミュニケーションを円滑に

今回は相手に控えめに尋ねるクッション言葉「by any chance」を紹介しました。

日常会話でもビジネスシーンでも、相手への配慮を示すことができる便利な表現なので、実際の会話で使ってみてください。

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