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『モダンファミリー』シーズン3第24話では、アレックスがプロムに出かける日が描かれます。ドレスを買って帰ってくる場面や、フィルが自分の高校時代のプロムの夜を語る場面など、プロムにまつわるやり取りがいくつも登場します。
この回の場面を手がかりに、アメリカの高校で開かれるプロムとはどんな行事なのか、ドレスやパートナー、会場への到着、思い出の語られ方といった点から紹介します。
プロムは「高校生活の一大イベント」
ダンフィー家では、クレアがアレックスと買い物から戻ってきます。
Claire: We’re back.
(ただいま。)Claire: We got Alex the cutest prom dress.
(アレックスに最高にかわいいプロムのドレスを買ってきたの。)Claire: Show your dad.
(パパに見せてあげて。)Phil: Hey.
(おっ。)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
プロム(prom)は、アメリカの高校で主に上級生を対象に開かれるフォーマルなダンスパーティーで、学年末に近い春ごろに行われることが多いと言われます。ドレスやタキシードなどで正装して参加するのが一般的とされ、prom dress という言葉があるように、当日の衣装選びも行事の楽しみの一つです。
prom という語は、もともと舞踏会を意味する promenade を短くした言葉だと説明されることが多く、今では高校のこの行事を指す言葉として定着しています。go to (the) prom で「プロムに行く」、prom night で「プロムの夜」と言い、この回にも going to the prom と prom night の両方が登場します。
同じ場面で、ルークがヘイリーとアレックスを比べる一言を口にし、フィルはヘイリーに声をかけます。
Luke: I can’t believe Haley’s not going to the prom and Alex is.
(ヘイリーがプロムに行かないで、アレックスが行くなんて信じられないよ。)Alex: What’s that supposed to mean?
(それ、どういう意味?)Phil: I know I keep saying it, Haley, but you should be going.
(何度も言ってるけど、ヘイリー、お前も行くべきだよ。)Phil: It’s a major moment in a teenager’s life, and you’re missing it.
(ティーンエイジャーの人生の大事な瞬間なのに、逃してるんだぞ。)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
フィルの a major moment in a teenager’s life という言い方からは、プロムが単なる学校のパーティーではなく、高校時代の節目として受け止められていることが伝わってきます。ここでは、プロムに行かないヘイリーに、フィルが「行くべきだ」とくり返し勧めているという場面です。I know I keep saying it は「何度も言っているのは分かっているけれど」と前置きする言い方で、同じ話を重ねる自覚を示しています。
パートナーと会場、そしてダンスフロア
家族が集まった場で、フィルはアレックスのことを口にし、やがて自分のプロムの話を始めます。
Phil: Well, Alex should be hitting the dance floor right about now.
(さて、アレックスは今ごろダンスフロアに繰り出してるころだな。)Phil: Must be fun.
(楽しいだろうなあ。)Haley: Really, dad, let it go.
(パパ、ほんとにもういいから。)Phil: I’m sorry, sweetie.
(ごめんよ。)Phil: I’m just sad you’re missing it.
(お前が行かないのが残念なだけなんだ。)Phil: I can still totally picture my prom night.
(俺のプロムの夜は、今でもはっきり目に浮かぶよ。)Phil: My date was Angela Wilkins.
(相手はアンジェラ・ウィルキンスだった。)Phil: My dad dressed as a limo driver and spoke with a British accent.
(親父がリムジンの運転手の格好をして、イギリス風の話し方をしたんだ。)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
プロムには、date(パートナー)と一緒に参加するのが定番とされています。友人同士やグループで参加する場合もあり、形は学校や地域、世代によってさまざまです。hit the dance floor は「踊りに出る、ダンスフロアに繰り出す」という口語で、会場の中心がダンスであることがよく分かる言い方です。
フィルの My date was ~. のように、date は「デート」という行為だけでなく、「一緒に行く相手」そのものを指す名詞としても使われます。また、パートナー同士で花のコサージュやブートニアを贈り合う習慣も、プロムの定番として紹介されることが多いものです。
フィルの話に出てくる limo は limousine(リムジン)の略です。プロムの夜は、リムジンを借りて友人たちと会場に向かうこともあると言われ、特別な移動手段も楽しみの一つに数えられます。フィルの父は、その運転手に扮してみせたというわけです。
到着の演出と「思い出」としてのプロム
フィルの話は、到着の場面へと続きます。
Phil: He even announced our arrival.
(俺たちの到着まで告げてくれてさ。)Phil: Sir Philliam Dunphy and the Lady Wilkins!
(サー・フィリアム・ダンフィーとレディ・ウィルキンス!)Claire: Ahem.
(ゴホン。)Phil: All the cool kids were totally laughing with us.
(イケてる連中はみんな、俺たちと一緒に笑ってたよ。)Claire: Oh, I’m just so glad we met after that.
(あら、私たちが出会ったのがその後で本当によかったわ。)Phil: Oh.
(おっと。)Phil: Me, too.
(俺もだ。)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
到着した二人の名前を読み上げるフィルの父の演出は、あくまでこの家族ならではの冗談めいた思い出です。ただ、出発前に正装した姿で記念写真を撮ることは、プロムの定番の一つとして知られています。
フィルが laughing with us(一緒に笑っていた)と言い張るのは、laugh at(〜を笑いものにする)との違いを逆手に取った冗談と読み取れます。cool kids は学校で目立つ人気者のグループを指すくだけた言い方で、クレアの「出会ったのがその後でよかった」という返しと合わせて、二人の軽い応酬になっています。ここでの announce は、名前を読み上げて到着を知らせるという意味で使われています。
最後に、フィルは当時の相手のことを思い出します。
Phil: Wonder what ever happened to Angela?
(アンジェラはどうしてるかな?)Dylan: You don’t know?
(知らないんすか?)Phil: I haven’t seen her in over 20 years, but that’s what’s special about prom.
(もう20年以上会ってないけど、それがプロムの特別なところなんだ。)Modern Family Season3 Episode24 (Baby on Board)
20年以上会っていない相手のことでも、プロムの夜の話は今も口をついて出てきます。そんなフィルの言葉からは、プロムが大人になっても語られる思い出として位置づけられていることが読み取れます。
まとめ|プロムの夜が思い出になる理由
prom dress、date、hit the dance floor、limo といった言葉から、正装してパートナーと出かけ、踊って過ごすプロムの姿が見えてきます。フィルの思い出話は、この行事が長く記憶に残る節目であることをよく表しています。
学校行事の英語は、『モダンファミリー』の家族のやり取りを観ながら少しずつ拾っていけます。
同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、発表会の日の別の場面から英語を取り上げています。


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