「I thought I would die.」に見る、恥ずかしい失敗談を打ち明けて子どもを励ます言い方|『モダンファミリー』S02E02で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I thought I would die.」に見る、恥ずかしい失敗談を打ち明けて子どもを励ます言い方|『モダンファミリー』S02E02で学ぶ英会話

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『モダンファミリー』シーズン2第2話では、「子どもには理想の親の姿だけを見せるべき」と話していたクレアが、ある出来事が学校中に知れ渡って気まずい思いをしているアレックスに自分の昔の話を打ち明けます。自分の持論とは逆向きの一歩を踏み出す流れです。持論を語る場面と打ち明け話の場面を並べると、その変化がよく分かります。

今回はこの筋を起点に、共感を伝える言い方と、恥ずかしい出来事を「もう過ぎたこと」として語る言い方を見ていきます。

目次

「理想の親」を見せたいクレアの持論

話の冒頭、クレアはアレックスとの距離を感じていると口にします。そのクレアが、子どもとの向き合い方について語る場面です。

Claire: Your kids don’t need to know who you were before you had them.
(子どもは、自分が生まれる前に親がどんな人間だったかなんて知らなくていいの。)

Claire: They need to know who you wish you were and they need to try to live up to that person.
(知るべきなのは、親が「こうありたかった」姿。子どもはその人に追いつこうとすればいいのよ。)

Claire: They’re gonna fall short.
(まあ、届かないでしょうけど。)

Claire: But better they fall short of the fake you than the real you.
(でも、本当の親に届かないより、作った親に届かないほうがましでしょ。)

Modern Family Season2 Episode2 (The Kiss)

who you wish you were は「こうだったらよかったと思う自分」を表す形で、wish の後ろが過去形になることで現実とは違う願望だと分かります。fall short of ~ は「〜に届かない・及ばない」という意味の句動詞です。

better A than B は「BよりAのほうがまし」を短く言う形で、ここでは better they fall short of the fake you than the real you と、比べる対象が「作った親」と「本当の親」です。どちらにしても届かないなら、目標は高く見せておいたほうがいいという理屈です。なお、この直後にフィルが正反対の受け取り方をして、クレアに突っ込まれる流れも続きます。

  • A: I’ll never be as good as my brother.
    (兄さんみたいには絶対なれないよ。)
  • B: Maybe you’ll fall short, but it’s better to aim high.
    (届かないかもしれないけど、目標は高いほうがいいよ。)

共感を伝える「I know exactly how you’re feeling.」

後の場面で、アレックスのある行動が周りに知れ渡ります。アレックスは学校にはもう戻らないと言い、クレアは学校には行くのだと言い聞かせます。その後、クレアはアレックスを呼び止めます。

Claire: I wanna talk to you.
(ちょっと話したいの。)

Alex: Mom, I don’t want another lecture.
(ママ、お説教ならもういいから。)

Claire: It’s not a lecture.
(お説教じゃないわよ。)

Claire: I want to tell you something.
(話しておきたいことがあるの。)

Claire: Honey, I know exactly how you’re feeling.
(ねえ、あなたが今どんな気持ちか、よく分かるの。)

Alex: No, you don’t.
(分かるわけないでしょ。)

Claire: Okay.
(分かったわ。)

Modern Family Season2 Episode2 (The Kiss)

I don’t want another lecture. の another には「また説教か」といううんざりした気持ちがこもります。クレアはそれを It’s not a lecture. と打ち消し、I want to tell you something. と、聞かせる話ではなく打ち明ける話だと前置きします。

I know exactly how you’re feeling. は相手の気持ちに寄り添う定番の言い方で、exactly が入ることで「本当によく分かる」という強さが出ます。ただし、落ち込んでいる相手にはアレックスのように No, you don’t. と返されることもあります。気持ちが分かる理由を具体的に示さないと、共感の言葉が届きにくいことが読み取れるやり取りです。

  • A: I failed my driving test again.
    (また運転免許の試験に落ちちゃった。)
  • B: I know exactly how you’re feeling. I failed it twice.
    (その気持ち、すごく分かるよ。私も2回落ちたから。)

例文のように自分の経験を一言添えると、共感の言葉に説得力が生まれます。クレアもこの後、まさにその形で自分の話を切り出していきます。

「I thought I would die. But it passed.」で語る失敗談

クレアはこの後、自分が若い頃に経験した恥ずかしい出来事を打ち明けます。

Claire: The details aren’t important.
(細かいことはどうでもいいの。)

Claire: What matters is that everybody at school was talking about it.
(大事なのは、学校中がその話で持ちきりだったってこと。)

Claire: And I thought I would die.
(死ぬかと思ったわ。)

Claire: But it passed.
(でも、ちゃんと過ぎていったの。)

Claire: I swear.
(本当よ。)

Modern Family Season2 Episode2 (The Kiss)

I thought I would die. は、当時の恥ずかしさを大げさに表す言い方で、実際に命の危険があったわけではありません。そこに But it passed. を続けることで、「つらさは過ぎ去るもの」という励ましになります。The details aren’t important. What matters is ~ は、細部を省いて要点だけを伝える便利な組み合わせです。

  • A: Everyone saw me trip on stage.
    (みんなの前でステージで転んじゃった。)
  • B: I thought I would die when that happened to me. But it passed.
    (私も同じことがあったとき、死ぬかと思った。でも、ちゃんと過ぎていったよ。)

当時の気持ちを正直に言ってから、今はもう平気だと伝える順番が、この励まし方の要と言えます。

クレアは、今ではその出来事があってよかったと続けます。

Claire: I’ve got a funny story to tell at dinner parties.
(おかげで、ディナーパーティーで話せる笑い話ができたわ。)

Alex: So, how long did it take before you thought it was funny?
(で、笑える話だと思えるまで、どのくらいかかったの?)

Claire: Oh, God.
(うーん、そうね。)

Claire: Ten, 15 years.
(10年か15年ね。)

Modern Family Season2 Episode2 (The Kiss)

how long did it take before ~? は「〜するまでどのくらいかかったか」を尋ねる形です。10〜15年という答えで、励ましが少しだけ現実に引き戻されるのが面白いところです。

まとめ|弱みを見せて寄り添う英語

I know exactly how you’re feeling. で共感を示し、I thought I would die. But it passed. で失敗談を差し出す。理想の親を演じたいという持論から一歩踏み出したクレアの言葉に、子どもを励ます英語の型が見えてきます。

次回も『モダンファミリー』の家族の会話から、英語を一緒に楽しんでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語をさまざまな角度から見渡せます。

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