「I keep everything you make me.」に見る、アメリカの母の日の文化|『モダンファミリー』S02E21で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I keep everything you make me.」に見る、アメリカの母の日の文化|『モダンファミリー』S02E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン2第21話は、タイトルどおり母の日の一日を描いた回です。冒頭から子どもの手作りの品が登場し、家族が母親に贈り物を渡し、父親たちはエプロンを着けてごちそうの準備に取りかかります。

今回は、こうした場面を手がかりに、アメリカの母の日がどのように過ごされることが多いのかを、手作りの贈り物と一日の過ごし方の両面から見ていきます。

目次

子どもの手作りを取っておく母親たち

母の日当日、クレアが着ている服にヘイリーが気づきます。

Haley: What are you wearing?
(何着てるの?)

Claire: You don’t remember this shirt? You made it for me for Mother’s Day in kindergarten.
(このシャツ覚えてないの? 幼稚園の母の日に、あなたが作ってくれたのよ。)

Claire: It’s adorable.
(かわいいでしょ。)

Modern Family Season2 Episode21 (Mother’s Day)

アメリカでは、幼稚園や小学校で母の日に向けた工作をする習慣があると言われることが多く、カードや絵、名前入りの小物などを子どもが持ち帰る家庭もあります。クレアのシャツも、ヘイリーが幼稚園の母の日に作ったものです。

ヘイリーは脱いでほしがりますが、クレアは譲りません。

Haley: I cannot believe you kept that shirt.
(そのシャツ、まだ取ってあったなんて信じられない。)

Claire: Of course I kept it.
(取ってあるに決まってるでしょ。)

Claire: I’m your mother.
(私はあなたの母親よ。)

Claire: I keep everything you make me.
(あなたたちが作ってくれたものは全部取ってあるの。)

Haley: Please take that off.
(お願いだから脱いで。)

Claire: Oh, when I’m dead.
(あら、脱ぐのは私が死んだときね。)

Modern Family Season2 Episode21 (Mother’s Day)

I keep everything you make me. は、子どもが作ったものを何でも大切に取っておく親の気持ちを、そのまま言葉にした一文です。when I’m dead は「死んだら脱ぐ」という大げさな冗談で、「絶対に脱がない」という意味になります。子どもの作品を箱にしまっておく、冷蔵庫に貼るといった習慣も、アメリカの家庭の描写でよく見られるものの一つです。ただし、どこまで取っておくかは家庭によってさまざまです。

クレアが Of course I kept it. の理由として挙げるのは I’m your mother. の一言だけです。説明を重ねずに「母親だから」で言い切る返し方が印象的です。

  • A: You still have my drawings from first grade?
    (1年生のときの私の絵、まだ持ってるの?)
  • B: Of course. I keep everything you make me.
    (もちろん。あなたが作ったものは全部取ってあるのよ。)

続いてクレアはコーヒーを楽しもうとしますが、ルークがその器について指摘します。

Claire: Today is my special day, and I am gonna enjoy me some coffee.
(今日は私の特別な日なんだから、コーヒーを楽しませてもらうわ。)

Luke: You know that’s a pencil holder, right?
(それ、鉛筆立てだって分かってるよね?)

Claire: I do now.
(今分かったわ。)

Modern Family Season2 Episode21 (Mother’s Day)

Today is my special day は、母の日が母親の主役の日だという感覚をよく表しています。enjoy me some coffee の me は、口語で「自分のために」という気分を添える言い方です。ルークの指摘に I do now. と返すのは「今分かった」という意味で、You know を I do で受けて短く切り返すやり取りになっています。せっかくの特別な日が、小さな勘違いから始まる場面です。

家族からの贈り物と「Happy Mother’s Day」

プリチェット家では、ジェイとマニーがどちらが先に渡すかを譲り合った末、ジェイがグロリアにネックレスを贈ります。続いてマニーの番です。

Jay: Go ahead, kid.
(ほら、坊主。)

Manny: Happy Mother’s Day, Mom.
(母の日おめでとう、ママ。)

Gloria: Ah!
(まあ!)

Gloria: A necklace made of the Froot Loops.
(フルーツループで作ったネックレス。)

Gloria: I love it.
(大好きよ。)

Manny: I know they’re not exactly diamonds, Mom.
(ダイヤモンドってわけじゃないのは分かってるよ、ママ。)

Gloria: No, they’re beautiful.
(いいえ、きれいよ。)

Modern Family Season2 Episode21 (Mother’s Day)

Happy Mother’s Day は、母の日に母親へかける定番のあいさつです。アメリカでは母の日は5月の第2日曜日とされ、カードや花、アクセサリー、食事などを贈るのが一般的と言われます。子どもの場合は、シリアルやビーズを糸に通したネックレスのような手作りの品もよく見られるようです。

マニーの not exactly diamonds は「ダイヤモンドとまではいかない」という控えめな言い方で、直前のジェイの贈り物を意識した一言と読み取れます。グロリアはそれを No, they’re beautiful. と打ち消しています。贈り物の値打ちを比べずに受け止める、母の日らしいやり取りと言えます。

母親の希望を優先して過ごす一日

この日の過ごし方について、フィルはこう話しています。

Phil: She’s just bananas for walking around in nature.
(クレアは自然の中を歩くのが大好きなんだ。)

Phil: So she and Gloria are taking the kids up the canyon and Jay and I are throwing on the aprons and preparing a Mother’s Day feast.
(だから、彼女とグロリアが子どもたちを連れて渓谷に行って、俺とジェイはエプロンを着けて母の日のごちそうを作るってわけさ。)

Modern Family Season2 Episode21 (Mother’s Day)

bananas for ~ は「〜に夢中な」という砕けた言い方です。フィルの説明では、クレアがしたいことを聞いてハイキングに決まり、その間に男性陣が料理を用意するという段取りになっています。

アメリカの母の日には、母親をレストランのブランチや食事に連れて行く、ほかの家族が料理を作って母親を休ませるといった過ごし方がよく知られています。行き先や過ごし方を母親の希望で決める家庭も多いと言われますが、祝い方は地域や家庭によって異なります。feast は「ごちそう、祝宴」を指す語で、特別な日の食事を表すのに使われます。throw on the aprons の throw on は「さっと身に着ける」という意味で、気軽に準備に取りかかる様子が伝わってきます。

まとめ|手作りの品と母親が主役の一日

幼稚園で作ったシャツを着るクレア、シリアルのネックレスを喜ぶグロリア、母の日のごちそうを作るフィルとジェイ。Happy Mother’s Day や Today is my special day とともに、母親を主役にする一日の過ごし方が見えてきます。

『モダンファミリー』の家族の行事を観ながら、英語と文化の両方を味わっていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、この母の日の別の場面の英語を扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次