「買えない」と家計の苦しさを伝えるお金の英語|『ヤングシェルドン』S01E12で学ぶ英会話

『Young Sheldon』コラム: 「買えない」と家計の苦しさを伝えるお金の英語|『ヤングシェルドン』S01E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第12話は、シェルドンが店で見つけたコンピューターを欲しがるところから始まる回です。値段を前にして、家族はそれぞれの立場からお金の話を口にします。

「買えない」と断る言い方、売る側の勧め文句、家計の苦しさを打ち明ける言い回し、そして出費を削る提案まで。お金をめぐる英語を、場面の順にたどっていきます。

目次

「can’t afford」と売り込みの言葉

店でコンピューターを欲しがるシェルドンに、母メアリーははっきりと断ります。そこへ店員のデイヴも加わって、やり取りが続きます。

Mary: It doesn’t matter, Sheldon. We can’t afford a computer.
(どっちにしても同じよ、シェルドン。うちにはコンピューターを買う余裕はないの。)

Sheldon: Sure we can. It’s only $998, and Dave says we can buy it on easy monthly payments.
(買えるよ。たったの998ドルだし、デイヴが言うには楽な月々払いで買えるんだって。)

Dave: That’s true.
(そのとおりです。)

Mary: Stay out of this, Dave. We got to get home.
(デイヴ、口を出さないで。もう帰らなきゃ。)

Sheldon: But…
(でも……)

Mary: Sheldon, I said no.
(シェルドン、だめって言ったでしょ。)

Dave: I can make you a good deal on the floor model, Mrs. Cooper.
(展示品でしたらお安くしますよ、クーパーさん。)

Young Sheldon Season1 Episode12(A Computer, a Plastic Pony, and a Case of Beer)

can’t afford ~ は「〜を買う余裕がない」という意味で、値段そのものより、家計に照らして払えないことを伝える形です。メアリーは主語を we にして、自分ひとりではなく家として買えないと言っています。

これに対してシェルドンは、It’s only $998 と金額を小さく見せ、easy monthly payments(楽な月々払い)を持ち出しました。only を添えると「たったの」という響きになり、高い買い物でも手が届きそうに聞こえます。

店員デイヴの make you a good deal on ~ は「〜をお安くします」という売り込みの決まった形で、floor model は店頭に並べてある展示品を指します。メアリーの Stay out of this. は「口を出さないで」と、話に割り込む相手を退ける一言です。買う側が断り、売る側が条件を変えて勧めるという、店先らしい押し引きが短いやり取りに詰まっています。

  • A: I’d love to get a new laptop, but I can’t afford it right now.
    (新しいノートパソコンが欲しいけど、今は買う余裕がないんだ。)
  • B: They might make you a good deal on the floor model.
    (展示品なら安くしてもらえるかもしれないよ。)

「living paycheck to paycheck」で暮らし向きを伝える

断られたあとも、シェルドンは引き下がりません。ミッシーには買ってあげたものを引き合いに出して、不公平だと訴えます。

Sheldon: It’s not fair. You bought Missy a Ring Pop.
(ずるいよ。ミッシーにはリングポップを買ったじゃないか。)

Mary: For ten cents.
(10セントでね。)

Missy: And I’m worth every penny.
(それに私にはそれだけの価値があるし。)

— Let’s go.
(行こう。)

Sheldon: Sorry, Dave. We’re living paycheck to paycheck.
(ごめんね、デイヴ。うちは給料日から次の給料日までぎりぎりの暮らしなんだ。)

Young Sheldon Season1 Episode12(A Computer, a Plastic Pony, and a Case of Beer)

live paycheck to paycheck は、給料が入ってもすぐに生活費で消えてしまい、蓄えに回す余裕がない暮らしを表す言い回しです。paycheck は給料の支払いを指し、「給料から給料へ」と渡り歩くように暮らす様子が言葉の形に表れています。

この言葉を口にしたのは9歳のシェルドンで、相手は店員のデイヴでした。Sorry, Dave. と先に謝ってから、買えない理由を大人のような言い回しで店員に説明している点が、この場面のおかしさと言えます。自分の家の懐事情を、自分から打ち明けるときに使う形です。

メアリーの For ten cents. は、ミッシーに買ったのはたった10セントのものだと返す一言です。続くミッシーの worth every penny は「払ったお金に見合う価値がある」という意味の決まった言い方で、ここでは自分のことを指して言っているのが面白いところです。本来は買った品物について「高かったけれど、それだけの価値はあった」と言うときの言い方です。

  • A: How do you manage to save anything?
    (どうやってお金を貯めてるの?)
  • B: I don’t. We’re living paycheck to paycheck.
    (貯めてないよ。給料だけでぎりぎりの暮らしなんだ。)
表現 意味
can’t afford ~ 〜を買う余裕がない
easy monthly payments 楽な月々払い
make you a good deal お安くする
worth every penny 払っただけの価値がある
live paycheck to paycheck 給料だけでぎりぎりの暮らしをする

「pay me back」と「cut back on」で家計を相談する

別の場面では、コンピューターの話がメアリーの母ミーモーにも伝わり、家族の大人たちが代金のことを話し合います。ミーモーは立て替えを申し出ます。

Meemaw: I could buy it for him, and then y’all could pay me back when you can.
(私が買ってあげて、あんたたちは返せるときに返してくれればいいよ。)

George Sr.: Okay, Connie, now you’re just insulting me.
(なあ、コニー、それじゃ俺をばかにしてるだけだぞ。)

Meemaw: Well, that was not my intention, but I’m glad to hear it.
(おや、そんなつもりはなかったけど、それを聞けてうれしいね。)

— I can pay my own bills and take care of my family.
(自分の払いは自分でできるし、家族の面倒も見られる。)

Mary: There are expenses we could cut back on so we could afford a computer.
(削れる出費はあるわ。そうすればコンピューターだって買える。)

Young Sheldon Season1 Episode12(A Computer, a Plastic Pony, and a Case of Beer)

pay ~ back は「〜にお金を返す」という句動詞で、when you can を添えると「返せるときでいい」と期限を設けない申し出になります。父ジョージはミーモーを名前で呼び、これを insulting(侮辱的な)と受け止めました。ミーモーの返事は、その反応をかえって楽しむような軽口です。

pay one’s own bills は「自分の勘定は自分で払う」、cut back on ~ は「〜を減らす、切り詰める」という意味です。メアリーは借りるのではなく、出費を削って買う道を示しています。

コンピューターを買ったあと、ミーモーの家に泊まっていたメアリーは、その使い道を口にします。

Mary: These home computers are amazing. I could start a real bookkeeping business with that thing.
(家庭用のコンピューターってすごいのね。あれがあれば、本格的に帳簿付けの仕事を始められそう。)

Meemaw: And that would go a long way to giving you the financial independence you’re looking for.
(そうなりゃ、あんたが望んでる経済的な自立にぐっと近づくね。)

Mary: Darn tootin’.
(そのとおりよ。)

Young Sheldon Season1 Episode12(A Computer, a Plastic Pony, and a Case of Beer)

go a long way to ~ing は「〜に大いに役立つ」、financial independence は経済的な自立です。Darn tootin’. は「まったくそのとおり」と強く同意するくだけた相づちです。「買えない」から始まった話が、ここでは自分で稼ぐ道へと向きを変えているのが分かります。

  • A: We need to cut back on eating out this month.
    (今月は外食を減らさないとね。)
  • B: Agreed. That would go a long way to saving for the trip.
    (賛成。旅行の資金を貯めるのに大いに役立つね。)

まとめ|「買えない」から自立の話まで

can’t afford で断り、live paycheck to paycheck で暮らし向きを伝え、pay back や cut back on で家計を相談する。1台のコンピューターをきっかけに、お金をめぐる英語が家族の会話の中に次々と出てくる回です。

『ヤングシェルドン』の家族の会話を観ながら、これからも英語表現を拾っていきましょう。



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