「buy everything you need From birth to death」に見る、アメリカの会員制大型スーパーでまとめ買いする文化|『モダンファミリー』S01E03で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「buy everything you need From birth to death」に見る、アメリカの会員制大型スーパーでまとめ買いする文化|『モダンファミリー』S01E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『モダンファミリー』シーズン1第3話では、ミッチェルとキャメロンが倉庫型の会員制大型店で買い物をする場面が描かれます。棚に並ぶ意外な組み合わせの商品や、その場で交わされるまとめ買いの相談から、店の性格が見えてくる場面です。今回はこの場面から、アメリカでよく見られる、まとめ買いを前提にした買い物文化を見ていきます。棚に何が並んでいるかを、順番にたどっていきましょう。

目次

「生まれてから死ぬまで」揃うという品揃え

ミッチェルは店の中で見つけたものをキャメロンに報告し、この店の品揃えの幅広さを言葉にします。

Mitchell: Cameron, guess what I found.
(キャメロン、僕が何を見つけたと思う?)

Mitchell: Coffins.
(棺だよ。)

Mitchell: They sell baby formula, and they sell coffins.
(粉ミルクも売ってるし、棺も売ってるんだ。)

Mitchell: You can literally buy everything you need From birth to death.
(生まれてから死ぬまで、必要なものが文字通り全部買えるんだよ。)

Mitchell: Oh, my god, look at these diapers.
(うわ、このおむつ見てよ。)

Modern Family Season1 Episode3 (Come Fly with Me)

粉ミルクのような赤ちゃん用品と、棺という人生の終わりに関わる品が同じ店の棚に並ぶという発見は、ミッチェルにとって驚きの対象になっています。buy everything you need from birth to death という言い方は誇張ではあるものの、1つの店で日用品から大きな買い物まで済ませられるという、倉庫型の会員制大型店の性格をよく表しています。

店舗や取り扱う商品は店ごと・地域ごとに異なるため、実際にどこまで揃うかは一括りにはできませんが、幅広い商品を1か所でまとめて扱う業態がアメリカに存在すること自体は、この場面からも読み取れます。

この手の店は、英語では warehouse club(倉庫型会員制店)と呼ばれることが多く、利用には年会費を払って会員になる必要がある場合がほとんどだと言われています。名前のとおり、店舗自体が倉庫のような広い作りになっていて、天井近くまで積み上げられたパレット単位の在庫がそのまま売り場になっているのも特徴の一つです。

食品や日用品だけでなく、家電や家具、タイヤ、眼鏡、さらには棺のような普段の買い物では想像しにくい品まで扱う店があること自体が、アメリカのまとめ買い文化を象徴する一面です。ミッチェルが棺を見つけて驚く反応も、ふだんこの手の店で買う想定のない品まで並んでいるという意外性から来ています。

品目の幅広さは店舗や時期によって変わるため、どの店にも同じ品が並ぶとは限りませんが、1か所で暮らしのあらゆる場面をまかなおうとする発想自体は、こうした業態に共通する特徴として語られることが多いようです。

年単位でまとめ買いするという発想

おむつの安さを目にしたミッチェルは、その場で長期間分のまとめ買いを提案します。

Mitchell: look how cheap they are! Oh, you know what we should do? We should get enough for like the next year or two, right?
(見て、こんなに安いんだ! ねえ、こうしないか? 1年か2年分くらい、まとめて買っておこうよ。)

Cameron: Where would we keep them?
(どこにしまっておくつもりだよ?)

Mitchell: They sell sheds.
(物置も売ってるんだ。)

Cameron: Really? You want to buy a diaper shed.
(マジかよ。おむつ用の物置を買おうって言うのか。)

Cameron: We’re those guys now? The guys with the diaper shed?
(僕らもそっち側になったのか? おむつ物置を持ってるあの手の人たちに。)

Modern Family Season1 Episode3 (Come Fly with Me)

「1年か2年分をまとめて買う」というミッチェルの発想は、大容量パッケージを安く売る倉庫型店ならではの買い方だと言えます。キャメロンが Where would we keep them?(どこにしまっておくつもりだよ?)と尋ね返すと、ミッチェルは物置まで店で売っていると返します。まとめ買いが日用品の置き場という新しい問題を連れてくる様子が、この短いやり取りから見えてきます。

こうしたまとめ買いの習慣は家庭や地域によって差があり、誰もが年単位で買い込むわけではありませんが、大容量パッケージを扱う店がこの手の買い方を後押ししていることは、劇中のやり取りからもうかがえます。

英語では、こうした買い方を buy in bulk(まとめ買いする)や stock up on 〜(〜を買い込む)という言い方で表すことが多いとされています。1回あたりの単価が安くなる分、まとめて買うほうが結果的に節約になるという考え方が背景にあると言われており、大家族の家庭や、車で店まで足を運ぶ手間を減らしたい家庭ほど、この手の買い方を選びやすい傾向があるようです。

まとめ買いした荷物をどこに置くかという保管の問題は、まとめ買い文化につきまとう現実的な悩みとしてしばしば語られる話題です。ミッチェルが「物置も売っている」と返すのは、その保管問題への解決策までも同じ店で調達しようとする発想の延長だと読み取れます。

まとめ|1つの店で完結させる買い物のかたち

赤ちゃん用品から棺まで並ぶ品揃えと、年単位のまとめ買いという発想は、どちらも倉庫型の会員制大型店という業態と結びついています。warehouse club・buy in bulk・stock up on 〜 といった言葉とあわせて、1つの店で幅広く買い物を済ませようとする姿勢が、この場面から見えてきます。店舗や地域による違いはあるものの、大容量パッケージを軸にした買い物のかたちが、アメリカの日常の一部になっていることがうかがえます。

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