「feel sorry for oneself」の意味と使い方|『モダンファミリー』S07E05で学ぶ英会話

「feel sorry for oneself」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

うまくいかないことが続いて、気がつくと自分をかわいそうに思ってばかりいた。そんな経験はありませんか。

そんなときに使える「feel sorry for oneself」を、『モダンファミリー』シーズン7第5話の後半、ジェイが自分の落ち込みを振り返って語る一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「feel sorry for oneself」の意味とニュアンス

feel sorry for oneself
意味:自分をかわいそうに思う、自己憐憫にひたる、くよくよする

feel sorry for oneself は、不運や不満を嘆いて、自分をかわいそうな存在として扱ってしまう状態を表す表現です。もとになっているのは feel sorry for someone(人を気の毒に思う)で、この someone の位置に、主語と同じ人を指す再帰代名詞(myself、yourself、himself など)が入った形です。他人に向けるはずの同情が、自分に向かって返ってくる構図になっています。

sorry は、I’m sorry のように「申し訳ない」を表すだけでなく、feel sorry for のかたちでは「気の毒に思う」という方向で働きます。ここでは、自分の境遇を気の毒がる気持ちです。

この表現は、やや否定的な響きを持ちます。つらい出来事に落ち込むこと自体を指すのではなく、状況を変えようとせずに、落ち込む自分にひたっている状態を指すので、「いつまでもくよくよしている」というニュアンスが加わります。

形の面では、進行形で使う feeling sorry for myself や、stop feeling sorry for yourself のような命令の形で使います。使える場面は二通りあります。ひとつは、自分の落ち込みを振り返って述べるとき。もうひとつは、くよくよしている相手に、立ち直るよう促すときです。前者は I was feeling sorry for myself のように自分を主語にし、後者は Stop feeling sorry for yourself のように相手を主語にします。

日本語に置き換えるときは、「自分をかわいそうに思う」「自己憐憫にひたる」「くよくよする」から、文脈に合う言葉を選びます。

【ここがポイント!】

  • 「feel sorry for oneself」の核は、他人に向ける同情を自分に向けるイメージ
  • oneself の位置には、主語に合わせて myself や yourself などの再帰代名詞が入る
  • 落ち込む自分にひたるやや否定的な響きがあり、助言や振り返りの場面で使える

『モダンファミリー』S07E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、自分の気持ちを振り返って語る場面です。外に立っていた自分が、そのとき何をしていたのかを、ジェイが一言で言い表します。今回のフレーズは、この一言の最後に出てきます。

Jay: I was standing outside feeling sorry for myself.
(俺は外に突っ立って、自分をかわいそうに思ってたんだ。)

Modern Family Season7 Episode5 (The Verdict)

シーン解説と心理考察

この一言は、「I was standing outside」と「feeling sorry for myself」という二つの動きが、同時に進んでいたことを伝えています。外に立っているという体の状態と、自分をかわいそうに思うという心の状態が、一つの文の中に並んでいる形です。

何の外に立っていたのかは、この一言の範囲では分かりません。語られているのは場所よりも、そのときの気持ちのほうです。落ち込んでいた自分を、ジェイが自分の言葉で認めていることが、この文の中心にあります。

ジェイはそのあとも語りを続け、自分を歌に出てくる寂しいヒョウに重ねます。そして、笑顔になればよかったのだと気づいた、と話をまとめます。「feeling sorry for myself」は、その気づきの前の状態、つまり落ち込んでいた時点を示す言葉として置かれています。

feel sorry for oneself が、状況を変えずにくよくよしている状態を表すため、そのあとに「笑顔になればよかった」という気づきが続くと、落ち込みから抜け出す流れがはっきりします。落ち込んだ状態の説明と、そこから出る気づきが、短い語りの中で対になっています。

また、この一文は過去進行形の was standing に、feeling が続く形です。「立っていた」状況の途中にあった気持ちとして、落ち込みが語られています。時間の幅を持った状態として語ることで、一瞬の感情ではなく、しばらく続いていた気分だと伝わります。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

feel sorry for oneself は、ブーメランの動きで覚えられます。ふつう、feel sorry for という同情は、他の人に向かって投げるものです。ところが oneself が付くと、投げた同情が弧を描いて、投げた本人のところに戻ってきます。

ジェイの「feeling sorry for myself」は、まさにこの形です。同情を外に向けるのではなく、自分の中でぐるぐる回している。その状態を、外に突っ立っていたという一言と一緒に思い浮かべると、場面と表現が重なります。

戻ってきた同情を、いつまでも手に持っているのか、また外に投げるのか。この分かれ目を意識すると、feel sorry for oneself が「くよくよ」の表現であることが、はっきり見えてきます。

例文で覚える「feel sorry for oneself」

自分を憐れむ状態を表す feel sorry for oneself を、3つの例文で確認していきましょう。

After losing the deal, he stopped feeling sorry for himself and called the client again.
(契約を逃したあと、彼はくよくよするのをやめて、もう一度客に電話した。)
仕事で落ち込んだ人の切り替えを述べる、ビジネスの場面です。stopped のあとに feeling を置いて、「くよくよするのをやめた」という流れを表しています。

He spent the whole weekend feeling sorry for himself after the breakup.
(彼は別れたあと、週末ずっとくよくよしていた。)
失恋後の様子を話す、気持ちの場面です。主語が he なので、再帰代名詞が himself になっています。

A: Are you okay?
B: I’m just feeling sorry for myself. I’ll be fine tomorrow.
(A:大丈夫?)
(B:ちょっと自分に同情してただけ。明日には元気になるよ。)
軽く落ち込んだ状態を伝える日常の会話です。主語が I なので myself を使い、「明日には元気になる」と続けて、一時的な気分であることを添えています。

あわせて覚えたい関連表現

wallow in self-pity
(自己憐憫にどっぷりつかる)
wallow は「ひたり込む」という動詞で、深く長く落ち込む様子が出ます。feel sorry for oneself は、気持ちの向き方を表す、より基本の言い方です。

feel sorry for someone
((人)を気の毒に思う)
feel sorry for oneself の元になっている形です。someone に他人が入れば他人への同情、主語と同じ人が入れば自分への同情になります。

mope around
(ふさぎ込んで過ごす)
mope around は、元気なくぐずぐずと過ごす態度や行動に重点があります。feel sorry for oneself が気持ちの向き方を表すのに対し、こちらは過ごし方を描く言い方です。

Note|主語と同じ人を指す feel sorry for oneself の再帰形と、sorry の向き

feel sorry for oneself の oneself は、単語帳に載っている形のままでは使えません。主語に合わせて形が変わる点を、ここで整理します。

oneself の位置に入る語は、主語と同じ人を指す再帰代名詞です。主語が I なら myself、he なら himself、she なら herself、they なら themselves になります。命令文の Stop feeling sorry for yourself は、省略された主語の you に合わせて yourself が入ります。別の人を気の毒に思う場合は、feel sorry for him のように、ふつうの代名詞を置きます。

もう一つ、sorry の向きにも注意が要ります。I’m sorry は「申し訳ない」と自分の気持ちを相手に伝える言い方ですが、feel sorry for のかたちでは、sorry が「気の毒」という、同情の向きを表します。for のあとに来る相手(ここでは自分自身)を、気の毒に思う形です。

ジェイの I was standing outside feeling sorry for myself は、主語が I なので myself になっていました。ここまで見てきた形が、そのまま当てはまる例です。

主語を確認して再帰代名詞を合わせる。この一手間が、feel sorry for oneself を正しく使う決め手です。

まとめ|自分に向いた同情を言葉にする

feel sorry for oneself は、他人に向けるはずの同情を自分に向けて、落ち込む自分にひたっている状態を表す表現です。oneself の位置には、主語に合わせた再帰代名詞が入ります。

くよくよしている様子を振り返るときにも、立ち直るきっかけを促すときにも使えます。wallow in self-pity や mope around と並べておくと、気持ちと過ごし方の言い分けができます。

ジェイは、自分の落ち込みを一文で言い表し、そこから気づきへと語りを進めていました。自分の落ち込みを言葉にしたうえで、気づきへ進む流れが、この短い語りに表れています。

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