「I just feel like our relationship’s strong enough to survive a little candor.」に見る、言いにくい本音を打ち明け合うときの言い方|『モダンファミリー』S02E04で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I just feel like our relationship's strong enough to survive a little candor.」に見る、言いにくい本音を打ち明け合うときの言い方|『モダンファミリー』S02E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン2第4話では、キャメロンがクレアから服装について率直に言われ、その件をミッチェルが電話で話しているのを聞いてしまう展開があります。そこから2人は、見た目のことをきっかけに、互いに言えずにいた本音を口にし合うことになります。

今回はこの場面を追いながら、批判の前置きとその切り返し、そして本音を受け止めた後の言葉を見ていきます。

目次

「this is not a criticism」の前置きと、それを逆手に取る切り返し

ミッチェルは、クレアとの電話の途中で、キャメロンがずっとその場にいて話を全部聞いていたことに気づきます。続いて、ミッチェルとキャメロンが2人で話す場面です。

Cameron: Stop talking.
(もう何も言わないで。)

Cameron: I just need some time for this wound to become a scar.
(この傷が傷跡になるまで、少し時間が欲しいだけよ。)

Mitchell: I’m sorry I got Claire involved, but and this is not a criticism but sometimes you can be a little sensitive about your appearance.
(クレアを巻き込んだのは悪かったよ。でも、これは批判じゃないんだけど、君って時々、見た目のことになるとちょっと敏感すぎるところがあるんだよ。)

Cameron: Well, this is a criticism.
(じゃあ、これは批判よ。)

Cameron: Sometimes you can be insensitive about everything.
(あなたって時々、何に対しても無神経になるわよね。)

Mitchell: Oh, my Cam, I just feel like our relationship’s strong enough to survive a little candor.
(ああ、キャム。僕たちの関係なら、少しくらい率直に言い合っても平気なくらい強いと思うんだよ。)

Modern Family Season2 Episode4 (Strangers on a Treadmill)

This is not a criticism, but … は「これは批判じゃないんだけど」と前置きして、言いにくい指摘を切り出す形です。相手を責めるつもりはないと先に示すクッションですが、後ろに続くのが結局は指摘なので、聞く側には身構えさせる一言にもなります。

キャメロンはこの前置きをそのまま借りて、Well, this is a criticism.(じゃあ、こっちは批判よ)と返します。相手の言葉の型を裏返して使う切り返しで、言われっぱなしにはしないという気持ちが伝わってきます。sensitive(敏感な、傷つきやすい)と insensitive(無神経な)という反対語の組み合わせで言い返している点も、耳に残るポイントです。

表現 意味 劇中での役割
This is not a criticism, but … 批判じゃないんだけど 指摘の前置き
This is a criticism. これは批判よ 前置きを裏返した切り返し

ミッチェルが続けて口にする survive a little candor は、candor(率直さ、遠慮のない正直さ)に survive(持ちこたえる)を組み合わせた言い方です。「少しくらい本音を言い合っても関係は壊れない」という意味で、言いにくいことを話し合おうと持ちかけるときに使えます。I just feel like ~ と自分の感じ方として述べているため、押しつけがましさが和らいでいるのも見どころです。

ミッチェルはさらに、自分に変えてほしいところがあれば言ってほしいと促します。

Mitchell: Look, you could tell me if there’s something about me you’d like to change.
(ほら、僕に変えてほしいところがあるなら言ってくれていいんだよ。)

Cameron: I hate your beard.
(あなたのひげ、大嫌い。)

Mitchell: Wow.
(うわ。)

Mitchell: Well, you had that bullet in the chamber.
(その弾、もう込めてあったんだな。)

Cameron: I never said anything because I never wanted to hurt you but I’ve always found your beard off-putting.
(傷つけたくなかったから一度も言わなかったけど、ずっとそのひげが苦手だったの。)

Cameron: See? Hurts.
(ほらね?傷つくでしょ。)

Modern Family Season2 Episode4 (Strangers on a Treadmill)

have a bullet in the chamber は「弾が装填されている」というたとえで、言うことをすでに用意していた様子を表します。返ってきた答えを、ミッチェルはこの一言で受け止めます。off-putting は「感じが悪い、好きになれない」という意味の形容詞で、I hate ~ よりやや遠回しに苦手さを伝える語です。See? Hurts. は、率直に言われる側の気持ちを短い言葉で示す一言と言えます。

本音を受け止めた後の「enough for me」と「don’t show it enough」

ミッチェルは、キャメロンが気に入らないならと、ひげを剃り始めようとします。キャメロンはそれを止めます。

Cameron: Wait! The fact that you’re willing to do it is enough for me.
(待って!そこまでしてくれる気持ちだけで十分よ。)

Cameron: I love your beard.
(あなたのひげ、大好きよ。)

Cameron: I love that when you drink cappuccino you get foam in it and when you’re nervous your little hairs twitch.
(カプチーノを飲むと泡がつくところも、緊張すると毛がぴくぴく動くところも大好き。)

Mitchell: You couldn’t have told me before I took a notch out?
(一か所剃っちゃう前に言ってくれればよかったのに。)

Modern Family Season2 Episode4 (Strangers on a Treadmill)

The fact that you’re willing to do it is enough for me. は、the fact that ~(〜という事実)と be willing to ~(〜する気がある)を組み合わせ、「そうしてくれる気持ちがあるだけで十分」と伝える言い方です。行動そのものより、その意思を受け取ったことを示すときに使えます。

ミッチェルの You couldn’t have told me before ~? は、「〜する前に言えなかったの?」と、タイミングの遅さを軽く責める形です。couldn’t have + 過去分詞 で、過去にできたはずのことがされなかった不満がにじみます。took a notch out は、ひげの一部をすでに剃ってしまったことを指す表現です。

キャメロンがミッチェルの見た目をほめた後、ミッチェルは自分の気持ちを伝え直します。

Mitchell: You should know that every day I wake up very grateful to have you in my life.
(知っておいてほしいんだけど、毎朝目が覚めるたびに、君がいてくれることに本当に感謝してるんだ。)

Mitchell: I’m the one who got lucky, handsome.
(運がよかったのは僕のほうだよ、ハンサムさん。)

Mitchell: Maybe I just don’t show it enough.
(ただ、それを十分に態度で示せてないだけかもしれない。)

Modern Family Season2 Episode4 (Strangers on a Treadmill)

You should know that ~ は「〜ということを知っておいてほしい」と、改まって気持ちを伝えるときの前置きです。I’m the one who got lucky は「運がよかったのは(あなたではなく)僕のほう」と、相手を立てる言い方として使われます。

最後の Maybe I just don’t show it enough. は、気持ちはあるのに行動で示せていなかったと認める一文です。率直に言い合う流れの締めくくりに、ミッチェルが自分の足りなかった点を口にする順番が印象的です。

まとめ|本音を言い合った後の言葉

This is not a criticism, but … とその切り返し、survive a little candor、off-putting、そして is enough for me と don’t show it enough を見てきました。言いにくい本音を交わした後に、感謝を言葉にし直す流れまで読み取れます。

2人のやり取りからは、率直さと気づかいが同居する英語の姿が見えてきます。

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