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『モダンファミリー』シーズン3第24話では、リリーのダンスの発表会の日に、ジェイとマニーが小さなリリーの相手をすることになります。質問攻めを止めたいとき、舞台に出たがらないときと、そのつど違う言い方でリリーに向き合う場面が描かれます。
今回は、子どもに「〜してほしい」と頼む言い方から、問題を切り出して役目を振る言い方、条件を出して交渉する言い方まで、順に追っていきます。
「we really need you to ~, okay?」でお願いする
模型作りの最中、リリーが「Why?」を3回くり返したところで、ジェイがマニーに話を振ります。
Jay: You know how to stop this?
(これ、どうやったら止まるか分かるか?)Manny: I’m on it.
(任せて。)Manny: Lily, we really need you to let us concentrate for a few minutes, okay?
(リリー、少しのあいだ僕たちを集中させてほしいんだ、いい?)Lily: Your hair is weird.
(そのかみ、へん。)Manny: Um, now I’m flustered.
(えっと、今ので動揺しちゃった。)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
マニーの we really need you to ~ は、「〜してもらう必要がある」と相手に頼む形です。命令文の Let us concentrate. よりも、こちらの事情を伝えてお願いする響きになります。文末の okay? は同意を求める一言で、子どもに頼むときによく添えられます。
- A: We really need you to be quiet for a minute, okay?
(ちょっとだけ静かにしててほしいんだ、いい?) - B: Okay.
(うん。)
ジェイの You know how to stop this? は、Do you を省いたくだけた疑問文です。this が指すのは、直前まで続いていたリリーの「Why?」です。I’m on it. は「自分がやる、任せて」と引き受ける返事で、頼まれごとにすぐ応じるときの定番として知られています。
リリーの返事は頼みごととは関係のない一言で、マニーは flustered(動揺した、うろたえた)と言って引き下がります。
「We have a little bit of an issue.」で問題を切り出す
発表会では、リリーのダンスの先生がジェイに声をかけます。
Dance Teacher: Hi, Mr. Pritchett? I’m Lily’s dance teacher Lucy.
(こんにちは、プリチェットさんですか? リリーちゃんのダンスの先生のルーシーです。)Dance Teacher: We have a little bit of an issue.
(ちょっと問題がありまして。)Dance Teacher: Lily doesn’t want to perform.
(リリーちゃんが舞台に出たがらないんです。)Jay: Oh, the poor thing.
(そりゃかわいそうに。)Jay: You get the kid, I’ll get the car.
(子どもを頼む、俺は車だ。)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
We have a little bit of an issue. は、a little bit of で問題の大きさを小さく見せながら本題に入る切り出し方です。problem より issue のほうが柔らかく聞こえると説明されることが多く、相手を身構えさせずに話を始められます。
ジェイの You get the kid, I’ll get the car. は、「あなたはこれ、自分はこれ」と役割を分ける短い一言です。ただ、先生の話は帰る方向には進みません。
Dance Teacher: Oh, no.
(あら、いいえ。)Dance Teacher: It’s really important for Lily’s self-esteem that she go on.
(リリーちゃんの自信のためには、舞台に出ることがとても大事なんです。)Dance Teacher: I think one of you should talk to her.
(どちらかが話してあげるのがいいと思います。)Manny: You know she stinks, right?
(あの子が下手なのは分かってるよね?)Dance Teacher: And I think it should be you.
(それで、それはあなたがいいと思います。)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
I think one of you should ~. は、二人のどちらかに役目を頼むときの形です。続く I think it should be you. で、その役目を相手に絞り込みます。I think を付けることで、指名がやわらかく聞こえるのがポイントです。
もう一つ注目したいのが、先生の It’s really important … that she go on. です。主語が she なのに goes ではなく原形の go が使われています。important や essential のあとの that 節で動詞を原形にする形で、「〜することが大事だ」と強く求める響きが出ます。この後、リリーに話しかけるのはジェイです。
「How about I ~?」で条件を出して交渉する
ジェイはまず、先生から聞いた話を確かめるところから始めます。
Jay: Lily.
(リリー。)Jay: Your teacher tells me you don’t want to dance.
(先生から聞いたぞ、踊りたくないんだって?)Jay: Is that true? But you were so good back at the house when you were practicing.
(本当か? 家で練習してたときは、あんなに上手だったじゃないか。)Lily: I wanna go home, to my house.
(おうちにかえりたい。わたしのおうちに。)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
Your teacher tells me ~ は、人から聞いた話を「〜だと聞いたよ」と持ち出す形です。いきなり問い詰めずに、まず事実を確かめる入り方になっています。
ジェイはしばらく語りかけたあと、あらためて返事を求めます。
Jay: So what do you say? You gonna go out there and dance for everybody?
(で、どうだ? 出ていって、みんなの前で踊るか?)Lily: No.
(いや。)Jay: Honey, there must be something I can do to get you out there.
(なあ、お前を舞台に出すために、俺にできることが何かあるはずだ。)Lily: Come dance with me, grandpa.
(おじいちゃんも、いっしょにおどって。)Jay: No, honey, that’s not gonna happen.
(いや、それはないな。)Jay: How about I give you 50 bucks?
(50ドルやるってのはどうだ?)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
So what do you say? は「で、どうする?」と返事を促す決まり文句です。断られると、ジェイは there must be something I can do to ~ で「〜のために自分にできることがあるはず」と、相手の希望を引き出そうとします。must は「〜に違いない」という推量で、「何か手はあるはずだ」と探る気持ちが込められています。
ところが、リリーの提案には that’s not gonna happen. ときっぱり答えます。「それは起こらない」という言い方で、はっきり断るときの口語です。すぐあとの How about I ~? は「私が〜するのはどう?」と自分の側の条件を差し出す形で、bucks はドルのくだけた言い方です。
- A: How about I do the dishes tonight?
(今夜は私が皿洗いするっていうのはどう?) - B: Deal.
(決まりね。)
まとめ|頼む・振る・交渉する英語
we really need you to ~, okay? で頼み、I think it should be you. で役目を振り、So what do you say? から How about I ~? へと条件を出していきます。発表会の一日には、相手を動かすための言い方が段階ごとに並んでいます。
次回も『モダンファミリー』と一緒に、家族の会話から英語を拾っていきましょう。
この回のほかの場面を扱ったコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、同じ一日の英語がつながって見えてきます。


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