「relaxed」と「laid-back」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S11E03で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「relaxed」と「laid-back」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S11E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第3話から、「くつろいだ」「のんびりした」を表す英語を取り上げます。結婚式の日取りを決めきれずにいるシェルドンが、寝言では別人のように穏やかだったという話をきっかけに、relaxed、relax、laid-backといった語が次々に登場します。

日本語ではどれも「リラックス」とまとめてしまいがちですが、その時の状態を言うのか、人柄を言うのかで選ぶ語が変わります。場面に沿って違いを見ていきます。

目次

「relaxed」はその時の状態を表す

エイミーがレナードとペニーに、シェルドンの寝言について話す場面から始まります。

Amy: So, it’s strange, Sheldon was talking in his sleep last night, and he seemed like a totally different person. He was relaxed and… loose and calm.
(それがね、不思議なの。昨夜シェルドンが寝言を言っていて、まるで別人みたいだったのよ。リラックスしていて……力が抜けて、穏やかだったわ。)

TBBT Season11 Episode03

relaxed は「緊張がほぐれた、くつろいだ」という、その時の状態を表す形容詞です。エイミーは loose(こわばりのない)、calm(落ち着いた)と言葉を重ね、普段とは違う姿を描写しています。続けて、寝言の中でシェルドンが「whatev」と言ったことも明かします。

これに対してペニーが示すのが、寝言の原因についての推測です。

Penny: Well, I think the wedding planning is really stressful for him, and that can trigger sleep talking.
(まあ、結婚式の準備が彼にはすごくストレスなんだと思う。それで寝言が出ることもあるし。)

TBBT Season11 Episode03

stressful は「ストレスを与える」という、物事の側の性質を表します。人がストレスを感じている状態なら stressed です。relaxed と relaxing(くつろがせる)の関係と同じく、-ed は人の状態、-ing や -ful は物事の性質という対応で整理すると覚えやすくなります。

別の場面では、エイミーが口にした「whatev」に、シェルドンが食いつきます。

Sheldon: Whatev? I’m sorry, you’re really not gonna finish that word?
(whatev? 失礼だが、本当にその単語を最後まで言わないつもりかい?)

TBBT Season11 Episode03

whatev は whatever の語尾を切ったくだけた言い方で、「何でもいい」「どうでもいい」という気楽な返事として使われます。シェルドンは最後まで言うよう迫り、エイミーが er を足して言い終えると、あと3回分の whatev の貸しだと返します。言葉が途中で止まる形を放っておけないシェルドンらしさが出たやり取りです。相手や場面によっては投げやりに聞こえることもあるため、親しい間柄での軽い返事にとどめるのが無難と言えます。

「laid-back」は人柄やスタイルを表す

ランドリーの場面では、ペニーがシェルドンに助言します。

Penny: All right, fine. Let’s start over. Is it possible that the sleep-talking is a part of your brain that’s telling you everything’s gonna be okay and you just need to relax a little?
(わかった、いいわ。最初からね。その寝言って、脳の一部が「全部うまくいくから、ちょっと肩の力を抜けばいい」って教えてくれてる、ってことはない?)

TBBT Season11 Episode03

relax は「力を抜く、くつろぐ」という動詞です。relax a little と a little を添えると、「少しだけでいいから」という控えめな勧め方になります。

このあとシェルドンは何をすればいいかを尋ね、瞑想やヨガといった小さなことから始めるよう勧められます。そこで持ち出すのが、ある履物の話です。

Sheldon: Oh. You know, I have always been intrigued by flip-flops. The official footwear of the laid-back fellow.
(ほう。実はね、僕は前々からビーチサンダルに興味があったんだ。のんびりした男の公式な履物だ。)

TBBT Season11 Episode03

laid-back は「のんびりした、こだわらない」という意味で、その時の状態よりも、人柄や雰囲気、暮らし方のスタイルを表すときに使われます。a laid-back person(おおらかな人)、a laid-back town(のんびりした町)のように、人にも場所にも使えるのが特徴です。

後の場面で、ビーチサンダルを履いたシェルドンは、エイミーに何があったのかを長々と語ります。その中で自分のことを a new, laid-back me(新しい、のんびりした僕)と呼び、普段なら立ち去るところを、取り乱さずに対応しようとしたと説明します。

ここで relaxed を使うと「今はくつろいでいる」という一時的な状態になりますが、laid-back を使うことで、生まれ変わった自分の性格として打ち出しているのが分かります。

まとめ|状態のrelaxed、人柄のlaid-back

今回は、その時の状態を表すrelaxed、力を抜くよう勧めるrelax a little、人柄やスタイルを表すlaid-back、くだけた返事のwhatevを見てきました。状態なのか性格なのかを意識すると、「リラックス」の英語を場面に合わせて選べるようになります。

肩の力を抜こうとして空回りするシェルドンの姿を観ながら、言葉の違いを味わえる回です。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事と読み比べると、この回の英語がさらに立体的に見えてきます。

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