「〜の〜の」と関係をたどって名乗り、電話口で自分のことを伝える英語|『フレンズ』S01E23で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「〜の〜の」と関係をたどって名乗り、電話口で自分のことを伝える英語|『フレンズ』S01E23で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第23話では、仲間たちが病院に集まります。レイチェルは初対面の相手に自分とキャロルとのつながりを説明し、ジョーイはその日に会ったばかりのリディアに頼まれて、電話口で自分のことを話すことになります。

直接の知り合いではない相手に、どう名乗ればいいのか。人づての関係のたどり方から、名字の聞き返し、電話での短い受け答えまでを見ていきます。

目次

「A’s B’s C」と所有格をたどって名乗る

キャロルの病室で、レイチェルはそこにいた医師に自己紹介をします。

Rachel: I’m Carol’s ex-husband’s sister’s roommate.
(私はキャロルの元夫の妹のルームメイトなの。)
Dr. Franzblau: It’s nice to meet you. I’m Dr. Franzblau. I’m your roommate’s brother’s ex-wife’s obstetrician.
(はじめまして。フランツブラウです。あなたのルームメイトのお兄さんの元奥さんの担当医です。)
Rachel: Oh, that’s funny.
(あら、面白い。)
Friends Season1 Episode23(The One with the Birth)

レイチェルの名乗りは、‘s を重ねて関係を一つずつたどる形です。最初の ex-husband(元夫)はロス、その sister はモニカ、その roommate がレイチェル自身という順につながっています。日本語の「〜の〜の」と同じように、左から右へ読んでいけば意味が取れる組み立てです。

フランツブラウ医師は、同じ形を今度はレイチェルの側から逆にたどって返します。your roommate(モニカ)、その brother(ロス)、その ex-wife(キャロル)とさかのぼり、最後に自分の職業名を置いています。相手の言い方をそのまま裏返したこの返しに、レイチェルは Oh, that’s funny. と応じています。

所有格を3つも4つも重ねると、実際の会話では聞き手が追いきれないこともあります。日常で使うなら、I’m a friend of Mike’s sister.(マイクの妹の友人です)くらいの長さにとどめると伝わりやすくなります。It’s nice to meet you. は初対面のあいさつとして使われることの多い形で、名乗りの前に置くと会話が自然に始まります。

「Joey who?」名前だけではわからない相手を聞き返す

場面は変わって、リディアの病室です。リディアは母親と電話で話していて、そばにはジョーイがいます。

Lydia: What do you mean, “Joey who?”
(「ジョーイって誰?」って、どういう意味?)
Lydia: Joey who?
(ジョーイ、何?)
Joey: Tribbiani.
(トリビアーニ。)
Lydia: Joey Tribbiani.
(ジョーイ・トリビアーニよ。)
Lydia: Yes. Okay.
(そう。わかった。)
Lydia: Hold on. She wants to talk to you.
(ちょっと待って。あなたと話したいって。)
Friends Season1 Episode23(The One with the Birth)

~ who? は、名前だけを聞かされて「どの〜さん?」と名字や素性を確かめる聞き返しです。最初の What do you mean は、電話の向こうの母親がそう聞いてきたことを受けた返しで、続く短い問いは同じ言葉をそのままジョーイに向けたものです。リディア自身もジョーイの名字を知らなかったことが、このやりとりから分かります。

ジョーイは名字だけを答え、リディアはそれを足したフルネームを電話に伝えます。ファーストネームに名字を加えて言い直すことで、相手にとって「どこの誰か」が少しはっきりします。

最後の Hold on. は「ちょっと待って」と、電話の相手に間を取ってもらうときに使われます。She wants to talk to you. と続けて、ジョーイに電話を渡しています。会ったばかりの相手の母親と話すことになる流れが、ここから始まります。

自分の名前を聞き返されたら、It’s Ken. Ken Sato.(ケンです。ケン・サトウ)のように、名字を足して言い直すことができます。

「Hi. Yeah, it’s me.」電話を代わって自分のことを短く伝える

電話を受け取ったジョーイは、相手の話を聞いては短く答えていきます。

Joey: Hi. Yeah, it’s me.
(どうも。ええ、俺です。)
Joey: No, no, no. We’re just friends.
(いやいや、ただの友達ですよ。)
Joey: Yeah, I’m single.
(ええ、独身です。)
Joey: Twenty-five.
(25です。)
Joey: An actor. Hello?
(俳優です。もしもし?)
Lydia: She’s not much of a phone person.
(母は電話がそんなに得意じゃないの。)
Friends Season1 Episode23(The One with the Birth)

it’s me は、電話口で「(話に出ていた)私です」と名乗るときに使われる形です。電話では I am ではなく it を主語にして名乗るのが一般的と言われます。

母親の問いの声は作中で聞こえませんが、ジョーイの答えから中身を推し量ることができます。We’re just friends. はリディアとの関係を聞かれたと読める返事で、just が「ただの」と、それ以上の関係ではないことを伝えています。続く I’m single.、年齢、仕事も、いずれも聞かれたことに一言で答える形になっています。

最後の Hello? は、相手の反応が途切れたときの「もしもし?」です。リディアの not much of a phone person は、not much of a ~ で「たいした〜ではない」、つまり「電話が得意なほうではない」と母親の様子を説明する言い方です。a morning person(朝型の人)のように、~ person は好みや向き不向きを表すときにも使われます。

電話を代わったときは、Hi, this is Ken. I’m a friend of Lydia’s.(どうも、ケンです。リディアの友人です)と名乗ることもできます。

まとめ|関係をたどる名乗りと電話での受け答え

ex-husband’s sister’s roommate のように所有格で関係をたどる名乗り、~ who? の聞き返し、電話を代わったときの it’s me と短い答え方を見てきました。直接の知り合いではない相手との会話の入り方が見えてきます。

初対面の場面で交わされる言葉に耳を傾けながら、『フレンズ』の英語をこれからも楽しんでいきましょう。

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