「you’re going to have to put your foot down.」に見る、遠慮している相手に「もう強く出るしかない」と背中を押す言い方|『CHUCK』S04E14で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「you're going to have to put your foot down.」に見る、遠慮している相手に「もう強く出るしかない」と背中を押す言い方|『CHUCK』S04E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン4 第14話に登場する、遠慮している相手に「もう強く出るしかない」と背中を押す言い方です。結婚式のことで家族の意向に押され気味のチャックに、親友モーガンが大げさな例え話を交えながら助言する場面が描かれています。

遠慮を誇張して笑いに変える言い方から、段階を踏んだ実践的な後押しの言葉まで、順番に見ていきます。

目次

「歩み寄り」の名のもとに遠慮してしまう理屈

サラは、家族が結婚式のことで気を揉み続けているチャックに向かって、いっそ二人だけで駆け落ちしてしまおうと持ちかけます。当惑したチャックとのやり取りに、同席していたモーガンが口を挟みます。

Morgan: Some weird, creepy cousin of some weird, old stranger you find to marry you.
(どこかの変なよそ者を見つけてきて結婚してもらうとして、そいつの気味悪いいとこか何かだぜ。)

CHUCK Season4 Episode14 (Chuck Versus the Seduction Impossible)

some weird, creepy cousin という言い方で、モーガンは駆け落ちの結果として起きる、間に合わせだらけの結婚式の光景を誇張して見せています。ちゃんとした式なら立つはずの人たちの代わりに、行きずりの他人の親戚が並ぶことになる、という大げさな見立てです。

チャックは、家族を式に迎えたい気持ちを説明したうえで、次のように続けます。

Chuck: But you know, marriage is about compromise, and this is what Sarah wants.
(でも結婚って、お互い譲り合うものだろ。これはサラが望んでることなんだから。)

CHUCK Season4 Episode14 (Chuck Versus the Seduction Impossible)

marriage is about compromise は「結婚は歩み寄りだ」という一般論を持ち出しています。チャックはこの言葉で、サラの意向にひたすら合わせることを、筋の通った判断として位置づけようとしています。

遠慮している相手に「もう強く出るしかない」と背中を押す言い方

モーガンは、チャックのこの理屈にすぐさま異を唱えます。相手の希望に全面的に合わせるだけでは、対等な「歩み寄り」とは言えない、というわけです。

Morgan: The point is– and I’m sorry to say this to you, buddy, because I know you’ve never been able to do this with a lady, ever– but you’re going to have to put your foot down.
(つまりさ——こんなこと言うのは悪いんだけど、相棒、お前が女性相手にこれをやったことなんて一度もないのは知ってるよ——でも、もう強く出るしかないんだって。)

CHUCK Season4 Episode14 (Chuck Versus the Seduction Impossible)

put one’s foot down は、遠慮ばかりしている相手に対して「もう強く出るしかない」と、はっきりした態度を取るよう促す言い方です。モーガンはここで、チャックの「歩み寄り」という理屈そのものを退け、対等な立場に立ち直すよう背中を押しています。

とはいえ、いきなり強く出るのは簡単ではありません。モーガンは続けて、段階を踏んだ実践的なやり方を提案します。

Morgan: This is what I think you should do, okay? You start by saying no to something far less important, and then, you know, slowly work your way up.
(俺が思うに、お前がやるべきなのはこうだ、いいか? まずはもっとどうでもいいことに「ノー」って言うところから始めて、それから、まあ、少しずつレベルを上げていくんだよ。)

CHUCK Season4 Episode14 (Chuck Versus the Seduction Impossible)

work your way up は、重要度の低いことから始めて、少しずつレベルを上げていくという意味の表現です。まず小さな「ノー」で練習を重ねてから本題に向かうという、段階を踏んだ後押しの発想が表れています。

まとめ|遠慮からの一歩を後押しする言い方

some weird, creepy cousinのような誇張した警告から、put one’s foot down、work your way upまで、遠慮している相手の背中を押す言い方を見てきました。小さな「ノー」から始めるという段階的な発想は、日常のさまざまな場面でも応用できそうです。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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