海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン5エピソード17の印象的なやり取りから、
日常からビジネスまで幅広く使える「pick up where they left off」をご紹介します。
久しぶりに再会した友人と、まるで昨日も会っていたかのように話が弾んだ経験はありませんか?
実際にそのシーンを見てみよう!
事件が解決し、仲間たちがいつものダイナーに集まっている場面です。
同窓会という特殊な環境における人間関係について、スイーツ博士が心理学的な見地から分析しています。
Sweets:Even ten or fifteen years later, you put the same, in the same environments and the exact same interpersonal relationships pick up where they left off.
(スイーツ:10年や15年経っていても、同じ環境に同じ人たちを置けば、人間関係は全く同じところから再開するんです。)Brennan:Well, when the wall fell – the majority of KGB Agents kept their positions when the organization turned to other endeavors.
(ブレナン:そうね、ベルリンの壁が崩壊した時も、組織が別の活動に移行した際、大半のKGBエージェントは自分たちの地位を維持したわ。)Booth:Are you saying that high school is like the KGB.
(ブース:高校がKGBみたいだって言ってるのか?)Hodgins:Yeah.
(ホッジンズ:ああ。)Cam:Clandestine meetings, secret pacts, murder. Sounds like her high school.
(カム:秘密の会合、密約、殺人。彼女の高校みたいね。)BONES Season5 Episode17(The Death of the Queen Bee)
シーン解説と心理考察
スイーツ博士が「何年経っても、当時のメンバーが集まれば一瞬で昔のスクールカーストに戻ってしまう」と解説する場面です。
ブレナンはそれをKGBの構成員の話で真面目に裏付け、ブースが呆れた顔で反応します。
天才同士のハイレベルな会話を、カムが「秘密の会合に殺人、確かに高校みたいね」と皮肉でスパイスを効かせてまとめる、メンバーの小気味よいテンポが味わえるシーンです。
それぞれのキャラクターの個性が凝縮された、『BONES』らしい場面のひとつですね。
「pick up where they left off」の意味とニュアンス
pick up where they left off(pick up where one left off)
意味:中断したところから再開する、元の関係に戻る、前の続きから始める
「そのままにして離れる・やめる」という意味の leave off と、
「拾い上げる・再開する」という意味の pick up が組み合わさったフレーズです。
「誰かが手を止めたその場所(where one left off)から、再び拾い上げる(pick up)」という構造を理解すると、
意味がぐっと掴みやすくなります。
人間関係だけでなく、仕事や読書など「前回の続きから再開する」という場面でも幅広く使える実用的な表現です。
【ここがポイント!】
このフレーズには、単に「再開する」という事実だけでなく、
「空白の期間を感じさせない」「スムーズに元の状態に戻る」 というポジティブなニュアンスが含まれます。
数年ぶりに会った親友とまるで昨日も会っていたかのように話が弾む——そんな自然で温かい感覚がコアイメージです。
会議の休憩後に「さて、続きから始めましょうか」と滞りなく進行を戻すような場面にも、
同じイメージで使えます。
実際に使ってみよう!
Even though we haven’t seen each other for five years, we picked up right where we left off.
(5年間会っていなかったのに、私たちはすぐに昔と同じような関係に戻った。)
久しぶりに再会した友人や同僚と、すぐに打ち解けて昔のように話が弾んだ場面で使える温かい表現です。
Let’s take a ten-minute break and pick up where we left off.
(10分間の休憩をとって、中断したところから再開しましょう。)
会議やミーティングで休憩を挟んだ後に議論を再開する時の、定番フレーズです。
I fell asleep reading last night, so I’m going to pick up where I left off tonight.
(昨夜は本を読みながら寝てしまったので、今夜はその続きから読みます。)
読書やドラマの視聴、ゲームなど、個人的な趣味の続きを再開する時にも使えます。
『BONES』流・覚え方のコツ
スイーツ博士が同窓会の様子を分析しながら語る姿をイメージしましょう。
「高校を卒業して一度手放した(leave off)人間関係を、同窓会という場で再び拾い上げる(pick up)」——
この物理的なイメージが、フレーズの意味をしっかりと記憶に定着させてくれます。
目に見えない「関係性」や「会話の続き」も拾い上げられるイメージを持つと、
ビジネスでも日常でも自然と口から出てくるようになりますよ。
似た表現・関連表現
- resume(再開する、再び始める)
中断したものを再開するという意味は同じですが、よりフォーマルで硬い表現です。ビジネスの公式な会議やニュースの文脈でよく使われます。 - start over(最初からやり直す、ゼロから始める)
中断したところからではなく、進捗を白紙に戻して最初からやり直すことを意味します。関係性のリセットやプロジェクトの根本的な見直しに使われます。 - reconnect(再び繋がる、関係を取り戻す)
疎遠になっていた人と再び絆を取り戻すことを指します。主に人間関係に焦点を当てた表現で、仕事や作業の「再開」には使われません。
深掘り知識:「pick up」の持つ魔法のような多様性
今回のフレーズの鍵となる 「pick up」 は、英語の中でも特に多くの意味を持つ句動詞(フレーザル・バーブ)のひとつです。
「下にあるものを拾い上げる」という物理的な基本イメージから、驚くほど多様な場面で活躍します。
車で誰かを「迎えに行く」、お店で「ついでに買ってくる」、新しいスキルを自然に「身につける」、
さらには「ナンパする」という意味にまで発展します。
一つのコアイメージから様々な意味へと枝葉を広げていくのが、生きた英語の面白いところです。
「中断したところから拾い上げる=再開する」という今回の使い方も、その豊かなバリエーションのひとつとして覚えておくと、英語の感覚がより深まります。
まとめ|会話や作業をスムーズにつなぐフレーズ
今回は中断した物事や関係性を自然に再開する際に重宝する「pick up where they left off」をご紹介しました。
会議の進行から久しぶりの友人との再会まで、日常のあらゆる場面で会話をスムーズにつなぐ頼もしい表現です。
ドラマのセリフや例文を声に出して読むことで定着しやすくなりますので、ぜひ取り入れてみてください。


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