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『モダンファミリー』シーズン10第8話では、フットボールのコーチを務めるキャメロンが、選手たちからも校長からも指導のしかたを改めるよう求められます。市の選手権を前に、これまでのやり方が通じなくなる流れです。
やり方を変えてほしいと言われても、すぐに切り替えられるとは限りません。申し入れる側の言い方と、戸惑いや申し訳なさを伝える返し方を、キャメロンの場面から順に見ていきます。
「feels hurtful」と「consider ~ing」で見直しを申し入れる
練習の場で、キャメロンは選手たちを荒っぽい言葉でけしかけます。すると選手のピトコウスキーが、コーチに向かってこう切り出します。
Pitkowski: Coach, we’ve been talking, and the language you’ve been using lately feels, well, hurtful.
(コーチ、みんなで話してたんですけど、最近コーチが使ってる言葉は、その、傷つくんです。)
Modern Family Season10 Episode8 (Kids These Days)
we’ve been talking は「ずっと話し合っていた」という現在完了進行形で、個人の不満ではなく仲間内で考えてきたことだと前置きする働きがあります。続く feel + 形容詞 は「〜に感じられる」という言い方です。You are mean. のように相手そのものを評するのではなく、言葉がどう受け止められているかを伝える形になっています。途中の well は言いにくさを示すつなぎで、lately は「最近の」と範囲を区切る副詞です。
ジェイが何が起きているのかと声を上げる中、ピトコウスキーは具体的なお願いを続けます。
Pitkowski: We’d just like you to consider adopting a more empowering style.
(僕たちはただ、もっと力づけてくれるやり方を取り入れることを考えてほしいんです。)
Modern Family Season10 Episode8 (Kids These Days)
We’d like you to ~ は「〜してほしい」の丁寧な形で、just が「ただそれだけ」と要求の重さを和らげます。さらに consider ~ing(〜することを検討する)をはさむことで、「今すぐ変えて」ではなく「考えてみて」という頼み方になっています。empowering は「力を与える、自信をつけさせる」という形容詞で、指導や職場の文脈でよく見かける語です。
「you’re gonna have to ~」と「I don’t know any other way to ~」
別の場面では、ブラウン校長がキャメロンをコーチとしての名字で呼び、指導ぶりを咎めます。同席したジェイも加わったやりとりのあと、校長はこう告げます。
Principal Brown: I’m sorry, you’re gonna have to find a gentler way to motivate your players.
(悪いが、選手のやる気を引き出す、もっと穏やかなやり方を見つけてもらうしかない。)
Cameron: I don’t know any other way to coach.
(ほかの指導のしかたなんて、僕は知らないよ。)
Modern Family Season10 Episode8 (Kids These Days)
you’re gonna have to ~ は「〜してもらうしかない」と、相手に選択の余地がないことを伝える言い方です。have to だけよりも「この先そうせざるを得ない」という見通しが加わり、冒頭の I’m sorry と組み合わせると、申し訳なさを示しつつも結論は動かさない響きになります。find a gentler way to ~ は「もっと穏やかな〜のやり方を見つける」で、gentler は gentle の比較級です。motivate は「やる気を起こさせる」という動詞で、指導の目的をはっきり示す語になっています。
キャメロンの返事 I don’t know any other way to ~ は「ほかの〜のやり方を知らない」という意味です。拒否というより、言われたことに応えられない戸惑いを正直に伝える形と言えます。I don’t know any other way to do it. のように、仕事のやり方を急に変えるよう求められたときにも、そのまま使えます。
「fire ~ up」「let ~ down」と、支える側の「appreciate」
試合でチームが負けている中、キャメロンは選手たちに向かって本音を口にします。
Cameron: Men, this is the biggest moment of your life and I don’t know how to fire you up!
(みんな、これは君たちの人生でいちばん大事な瞬間なのに、どうやって君たちを奮い立たせればいいのか分からない!)
Modern Family Season10 Episode8 (Kids These Days)
fire ~ up は「〜を奮い立たせる、やる気に火をつける」という句動詞です。I don’t know how to ~ と組み合わせることで、方法が見つからない状態をそのまま打ち明けています。このあとキャメロンは、自分にとってフットボールの場がどういうものだったかを語り、こう続けます。
Cameron: Now I feel like I’ve just let you all down.
(今は、君たち全員の期待を裏切ってしまった気がする。)
Jay: You want to know how I feel? Hurt that Coach Tucker doesn’t know how much we appreciate him.
(俺がどう感じてるか知りたいか? 傷ついてるんだよ。タッカーコーチが、俺たちがどれだけ彼に感謝してるか分かってないことにな。)
Modern Family Season10 Episode8 (Kids These Days)
let ~ down は「〜の期待を裏切る、がっかりさせる」で、I feel like I’ve let you down の形にすると、自分の至らなさを相手にわびる言い方になります。
これに応じるジェイは、You want to know how I feel? という問いで話を引き取り、気持ちを表す Hurt という語から語り始めます。how much we appreciate ~ は「どれほど〜をありがたく思っているか」で、相手の働きを認めていることを伝える形です。やり方を見直すよう言われた人に、周りがどう声をかけるかの一例が分かります。
まとめ|やり方を見直すよう言われたときの英語
申し入れの feels hurtful と consider ~ing、避けられない要求の you’re gonna have to ~、戸惑いを伝える I don’t know any other way to ~、let ~ down と appreciate を見てきました。言う側、言われる側、支える側の言葉がそろっています。
次回も『モダンファミリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じ回のほかのコラムでは、昇進を告げる・報告するときの英語や、思い込みをくつがえす昔話の切り出し方も取り上げています。


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