「We didn’t get to have a family Thanksgiving dinner. It’ll be fun. Please?」に見る、断られそうな誘いを重ねて食い下がる言い方|『CHUCK』S04E10で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「We didn't get to have a family Thanksgiving dinner. It'll be fun. Please?」に見る、断られそうな誘いを重ねて食い下がる言い方|『CHUCK』S04E10で学ぶ英会話

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今回扱うのは、『CHUCK』シーズン4 第10話に登場する、断られそうな誘いに理由を重ねて食い下がる言い方です。実現できなかった家族の感謝祭ディナーの埋め合わせをしようと、姉のエリーが仕事中のチャックに電話をかけ、言葉を濁す弟を粘り強く誘う場面が描かれています。

電話口で用件を切り出す言い方から、断られそうになっても理由を重ねて食い下がる言い方まで、順番に見ていきます。

目次

電話口で用件を切り出し、やんわり仕事を理由に断られる言い方

仕事中のチャックのもとに、姉エリーから電話がかかってきます。

Ellie: Chuck? Hey, it’s me. Are you coming for dinner tonight?
(チャック?ねえ、私。今夜のディナー、来られる?)

CHUCK Season4 Episode10 (Chuck Versus the Leftovers)

Hey, it’s me. は電話口で名乗らずに用件へ進む、親しい相手ならではの切り出し方です。続けて Are you coming for dinner tonight? と、今夜の予定を直接尋ねる形で本題に入っています。前置きを省いてすぐに用件を確認する、家族間の電話らしいテンポの良さが表れています。イエスかノーかで答えられる質問の形を取っているところにも、姉らしい率直さが見えます。

Chuck: I’m kind of, uh… I’m kind of tied up here at work, sis.
(その、ちょっと…ちょっと仕事で手が離せなくてさ、姉さん。)

CHUCK Season4 Episode10 (Chuck Versus the Leftovers)

be tied up は「手が離せない」「予定が詰まっている」と、忙しさを理由に断る時によく使われる言い方です。kind of を二度重ねたうえに uh という言いよどみを挟むことで、断り切れない歯切れの悪さがにじみます。

エリーの端的な質問に対して、チャックの返事は言葉数こそ多いものの、要点である「行けない」をはっきりとは言い切っていません。文末の sis という呼びかけは、姉に対する親しみを込めた砕けた言い方で、断りづらさを和らげるクッションのようにも働いています。

断られそうな誘いに理由を重ねて食い下がり、留保付きの返事を引き出す言い方

歯切れの悪い返事を受けても、エリーはあっさり引き下がらず、すぐに言葉を続けます。

Ellie: No, you have to come. I have so much food here. We didn’t get to have a family Thanksgiving dinner. It’ll be fun. Please?
(だめ、絶対来て。こっちにはたくさん食べ物があるの。家族での感謝祭ディナーができなかったでしょ。楽しいから。お願い?)

CHUCK Season4 Episode10 (Chuck Versus the Leftovers)

No, you have to come. という即座の否定から始まり、I have so much food here という具体的な事情、We didn’t get to have a family Thanksgiving dinner というやり残した事実、It’ll be fun という前向きな見通しを立て続けに並べています。理由を一つで終わらせず、複数の角度から重ねて畳みかけている点が、単なるお願いとの違いです。

you have to come という強い言い切りから始めているのも見どころで、選択の余地を最初から狭めておいてから、後付けの理由を積み重ねる順序になっています。最後に Please? と一言だけ添えて締めくくる形は、たたみかけた勢いを保ったまま、決め手として念押しする言い方と言えます。

Chuck: I’ll try my best.
(できる限り頑張ってみるよ。)

CHUCK Season4 Episode10 (Chuck Versus the Leftovers)

I’ll try my best. は「頑張ってみる」という前向きな姿勢を示しつつも、will で確約しているわけではなく、あくまで努力目標にとどめた返事です。押し切られる形で応じながらも、完全な約束は避けているところに、チャックらしい歯切れの悪さが最後まで残っています。

冒頭の I’m kind of tied up という遠回しな断りから、この I’ll try my best という留保付きの承諾まで、チャック側の返事はどちらもはっきりした断言を避ける言い方で一貫しています。

まとめ|断られそうな誘いを、理由を重ねて食い下がる言い方

用件を電話口で切り出す言い方、忙しさを理由にやんわり断る言い方、そして理由を重ねて食い下がり、留保付きの返事を引き出す言い方まで見てきました。断る側も誘う側も言い切りを避けながら進める会話に、家族同士ならではの間合いが表れています。

『CHUCK』の食卓の場面には、他にもこうした言葉の駆け引きが詰まっています。

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