「Over my dead body!」に見る、きょうだいの部屋争いと引っ越しをめぐる英語表現|『モダンファミリー』S03E02で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「Over my dead body!」に見る、きょうだいの部屋争いと引っ越しをめぐる英語表現|『モダンファミリー』S03E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン3第2話では、ダンフィー家の屋根裏をめぐって、ヘイリーとアレックスが言い争う場面があります。ところが、その言い争いの裏には別の思惑があり、実際に屋根裏へ移るのはルークです。子どもどうしの駆け引きと、そこに口を挟むクレアの言葉が、短い場面の中に並びます。

今回は、要求をはねつける言い方、相手の思惑を見抜く言い方、そして引っ越しにまつわる口語表現を、話の順にたどっていきます。

目次

「Over my dead body!」で要求をはねつける

この話の前半で、アレックスはルークだけが自分の部屋を持ち、自分はヘイリーと同じ部屋であることに不満を口にします。その後、姉2人はルークの前で、ある部屋をめぐって言い合いを始めます。

Alex: No way, Haley! It was my idea! I’m taking this room!
(冗談じゃないわ、ヘイリー!私のアイデアなんだから!この部屋は私がもらう!)

Haley: Over my dead body! This is going to be my room, and there’s nothing you can do about it!
(絶対に渡さない!ここはあたしの部屋になるの、あんたにはどうにもできないんだから!)

Alex: Seriously?
(本気?)

Luke: What are you guys fighting about?
(2人とも何でケンカしてるの?)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

Over my dead body! は、直訳すると「私の亡骸を越えて」となる決まり文句で、「そんなことは絶対にさせない」という強い拒否を表します。文字どおりの意味で使われることはなく、大げさに反対するときに使われます。続く there’s nothing you can do about it は「あなたにはどうしようもない」と、相手の反論の余地を先に封じる言い方です。

Haley: It should be me.
(あたしに決まってるでしょ。)

Haley: Right, Luke?
(ね、ルーク?)

Luke: Why do you guys wanna move into the attic?
(なんで2人とも屋根裏に移りたいの?)

Haley: Oh, you mean “the penthouse”?
(ああ、「ペントハウス」のこと?)

Alex: With all the privacy of being on its very own floor?
(専用のフロアで、プライバシーがたっぷりのところ?)

Luke: It is kinda cool.
(確かにちょっとかっこいいかも。)

Luke: I’m not an idiot.
(僕だってバカじゃない。)

Luke: I knew what they were up to, but I’ve been wanting to move for a while.
(2人が何をたくらんでるかは分かってた。でも、僕もしばらく前から移りたかったんだ。)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

姉2人は屋根裏を the penthouse と呼び換え、its very own floor と魅力を並べます。ルークはその言い争いについて、I knew what they were up to と語ります。be up to ~ は「(よからぬことを)たくらんでいる」という意味で、What are you up to? の形でも使われます。

「Depends on who you ask.」と引っ越しの口語表現

屋根裏へ移ろうとしているルークに、クレアが声をかけます。

Claire: What’s going on?
(何してるの?)

Luke: Moving into the attic.
(屋根裏に引っ越し中。)

Luke: Give me a day or two to get settled, then I’ll have you up.
(1日か2日で落ち着くから、そしたら招待するよ。)

Claire: When did all this happen?
(いつの間にそんなことになったの?)

Luke: Depends on who you ask.
(誰に聞くかによるね。)

Luke: My plan’s been in motion for three weeks.
(僕の計画は3週間前から動いてたんだ。)

Claire: Honey, this is a terrible idea.
(ねえ、それはひどい考えよ。)

Claire: You’re gonna hate it up there.
(上に行ったら絶対いやになるわよ。)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

get settled は、引っ越し先で荷物を片づけて生活が落ち着くことを指します。have ~ up は「(上の階の自分の部屋へ)〜を招く」という言い方で、屋根裏ならではの up が効いた一言です。Depends on who you ask. は「誰に聞くかで答えが変わる」と、見方によって話が違うことを示す返しです。姉2人のたくらみと見るか、自分の計画と見るかで答えが違う、という含みが読み取れます。

続く in motion は「動き出している、進行中の」という意味で、My plan’s been in motion と現在完了の形で言うと、計画がずっと前から進んでいたことを強調できます。これに対してクレアは terrible idea と正面から反対し、You’re gonna hate it up there. と先の展開を言い切ります。

Alex: Mom, stay out of this.
(ママ、口出ししないで。)

Haley: Yeah.
(そうそう。)

Haley: We all have our own rooms now.
(これでみんな自分の部屋があるんだし。)

Haley: Everybody wins.
(みんな得するじゃん。)

Claire: Well, don’t get too comfortable in there, girls.
(あら、2人とも、あんまりくつろぎすぎないことね。)

Claire: Luke, it’s cold, and it’s scary up there.
(ルーク、上は寒いし怖いのよ。)

Claire: You’re gonna be back in your own room by tomorrow night.
(明日の夜までには自分の部屋に戻ってくるわ。)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

stay out of this は「この件に口を出さないで」、Everybody wins. は「全員が得をする」という意味です。クレアの don’t get too comfortable は、今の状態が長く続かないと釘を刺す一言です。姉2人に girls と呼びかけてから、ルークには寒さと怖さを挙げ、戻る時期まで予告する流れに、クレアの言い切り方がよく表れた場面と言えます。

「new digs」と部屋を戻す場面

終盤、クレアは屋根裏のルークを訪ねます。

Claire: So, how you liking your new digs?
(それで、新しい部屋の住み心地はどう?)

Luke: I know you told me that I’d be cold
(ママは寒いって言ってたけど)

Claire: Mm-hmm.
(うん。)

Luke: And scared
(怖いって)

Claire: Mm-hmm.
(ええ。)

Luke: But I’m not.
(でも平気だよ。)

Claire: No, I can see that.
(そうね、見れば分かるわ。)

Claire: I was–I was wrong.
(私が……私が間違ってた。)

Modern Family Season3 Episode2 (When Good Kids Go Bad)

digs は「住まい、下宿」を指すくだけた語で、new digs で「新居、新しい部屋」になります。How are you liking ~? は「〜の具合はどう?」と、使い始めたものの感想を尋ねる形で、ここでは are が省かれています。

クレアの I can see that. は「見れば分かる」と、相手の言い分を認める返事です。続けて I was wrong. と自分の予想が外れたことを認めており、先の場面で言い切った「明日の夜までに戻ってくる」という予告と対になっています。

この後クレアは、元の部屋に戻って寝てほしいと頼み、早いうちにこんなに良いものを手にすると先の楽しみがなくなるのが心配だと理由を話します。今夜はここで過ごしてもいいと言われたルークは、「if it’s so important to you, I’ll go now」と答え、すぐに下へ戻ると応じます。if it’s so important to you は「そんなに大事なら」と、相手の希望を受け入れるときの前置きとして使えます。

まとめ|部屋争いと引っ越しの英語

Over my dead body! や there’s nothing you can do about it で要求をはねつけ、be up to ~ で思惑を見抜く。get settled、have ~ up、new digs は、引っ越しや新しい部屋の話にそのまま使える口語表現です。

屋根裏をめぐるきょうだいのやり取りを思い出しながら、『モダンファミリー』の英語を楽しんでいきましょう。

同じ話のほかのコラムやフレーズ記事では、クレアの「正しさ」やマニーの一件を別の切り口で扱っています。

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