「I was worried you were looking for something else.」に見る、素性の知れない相手に探りを入れて釘を刺す言い方|『ホワイトカラー』S02E13で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「I was worried you were looking for something else.」に見る、素性の知れない相手に探りを入れて釘を刺す言い方|『ホワイトカラー』S02E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第13話から、ジューンの旧友として現れたフォードに、ニールが少しずつ探りを入れていく会話を取り上げます。相手を問い詰めるのではなく、さりげない質問と短い返しを重ねて、過去や来訪の目的を確かめていく流れが見どころです。

名乗りを促す一言、関係を探る問い、答えを受けて釘を刺す返しの順に、会話の中の言葉を追いかけます。

目次

「You know my name, but ~」で、相手に名乗りを促す

ジューンの家で、ニールはフォードと初めて顔を合わせます。先に声をかけてきたのはフォードでした。

Ford: Oh, you must be Neal.
(ああ、君がニールだね。)
Neal: You know my name, but I don’t know yours.
(僕の名前はご存じなのに、僕はあなたの名前を知らないんですよ。)

White Collar Season2 Episode13 (Countermeasures)

フォードの you must be ~ は、must が「〜に違いない」という推量を表し、「君が〜さんだね」と相手を言い当てる定番の声かけです。これに対してニールは、名前を尋ねる疑問文を使っていません。You know my name, but I don’t know yours. は、「そちらは僕を知っているのに、僕はそちらを知らない」という食い違いを平叙文で指摘するだけの文です。yours は your name を一語で受ける所有代名詞で、同じ名詞の繰り返しを避けています。

What’s your name? と直接聞くより角が立たず、それでいて相手に名乗るきっかけを渡せます。この一言の直後にジューンが現れ、フォードを旧友として紹介します。

紹介を受けたニールは、今度はフォードの予定に話を向けます。

Neal: So you’ll be around for a while?
(じゃあ、しばらくこっちにいるんですか?)

White Collar Season2 Episode13 (Countermeasures)

語順は平叙文のままで、語尾を上げれば質問になる形です。be around は「近くにいる、この辺りにいる」という意味で、for a while と組むと「しばらく滞在する」ことを尋ねる言い方になります。

「Partners in crime?」と踏み込み、ぼかした返事を受け取る

バイロンのスーツが話題にのぼった後、ニールは亡き夫との関係を尋ねます。

Neal: How’d you know June’s husband?
(ジューンのご主人とは、どういうお知り合いで?)
Ford: Byron and I worked together.
(バイロンとは一緒に仕事をしていたんだ。)

White Collar Season2 Episode13 (Countermeasures)

How’d は How did の短縮形です。How did you know ~? は「〜とはどうやって知り合ったの?」と、なれそめや関係を尋ねるときの自然な聞き方と言えます。

相づちを挟んで、ニールはフォードの答えをもう一歩踏み込んで言い換えます。

Neal: Partners in crime?
(共犯者ってこと?)
Ford: Something like that.
(まあ、そんなところだ。)

White Collar Season2 Episode13 (Countermeasures)

partners in crime は文字どおりには「犯罪の共犯者」ですが、日常会話では「いつも一緒に悪ふざけをする仲間」という冗談めかした意味でもよく使われます。名詞句だけを語尾上げで投げる形なので、冗談にも本気の質問にも取れる余地が残ります。フォードの Something like that. は、肯定も否定もせずに話を流すぼかしの返事です。一緒に仕事をしていた中身を、どちらもはっきり言葉にしない点が見どころです。

「I was worried ~」で、答えを受け入れながら釘を刺す

別の場面で、フォードがニールの部屋を訪ねてきます。ジューンも交えて夕食の約束がまとまった後、ニールは来訪の理由を確かめます。

Neal: Is that why you’re here?
(それで、ここに来たんですか?)
Ford: Well, I’m here because… I’m looking for a second chance.
(いや、ここに来たのは…やり直す機会を探しているからだよ。)
Neal: Good. I was worried you were looking for something else.
(よかった。何か別のものを探しているのかと心配していたんです。)

White Collar Season2 Episode13 (Countermeasures)

Is that why ~? は「だから〜なの?」と、直前の話題と相手の行動を結びつけて理由を確かめる問いです。フォードが a second chance(やり直しの機会)と答えると、ニールは Good. と受け止めたうえで、すぐに一文を付け加えます。

I was worried (that) ~ は「〜ではないかと心配していた」という形で、疑いを「心配」という言葉に包んで伝えられます。something else の中身を具体的に言わないため、相手を名指しで責めることなく「別の目的なら見過ごさない」という含みだけが残ります。worried が過去形なので、「今はもう安心した」と受け取れる柔らかさがあるのも、この返しの巧みなところです。

まとめ|さりげない問いと含みのある返し

You know my name, but ~ で名乗りを促し、Partners in crime? で関係に踏み込み、I was worried ~ で釘を刺すまで、角を立てずに相手を確かめる言い方がそろっていました。質問の形ひとつで会話の温度を保てることが分かります。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、言葉の駆け引きを見ていきましょう。

ほかのコラムやフレーズ記事と読み合わせると、フォードの見え方が広がります。

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