「We should do this again」と言われたら、それは本気?社交辞令?|『フレンズ』S01E03で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「We should do this again」と言われたら、それは本気?社交辞令?|『フレンズ』S01E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第3話は、デートから戻ったフィービーの報告で幕を開けます。相手が別れ際に口にした一言をめぐって、仲間たちは「その言葉が本当は何を意味するのか」を次々に言い換えていきます。

言葉どおりに受け取るか、それとも裏を読むか。デートの場面で話題にされやすい決まり文句と、その本音を言い換える英語の型を、3つの場面から順に見ていきます。

目次

「We should do this again」は、いい知らせなのか

仲間が集まるカフェで首尾を聞かれたフィービーは、こう答えます。

Phoebe: Um, not so good. He walked me to the subway and said, “We should do this again.”
(うーん、あんまり。地下鉄の駅まで送ってくれて、「またこうしようね」って言ったの。)
Friends Season1 Episode3(The One with the Thumb)

We should do this again. は直訳すると「またこれをするべきだね」で、楽しい時間のあとに「また会おう」と伝える言い方です。this はその日のデートや食事そのものを指し、should は「〜しようよ」という軽い提案の働きをしています。

ところがフィービー自身は、この一言を報告する前に not so good(あんまりよくなかった)と言っています。言葉だけを見れば前向きなのに、本人は手応えがなかったと受け取っている、というずれがこの場面の出発点です。

それを聞いたレイチェルは、素直にこう返します。

Rachel: That’s good, right?
(それっていいことじゃない?)
Friends Season1 Episode3(The One with the Thumb)

That’s good, right? は、文の最後に right? を付けて「〜だよね?」と相手に確かめる形です。自分の受け取り方に自信がないとき、相手の反応を見ながら聞く言い方として使えます。

この問いかけに、モニカは「その先の関係には進まない」という意味だと言い換えます。同じ英文でも、言われた側と聞いた側で受け取り方が分かれ、ここから仲間たちの言い換えが始まります。

「A means B」の型で、決まり文句を言い換える

レイチェルが「いつからそうなったの?」と聞くと、ジョーイが説明を引き取ります。

Rachel: Since when?
(いつから?)
Joey: Since always. It’s, like, dating language.
(昔からだよ。デート用の言葉ってやつさ。)
Joey: You know, like, “It’s not you,” means, “It is you.”
(ほら、「君のせいじゃない」は「君のせいだ」って意味なんだよ。)
Friends Season1 Episode3(The One with the Thumb)

Since when? は「いつから?」と聞き返す短い形で、意外な話を聞いたときの驚きも表します。ジョーイの Since always. は、その問いに合わせて「ずっと前から」と返した形です。since の後ろに always を置くのはくだけた言い方で、問いの形をそのまま受けて答えるところに軽口らしさが出ています。

ジョーイが使う “A” means “B” は、言葉の表と裏を並べて見せる型です。It’s not you. は別れ話の場面で「悪いのは君じゃない」と相手を気づかう言い方として知られていますが、ジョーイはそれを正反対の意味に置き換えて笑いにしています。

フィービーも同じ型で例を足し、レイチェルは驚いた様子を見せます。

Phoebe: Or, you know, um, “I think we should see other people,” means: “Ha, ha, I already am.”
(それか、ほら、えっと、「ほかの人とも会ってみるべきだと思う」は「へへっ、もう会ってるもんね」って意味よ。)
Rachel: And everybody knows this?
(それ、みんな知ってるの?)
Friends Season1 Episode3(The One with the Thumb)

see other people は「ほかの人とも付き合う」という意味で、交際をやめたいときの遠回しな言い方として使われることがあります。フィービーの例は、その裏にある本音を冗談めかして言い当てたものです。

この型を借りると、“I’m busy this week” means “Not this week.”(「今週は忙しい」は「今週はだめ」という意味)のように、身近な言い回しの本音を説明する文も作れます。

「I just can’t stand ~」で、感謝のあとに本音を切り出す

エピソードの終盤には、表向きの言葉と本音がそのまま並ぶ場面があります。モニカが交際相手のアランにレストランで別れを告げたあと、アランはこう言います。

Alan: …I mean, I had a great time with you.
(…つまり、君とは本当に楽しかった。)
Alan: I just can’t stand your friends.
(ただ、君の友達には我慢できないんだ。)
Friends Season1 Episode3(The One with the Thumb)

I had a great time with you. は、デートや付き合いの終わりに感謝を伝えるときに使われることの多いあいさつです。過去形の had を使うことで、楽しかった時間を振り返る響きになります。

続く I just can’t stand ~ は「〜にはどうしても耐えられない」という強い言い方です。stand はここでは「立つ」ではなく「我慢する」の意味で、否定文や疑問文で使われることが多い動詞です。just は「ただ」と、言いにくいことを一点に絞って切り出す働きをしています。

冒頭の会話では、決まり文句の裏にある本音を仲間が推し量っていました。アランの場合は、感謝の一言を先に置いてから本音をはっきり口にしています。I had a great time, but ~ のように、まず相手との時間を認め、そのあとで言いにくい点を伝える順序は、英語で角を立てずに本心を話すときの組み立て方の一つと言えます。

まとめ|決まり文句の表と裏を読み分ける

We should do this again の受け取り方、“A” means “B” の言い換えの型、そして I had a great time with you から本音へ進む順序を見てきました。言葉の表と裏を知っておくと、会話の受け取り方の幅が広がります。

仲間どうしの軽口の中に、英語の言い回しを楽しむヒントが詰まっています。次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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